ハイオク‥‥‥オクタン価が高いものがハイオクという。 オクタン価はガソリンのアンチノッキング性を示す単位。 数値が高いほどノッキング（圧縮の途中で圧縮熱により不完全な状態で混合気が自然発火してしまう異常燃焼現象）が 起こりづらいことになる。
別名“よく燃えないガソリン” なんか、燃料を扱う商社の営業マンが知らないみたいなんですが‥‥‥
この説明だと判らないよなぁ‥‥‥
根本的にはエンジンとはガソリンと呼ばれる燃料を爆発させて動力を得ている。
爆発とは結局、燃焼現象であるから、その現象には酸素が必要である。
エンジンの燃焼室に導入される燃料とは外気とガソリンを混ぜ合わせた混合気である。
エンジンは高出力を得る為にこの混合気に圧縮をかけ効率を高める機構がある、
その圧縮がピークに達したタイミングでプラグからの火花で着火する仕組みである。
(ガソリンエンジンの場合)
スポーツカーみたいな特殊なエンジン(通常のエンジンで考えられる出力を凌駕する設計のエンジン)で
導入された混合気に通常エンジンでは考えられない程の高圧縮をかけるケースがある、
その圧縮過程で発生する圧縮熱に因って、
プラグによる発火以前に燃料が爆発してしまう事がある。
是がノッキング。
ノッキングが発生すると発火タイミングがずれてしまうので、
必要とされる動力が得られない、
是を回避する為にプラグに因る明示的な発火以外では爆発しない燃料を使用する。
つまり刺激に鈍いガソリンという事になる。
その鈍さの単位がオクタン価であり、オクタン価の高いもの‥‥‥ハイオクタン・ガソリン
略してハイオク。
余談では在るが、知り合いが普通車にハイオクを入れて、
『ハイオクを入れたら調子が良い』
と仰っておられた。
これはハイオクガソリンに含まれる洗浄成分の影響で
直接にはハイオクの効能では無いのである。
つまり、この知り合いは
高い金を払ってよく燃えないガソリンを入れたと云うことである。
合掌。