6号ドック
6号ドックは戦前(1940年)に作られた巨大ドックで、長さが300m以上あるそうです。
戦時中にここで「信濃」が作られました。
「信濃」は大和型の船で、途中で空母に設計変更になり、横須賀から広島の呉に回航中に
米潜水艦に攻撃され簡単に沈んでしまったという、情けない船です。
ドックを掘った土は周囲に積まれて、山になっています。
この山は、ドックの目隠しや攻撃防御の目的を持っています。
さらにこの裏山は、現在は封鎖されていますが、防空壕があり、
20kmぐらいトンネルが広がっているそうです。
6号ドックの大きさは空母キティーホークやミッドウェイが入るとても大きなものです。
但し、入れ方はかなり原始的で、
まず船が入る前に船底にあわせた型を底においておき、
両側を人が引っ張って船を入れて、
水を抜いて(潜水夫が位置の調整をするらしい)型に乗せて固定します。
このドックがあるから第7艦隊が横須賀を離れないのかもしれません。
ドックの正面には白黒のひし形のマークがあり、これはドックの中心を示すマークです。
ちょうど行ったとき、ドックの前に倉庫船(エンジンがなく曳航するタイプの船)が
泊っていて、そのすぐ左手に富士山がきれいに見えていました。
戦前からあったクレーンは、最近新しいものに作り直されそうです。
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