都電荒川車庫
2008年9月27日、都電の荒川車庫が公開されました。
昭和49年年10月1日に最後まで残った都電2路線を一本化して都電荒川線となったのを記念して、10月1日は「荒川線の日」だそうです。
そして、「荒川線の日」記念イベントとして都電の荒川車庫の公開です。
都電に揺られて、荒川車庫前駅で降りると、人が集まっていました。
車庫でまず目に入るのは、6086とかかれた古そうな電車に、9001と書かれた一見レトロな最新車両です。
30分おきに、遠くから撮影と、近くから撮影を交互に行っていて、写真撮影に配慮していました。
車庫にたくさん停まっていた7500型の集電装置は菱形パンタグラフですが、
6086号の集電装置は曲線が美しいビューゲル、
9001号の集電装置はシングルアーム型パンタグラフと、形はそれぞれで面白いです。
イベント中でも、当然、荒川線は営業中で電車も走っているので、車庫からは電車が出たり入ったりしていました。
人の出入口と、電車の出入口は一緒なので、電車は人をかき分けて進んでいました。
動いている電車の線路のすぐ先に、一般の人が立っているなんて、他では見られない光景ですね。
荒川車両検修所に行くと少し並んでいました。
並んで途中にあたりを見回すと、上田ブレーキとかかれた籠に、錆びた色(それとも黄土色の塗装?)の鉄の塊が積んでありました。
ブレーキシューっぽいです。
相当使う消耗品みたいで、後で車両検修所の裏手の廃品置場にたくさんありました。
また、シートなどの重石代わりにも使われていました。
車両検修所の中では、古い部品や、古い路線図や、古い広告などが展示してありました。
昭和40年代の都バス運賃は20円だったみたいです。
車輪もいくつもありました。
京急やJRの工場で見たよりも直径が小さい車輪でした。
工場は小さく、あっという間に通り過ぎてしまいました。
車両検修所の裏手には、レールを曲げる装置がありました。
支点が2つある受け台と、油圧ジャキのあいだにレールを置いて、油圧ジャッキで押して曲げるみたいです。
都営線の最も急な曲がりは半径160m、大江戸線は半径100mに対し、都電荒川線の最も急な曲がりは半径18mだそうです。
レールは左右には比較的曲がりやすいので、普通の電車では直線レールを現場で曲げて設置するそうですが、都電荒川線の急カーブではそういうわけにもいかず、レールを前もって曲げておく必要があるそうです。
車両検修所の奥には、保線車が止まっていたり、砂利やレールなどの保線資材が置いてありました。
教習と書かれた踏み切り警報機・遮断機があり、動いていました。
荒川線の保全全般がここで行われている様でした。
車両検修所の前では出店が出ていました。
都電もなか、都電Tシャツ、都電サブレ、都電チョロQ、マグカップ・・・、いろいろ売っていました。
帰りはJR東北線の尾久駅から帰りました。
ホームに立つと目の前に車庫があり、いろいろな電車が見える駅でした。
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