国立天文台の三鷹地区の一般公開
2008年10月25日、国立天文台の三鷹地区の一般公開がありました。
午後になってから家を出たので、着いたのは午後2時半と遅い見学になりました。
プログラムをもらうと、スタンプラリーになっていました。
スタンプラリーは4時までにゴールしないとダメだよと言われて、あわてての見学になってしまいました。
順番はわからないので、右手方向に行って見ました。
右手方向に行くと、グランドで、協賛メーカとかが望遠鏡を展示していました。
覗いて見たら、視界は狭いけど、遠くの木の葉が大きく見えました。
グランドの脇にある開発研究棟に入って見ました。
中にはよくわからない機械がいろいろ置いていました。
じっくり説明を聞いて見たかったですが、スタンプラリーが気になってほぼ素通り状態で出口まで行くと、
スタンプがありました。
また、子供に風船を配っていました。
うちの子は風船がうれしいみたいでした。
開発研究棟の裏手に行くと、そこは森でした。
都内にこれだけの森が残っているのはなかないと思います。
森に沿った道を進むと重力は実験棟がありました。
中を覗いて見たら、重力波検出器TAMA300の説明が書いてありました。
レーザー光を飛ばして、重力波が来て光に影響を与えるとそれを干渉として検出するものだそうです。
地下に設置され、東西方向と南北方向にそれぞれ300mと、けっこう大きい観測機です。
1mに対し、10^-21mの伸び縮みを観測できるそうです。
原子の大きさが10^-10mぐらい、陽子や中性子の大きさが10^-15mぐらいなので、相当小さい動きが観測できるんですね。
でも、まだ実際には重力波を観測できていないそうです。
森の中を進むと太陽フレア望遠鏡がありました。
見た目は、ガンダムにでも出てきそうな砲身が4つある大砲みたいですが、
太陽表面の磁場、ガスの運動速度、黒点の形、水素のフレア画像を同時に観測するため、
4つの装置を搭載しているそうです。
森の真ん中には広場がありました。
広場の真ん中には円筒形のドームがありました。
自動光電子午環という、星の位置を精密測定するものだそうです。
説明書きは過去形で書かれていたので、もう使っていないのかもしれません。
森から出る途中には、もう使っていなさそうな、古い建物がいくつもたっていました。
ゴーチェ子午環、レプソルド子午儀室、旧図書庫といった説明書が出ていました。
南の森の小道をたどると、また、別の古い建物がありました。
通称、アインシュタイン塔と言われる太陽分光写真儀室です。
この建物は、塔の上からの太陽光が、半地下の横長の建物に送られて観測する構造だそうです。
中は見れませんでした。
アインシュタインが一般相対性理論で予言した
「太陽の重力で太陽光スペクトルがわずかに長くなる現象(アインシュタイン効果)」を
検出する目的で作られたものだそうです。
結局、アインシュタイン効果は検出できなかったのですが、その後、太陽フレアや黒点磁場の研究で成果を挙げたそうです。
スタンプを探して、総合情報棟の3階に登りました。
3階にはコンピュータが所狭しと置いてありました。
磁気テープに記録された複数の電波望遠鏡のデータを合成しているそうです。
記録用の磁気テープは形はカセットテープそっくりですが、大きさは30cm以上はありそうな巨大なものでした。
総合情報棟の3階で最後のスタンプを押して、ゴールに行くと、金属製のしおりをもらえました。
スタンプ
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