鶴丸は吉都線内の駅の中では唯一、鹿児島県内に属する駅である。駅入口の駅名表示板は木に掛かってあり、実際にホームに出てみると線路の中に雑草が生えていたりと、本当に列車が走っているのかと疑ってしまう駅ではあるが、この小さな駅に鶴丸温泉という温泉が存在する。
鶴丸温泉は駅を出てすぐの所にあり、温泉好きの人や1〜2時間の列車待ちの合間にはちょうど良い、この温泉は炭酸重曹泉という泉質で、お湯の色はコーヒー色で飲湯もできるという。(だがコーヒーの味ではない)
ちなみにこの温泉のタイプは国内では十勝川温泉とここの2ヶ所、全世界でも3ヶ所しかない非常に珍しい温泉である。私が来た時は朝だったので他にお客さんはいなかったが、夕方になると常連のお客さんが集まって来るという。
このような小さな無人駅でも近くにちょっとした名所があると思わず安心してしまうものである。
(2002.10.2)