善光寺と言えば長野にある有名なお寺だと思いがちだが、善光寺の駅は山梨県の県庁所在地である甲府市内に存在する駅である。駅名の通り、善光寺の最寄り駅でここでは甲斐善光寺のことを指す。
甲斐善光寺は、かの武田信玄公が川中島の合戦による信濃善光寺の焼失を恐れ、永禄元(1558)年に諸仏寺の宝物類を奉遷した事に始まったものである。写真の金堂のほか、宝物館にある数多くの宝物類が指定文化財に選ばれている。
善光寺の駅から甲斐善光寺までの所要時間は徒歩で約7〜8分くらいで、駅前にも案内図があるがそれでは遠回りになってしまう。駅からお寺に行く近道は駅前の黒い柵を越えたら左に曲がって突き当たりを右に曲がると非常に細い道があるので、その細道を真っすぐ行くと善光寺通りという道に出ることができる。後は門の方に進んで行けばお寺にたどりつく事ができる。
ホームは築堤上にあるが住宅地に位置しているので残念ながら甲府の市街地を満足に眺める事ができない。そのかわり遠方の南アルプスの山々が望める。また善光寺の駅を過ぎて間もなくすると中央本線の線路と合流する。かつては中央本線の車窓から善光寺のホームや駅前の広場を眺めることができたのだが、そんな広場にも家が建ち並び、身延線と中央本線の合流点付近にマンションが建ってしまい、今では中央本線の車窓から善光寺の駅の様子が見づらくなってしまった。
ホーム沿いには桜の木が植えられていて、訪問した時は桜の花が咲いていた時期で非常にきれいだった。
(2004.4.8)