マイナースポーツ
2003.5.19
身障者野球 選抜全国大会に佐久レッドスターズ−−来月、神戸で /長野
◇「今年こそリベンジを」−−練習励む12選手
「障害者の甲子園大会」と呼ばれ、6月14、15の両日、神戸市のヤフーBBスタジアムで開かれる日本身体障害者野球連盟主催の「第11回選抜全国大会」に佐久市の「佐久レッドスターズ」(臼田早人代表)が出場する。昨年9月の関東甲信越大会で準優勝し、出場16チームに選抜された。2年連続出場で、選手らは、大敗した昨年の悔しさをはらそうと、同市前山のグラウンドで練習に打ち込んでいる。
「レッドスターズ」は今年が結成4年目。東京の身障者チームが佐久市で合宿したのをきっかけに、手足や耳が不自由な人たちが00年5月から、毎月2、3回の練習や試合を始めた。01年7月、再び合宿に来た東京のチームと交流試合をすることになり、チーム名を「佐久レッドスターズ」とし、ユニホームを新調した。
昨年の選抜全国大会には新加盟チーム枠で参加したが、ほぼ徹夜のバス移動の疲れもあり、仙台福祉メイツに23―1と完敗した。
身障者野球には、走れない人には代走、守備が困難な人にはDH制を認めたり、盗塁、バントなし、といった特別ルールがあり、90分七回制。現チームは、高校野球の経験がある重田巻男監督や健常者のコーチ3人、篠原利典主将ら12人がメンバーで、佐久市のほか上田市、小諸市、浅科村からも参加している。
最年長は61歳の志村稔さん、最年少は31歳の長岡政道さん。女性の飯田宗子さんが主に二塁を守る。選手らは「今年は恥ずかしくない試合を」とリベンジに燃えている。
佐久市身体障害者福祉協会長の臼田代表は「選抜大会という目標ができて、チームワークもよくなった。今後も少年チームや一般チームと試合を組み、交流の輪を広げたい」と話している。【藤澤正和】(毎日新聞)