韓国人のシャム双生児、分離失敗のシンガポール病院で手術へ

JULY 20, 2003 21:44
by 金善宇 (sublime@donga.com)

生まれて4ヵ月の韓国人シャム双生児姉妹、ミン・サランちゃんとチヘちゃんが今月、シンガポールのレプルス病院で分離手術を受ける。レプルス病院は7日、分離手術の途中死亡し世界中の人々を悲しませた、イラン人シャム双生児のビジャ二姉妹が入院していたところだ。サラン、チヘちゃん姉妹は、ビジャニ姉妹と格別な友情を交わしていたことが明らかになり、改めて話題を呼んでいる。

サラン姉妹とともにシンガポールに滞在中の父、ミン・スンジュン(34)さんは20日「シンガポールの医療スタッフから、手術後サランちゃんとチヘちゃん2人の生存可能性が85%以上との所見を聞かされ、手術の準備に取り掛かった」とし「2人の微熱が下がり次第、分離手術を受けるつもりだ」と語った。

今年3月4日、脊髄とお尻の側面がくっ付いたまま生まれたサラン姉妹は、真っ直ぐ寝ることができず、これ以上手術を延ばすと脊髄が反れ、頭の形が変形する危機にさらされている。

また、姉妹の肛門は2つあるものの、括約筋が発達していないため、母乳から離乳食に変えてからは、排便の度に顔が真っ白になったりしている。

ソウル永登浦区新吉洞(ヨンドゥンポグ・シンギルトン)でインターネットカフェを運営していたミンさんと夫人のチャン・ユンギョン(32)さんは、2人の姉妹の手術費に充てるため、店を処分し借金をした。そして、姉妹の百日祝い(誕生100日目に行う祝い事)を終えた後、先月14日、シンガポールに向かった。

ミンさんは「子どもたちの結合部位が、肛門と消化器に繋がっているため感染の可能性もあるが、脊髄など他の部位に問題が起きる前に手術することにした」として「医療スタッフの展望も非常に楽観的とあって、安心している」と語った。

さらにミンさんは、同じ病院の隣部屋に入院していたイラン人シャム双生児のビジャニ姉妹について「子どもたちの面倒を見てくれるなど、やさしくて明るい姉妹だったのに、亡くなってとても残念だ」と述べた。

サラン姉妹は、数回の分離手術と持続的にリハビリ訓練を受けなければならないため、今後手術と治療だけで数億ウォンの費用がかかる見通しだ。

これまで会員が1万人を超えたインターネットカフェ(http://cafe.daum.net/loveinwisdom)、インターネットカフェの経営者、児童保護財団などの支援により集められた募金額は、およそ2000万ウォン程度。

後援は、児童保護財団(http://www.ilovechild.or.kr)ARS電話:060―700―1233

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