若井は土佐くろしお鉄道と予土線の接続駅で駅の目の前には清流で名高い四万十川の水を引いた田んぼが広がる片面ホームの無人駅である。
この駅の駅名標はJR四国の水色の帯が入ったものではなく、木製の物である。駅名標でも分かるようにこの駅の所属はJRではなく土佐くろしお鉄道の管轄内である。
予土線と土佐くろしお鉄道の分岐点はここから宇和島寄りにある川奥信号場で、実質的に予土線の列車は川奥信号場〜窪川間は土佐くろしお鉄道に乗り入れる形をとっている。また駅に関する書籍が少ない中で駅の資料のバイブル的な存在となっている「JR全線全駅」の乗降客のデータでも駅がJRの管轄でないがゆえにこの若井の乗降客数は横線が引かれている。
土佐くろしお鉄道と予土線の接続駅でも中村・宿毛方面へ行く特急列車はすべて通過してしまい、四国の分岐駅としては寂しい部類に入ってしまう駅であった。
(2003.6.4)