八ツ森は仙山線内ある臨時駅であるが、普段停車する電車はない。元々は仮乗降場として開業した駅で、国鉄からJRになる直前の昭和62(1987)年3月31日に正式な駅になったが、乗降客があまり望めなかったせいか臨時駅にとどまってしまった。

 ただここから隣の奥新川の駅までハイキングコースがある為、仙台のハイキングに適した季節の土・休日の本当に限られた電車だけ停車するようになった。

 八ツ森の駅は自然に囲まれた駅であるが、遠くから車のエンジン音が引っ切り無しに聞こえてくる。実はこの駅から直線距離で約3キロ離れた所に仙台ハイランドがあり、そこにはレース場も設けられているのでそこで走っている車のエンジン音がこの小さな駅にまで届いてしまっているのである。

 八ツ森の行き方はそんなに難しくはなく、作並の駅から歩いて約2時間見積もっていれば行く事ができる。作並の駅から国道48号線に出て仙台方面に行くと、ニッカウヰスキー仙台工場の所に信号があるのでそこを右折してそこから道なりをずっと歩いて行けば到着できる。また信号の所に「作並小学校新川分校入口」と言う目印があるのでその矢印の方向に進むとよい。タクシーで行く場合は「新川の分校まで」と言うよりは「八ツ森のバス停まで」と言った方がより駅に近づける。どちらにしても八ツ森のバス停から先は道路も未舗装になり途中で「熊に注意」の標識も出てびっくりしてしまうがバス停から歩いて2〜3分程度で駅には到着する。

 駅名標も仮乗降場とまで書かれていて乗客をあまり見込んでいないので待合室やベンチといった設備はなく、ホームだけの簡素な駅である。この駅まで電車で行く場合は時刻表をこまめにチェックしておかないと非常に到達が難しい駅である。

                                                              (2002.10.27)
八ツ森の駅名標


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八ツ森のホーム
Yatsumori
八ツ森のホーム入口
駅前にある新川ラインの案内板
八ツ森