今年もほとんど映画館へ行かなかったなぁ。結局足を運んだのは「硫黄島」の2部作だけ。あとは全部レンタルでした。

ではいってみよう〜!
('06年に観た新作を対象にしています)

作品賞はこれ、『ALWAYS 三丁目の夕日』
昭和30年代を再現した映像もよかったが、なんといっても人情味あふれるストーリーがいい。どのエピソードも胸をしめつけられるものばかりだった。
ポスター広告の類に<建設中の東京タワー>の図柄を持ってきたことは上手かったと思う。空高く伸びていくこの建造物に当時の日本のパワーが象徴されているし、なにより建設途中の絵自体が新鮮だった。
この映画を観たあとしばらくは、東京タワーを見るたびにラストを思い出して感動していたっけ。


監督はこの人、2年連続のロブ・ゾンビ。(作品は『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』
今回はアメリカン・ニューシネマ調。反体制映画数あれど、殺人一家に感情移入させようとするあたり、恐れ入った。ちなみに右上の写真はハイスクール時代のロブですw

脚本賞は『輪廻』の清水崇と安達正軌
もうすっかり出し尽くされたと思っていた「シックスセンス」ネタだが、思いっきりダマされちまった。なにより70年代のホテルという舞台設定が怖えぇ。次回作も自分の感覚に自信を持って作ってください。

主演男優賞は『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル
ホテルの支配人を演じたチードルは、正義感が強いとういうより、事件に翻弄され、自分の家族も守れるのかというギリギリの状況で、常に最善の方法を探りだし、多くの人々を救っていったという、そのへんの賢さと気の細やかさがよく出ていたと思う。
今年一番泣けた映画でもある。

主演女優賞は『アイスプリンセス』のミシェル・トラクテンバーグ
これ系の顔が好きだから(爆
なんとかバーグ系。なんとかウィザースプーン(そのまんま)よりいいでしょ。
まだ出演作が少ないけど、今後に期待。
ちなみにカトゥーンの亀梨和也がトラクテンバーグのファンだってどっかで聞いたことがあるが、本当か。

助演男優賞は『逆境ナイン』で強烈キャラを演じたココリコの田中直樹
このキャラはスゴかった。野球部のコーチに招かれて、いきなりバットを逆さに持ち、「俺は野球は知らん!!だが、人生は知っている!
…まぁ、ただ島本和彦(マンガ原作者)の世界にハマっていただけかも知れないが。
それでも、いまだに彼のセリフが耳にこだまする!
「いいか不屈(主人公の名前)、今の貴様に偉大なる先人の言葉を授けよう!」『それはそれ!!これはこれ!!』

助演女優賞は『ブロークバック・マウンテン』でそれぞれの妻を演じたミシェル・ウィリアムズとアン・ハサウェイ
特にミシェル・ウィリアムズという女優さんは初めて見たが、その抑えた演技に、「ハリウッドは層が厚いなぁ」と思った。アン・ハサウェイは、いかにも美人で賢くて意思が強そうな感じで、何かを知っていそうだけれど、顔には絶対出さない、最後まで顔色を変えない、あの表情にゾクゾクっときた。
あと、酒場のウェイトレス、キャシーも印象に残ってるなぁ。

音楽賞は『ブロークバック・マウンテン』
物悲しいアコースティック・ギターの音色が劇中の風景を思い出させる。
公式サイトでいくつか聴けます。(「Soundtrack」へ進む)

home