先日、有名スーパーで買い物したときに駐車場の車いすマークの下に「一般の方は駐車をご遠慮ください」という表示を目にしました。「一般」の一部の方が車いす利用者なのでこの表示は矛盾しています。
「車いすトイレ」は「車いすのひとだけが使えるトイレ」ではなく「だれでも使えるトイレ」というのを表すのに「多目的トイレ」という表現が使われます。
「障害者」の「障害」。「害」は「公害」、「殺害」などあまり良い漢字ではないので韓国と同じように「障碍」という漢字を使う人が日本でも増えてきています。
「恵まれない人」など、よく考えるとおかしな表現が結構あります。そういうことばを紹介し、考えていただくページにしたいです。
TBSが障害者団体に謝罪 名古屋の通り魔めぐる発言
TBS(東京放送)のワイドショー番組で、名古屋市の連続通り魔事件に関連し、精神障害者差別と受け取れる発言があったとして「京都精神しょうがい者の人権を守る会」(京都市、多芸正之代表)が抗議し、同社が「認識が不足していた」と文書で謝罪したことが13日、分かった。
番組は、今月4日の朝に全国放送された「ウォッチ!」。出演した大学助教授(精神医学)が犯人像について「恐らく20代に発病している統合失調症の可能性がある」などと発言した。
同会は「犯人を『統合失調症』と診断されている人たちと決め付けた」「差別を助長させ、偏見を与える」などと抗議。
TBSは7日の同番組で「誤解されるような表現があり、関係者にご迷惑をおかけしました」と放送。同会に対し、文書でも謝罪したという。(共同通信)
[4月13日14時15分更新]
6月11日
あるスーパーの入り口の看板(下の方です)
拡大
なんでアラビア語と中国語の表示が必要なのか、
アラブの方と中国の方は犯罪者ともとれます。
この他、勝ち組スーパーにも似たような表示があります。
そこにはハングルも含まれてます。
2003年1月7日更新
ハンセン病の方のホテル宿泊拒否を契機に
「元患者」を
「回復者」という表現にかえるとのことです。熊本県から国に連鎖しそうです。今までも
「精神薄弱者」を
「知的障害者」に変更することにより、一般的な成果がでています。最近では
「精神分裂病」が
「統合失調症」という表現に変わりました。
個人的には一人の人間として表現は名字だけで十分な気がします。そもそもこういうことばで枠分けをするから「*****は*****だ」という偏見を生んでいる気がするからです。
毎日新聞記事より 「熊本県」
<ハンセン病>「元患者」やめ「入・退所者」を 熊本知事が提案
熊本県の潮谷義子知事は5日の年頭会見で、ハンセン病元患者の宿泊拒否問題に関連して「元患者という言葉に抵抗を持っている人も多い」と語り、入所者や退所者、回復者の呼称を使用すべきだとの認識を示した。潮谷知事は「人権侵害の立場を明確にするためだったが、考えてみれば必要ではなかった。」と述べた。(毎日新聞)
共同通信報道より
(国)
国も「元患者」見直しへ ハンセン病で坂口厚労相
今年初の閣議に臨む小泉首相ら=6日午前、首相官邸 |
|
|
潮谷義子熊本県知事がハンセン病の「元患者」という呼称の見直しを表明したことについて、坂口力厚生労働相は6日、閣議後の記者会見で「良い提案をいただいた。どうお呼びする方法があるか(国も)検討したい」と述べた。
坂口厚労相は「『ハンセン病』と付くと『元』であってもイメージが付いて回るということで、知事は提案されたのではないか。(元患者という呼称とは)違った形で接することが差別、偏見をなくす上で良いことだと思う」と評価した。
ハンセン病の元患者をめぐっては昨年11月、熊本県南小国町のホテルが宿泊を拒否したことが明らかになり、根強い差別、偏見が問題化した。
潮谷知事は5日の記者会見で「(元患者が)さまざまな人権侵害を受けている中で、そういう言い方は必要でない」とし、県として「退所者」や「回復者」など新たな呼称を検討する方針を明らかにした。(共同通信)
2006年5月18日更新
上手な通訳について
先日ジーコ監督のドイツワールドカップの選手発表をテレビ局3局が生中継したときにNHKだけが同時通訳者を使い、他局はジーコ監督の話した後の日本代表専属の通訳さんの声を使っていました。おもしろかったのが、その二人の訳す長さの違い。専属の通訳さんに比べ、NHKの同時翻訳がとんでもなく短く、「力量の差(要領の差)かな」とあまり気にせず見ていたんですが、ジーコ監督が会場に来ていた元代表で今は解説者の北沢氏、相馬氏を見つけ、感謝のことばをのべたときに、そのまま訳したNHKの通訳にくらべ、専属の通訳さんは現役時代のことや、引退後、解説者としてがんばっていることを加えて、温かいことばで表現されていました。同時通訳ができるほどの語学力があるけどサッカーの知識(ジーコ監督の人生)はそれほどのないNHKの通訳者とジーコ監督をJリーグが始まる前から支え、選手と一緒に遠征、ミーテイングなどにも参加してきてサッカーのあらゆることに精通している日本代表の通訳者。元代表監督トルシエさんの通訳ダバデイさんみたいに監督は冷静に話しているのに自分だけが興奮しまうのはどうかと感じますが、ただ訳すだけでもいけない気がしました。
一昨日の深夜。NHKの職場を番組
(あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑)で海上保安官で対馬に配属され、韓国と日本が接する海域を警備している保安官のことが紹介されていました。
(このページで紹介されています)
その方は自分が韓国語ができず、事情聴取をできないのが嫌で韓国語を学び、韓国人の方と交渉ができる資格をとったとのことで、番組の終盤、少し日本海域に出て漁をしている韓国漁船を見つけ、韓国語で警告する場面が取り上げられたとき、。自分はやさしい韓国語で「すいません。少し日本側によってませんか?位置を確認してください。」というようなマイクパフォーマンスを期待しましたが、その保安官のすごくまくし立てたとんでもない言葉の悪さに目が点になりました。「船長。船長。どこ。日本の海上保安官だが日本領域に入っているのわかってんだろ」(少し大げさにアレンジあり)という感じで、韓国語がわからない視聴者には甲板で呆然と立ち尽くす船員の方を見て、悪いことをしたから固まっていると感じられますが、実際のところ、この保安官の挑発的な言葉に(韓国側の漁師が)唖然としていたというのが正しい表現で・・・。しかもあの船長は前にも事情聴取している常習者ではないかということばもあったのに、番組最後で韓国の漁船の位置は問題のない領域で、しかも以前の船長とは無関係との放送があり、グレーゾーンなのに日本を代表している方の態度がこれで良いのかと考えさせられてしまいました。(海を守る方がこんな態度では竹島問題で韓国側が興奮されるのも理解できるような気もしました。)もし日本漁船が問題ない領域で漁をしているのに「おいこら、どこで漁をしているんだ。早く出ろ」といわれたらどんな感じをうけますか?そんな感じでした。
これとは逆で巨人の4番、アジアの大砲、イスンヨプ選手が解説者のインタビューに「明日も打てるようにがんばります」と紳士的に答えているに「明日は打つよ」とボブサップ選手など格闘家で使われる表現で訳されるのもどうかと思います。イ選手はすごく、人間的にすばらしい方で解説者の「本当は・・・だったのでは」という厳しい問いに怒り出すことなく「そうなんですよ」とあっさり認めたり、「球のきれがすばらしくて打てなかったです」などすごく相手選手を敬う答えがよくあります。ぜひ注目してください。