今年もほとんど映画館へ行かなかったなぁ。結局足を運んだのは「硫黄島」の2部作だけ。あとは全部レンタルでした。 |
作品賞はこれ、『ALWAYS 三丁目の夕日』。 昭和30年代を再現した映像もよかったが、なんといっても人情味あふれるストーリーがいい。どのエピソードも胸をしめつけられるものばかりだった。 ポスター広告の類に<建設中の東京タワー>の図柄を持ってきたことは上手かったと思う。空高く伸びていくこの建造物に当時の日本のパワーが象徴されているし、なにより建設途中の絵自体が新鮮だった。 この映画を観たあとしばらくは、東京タワーを見るたびにラストを思い出して感動していたっけ。 |
監督はこの人、2年連続のロブ・ゾンビ。(作品は『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』) 今回はアメリカン・ニューシネマ調。反体制映画数あれど、殺人一家に感情移入させようとするあたり、恐れ入った。ちなみに右上の写真はハイスクール時代のロブですw |
脚本賞は『輪廻』の清水崇と安達正軌。 もうすっかり出し尽くされたと思っていた「シックスセンス」ネタだが、思いっきりダマされちまった。なにより70年代のホテルという舞台設定が怖えぇ。次回作も自分の感覚に自信を持って作ってください。 |
主演男優賞は『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル。 ホテルの支配人を演じたチードルは、正義感が強いとういうより、事件に翻弄され、自分の家族も守れるのかというギリギリの状況で、常に最善の方法を探りだし、多くの人々を救っていったという、そのへんの賢さと気の細やかさがよく出ていたと思う。 今年一番泣けた映画でもある。 |
主演女優賞は『アイスプリンセス』のミシェル・トラクテンバーグ。 これ系の顔が好きだから(爆 なんとかバーグ系。なんとかウィザースプーン(そのまんま)よりいいでしょ。 まだ出演作が少ないけど、今後に期待。 ちなみにカトゥーンの亀梨和也がトラクテンバーグのファンだってどっかで聞いたことがあるが、本当か。 |
助演男優賞は『逆境ナイン』で強烈キャラを演じたココリコの田中直樹。 このキャラはスゴかった。野球部のコーチに招かれて、いきなりバットを逆さに持ち、「俺は野球は知らん!!だが、人生は知っている!」 …まぁ、ただ島本和彦(マンガ原作者)の世界にハマっていただけかも知れないが。 それでも、いまだに彼のセリフが耳にこだまする! 「いいか不屈(主人公の名前)、今の貴様に偉大なる先人の言葉を授けよう!」『それはそれ!!これはこれ!!』 |
助演女優賞は『ブロークバック・マウンテン』でそれぞれの妻を演じたミシェル・ウィリアムズとアン・ハサウェイ! 特にミシェル・ウィリアムズという女優さんは初めて見たが、その抑えた演技に、「ハリウッドは層が厚いなぁ」と思った。アン・ハサウェイは、いかにも美人で賢くて意思が強そうな感じで、何かを知っていそうだけれど、顔には絶対出さない、最後まで顔色を変えない、あの表情にゾクゾクっときた。 あと、酒場のウェイトレス、キャシーも印象に残ってるなぁ。 |
音楽賞は『ブロークバック・マウンテン』。 物悲しいアコースティック・ギターの音色が劇中の風景を思い出させる。 公式サイトでいくつか聴けます。(「Soundtrack」へ進む) |