【2002年10月】

【10月15日〜11月2日(11月2日 記)】
 さて、何から書いたものか(^^)。

 とにかく16日の雷のおかげでmelcoのISDNルータ兼無線LANがこわれてしまった。以来半月、一昨日にようやくADSLが開通して無事ネット環境に復帰。はぁ、長かった・・・。その間たくさんの方に、現状機器でISDNに復帰する方法をご教示いただきました。ありがとうございました。・・・結局本人がめんどくさがってISDNでの復帰には至らなかったんですけど。でも皆様のご厚情、身にしみました。重ねて御礼申し上げます。

 いまさら半月分の日記を補完するのは無理なんで(不調なのはネット機能だけなのだからちゃんと毎日書いてればよかったのだか、もはや夏休みの絵日記状態なのだ)、とりあえずまとめて覚えてることを記すことに。

【雷の顛末】
 とにかく、16日帰宅してみるとネットに繋がらない。ISDN/無線LAN機の内部時計の異常の場合と症状が似てたので、慌てず騒がず時計を合わせて・・・・繋がらない(^^)。ISDN機の異常を締めすランプは時計の異常の表示が優先されるらしく、帰宅時には時計エラーである5回点滅だったのだが、時計があうと今度はISDNボードの異常を示す6回点滅をはじめた。こうなるともう手におえない。翌日メルコのサポートに電話したところ、「雷でファームウェアが壊れた可能性があるので最新バージョンをDLして上書きしてみろ」とのこと。早速やってみると、ISDNが「BROKEN」と表示される。お〜い(^^)。どうやら物理的に破壊されてしまったらしい。無線LAN部分は健在だったので、これを機に回線をADSLに変更することに決定。11月1日に機能回復。

【買い物】
 流石に半月もあるといいろいろ買ったので、もはや全部書き留めるのはかなり面倒。印象に残ってるものだけいくつか・・・。

 話題の岡本倫エルフェンリート<1>(\505、集英社ヤングジャンプC)はなるほど話題どおりのインパクト。・・・なんつーかバオーがそのまま萌えキャラになったような話、人の心をもたない殺人者に外見だけで萌えることができるか、という無茶な問題提起がなされている。う〜ん・・・。萌えと残虐を併置するということで言えば、絵柄的に「萌え」のほうがちょっと弱いようにもみえるけど、表紙とか口絵とかの最近描かれたと思しきものはかなりレベルが上がっているので、2巻以降は更に期待できるのかも。巻末に併載された短編の主人公は、本編の蔵間室長なのかしら?

 北原文野のPシリーズが早川文庫にというのはかなりびっくり。確かに渋好みな超能力ものだし、見事な世界造形もあいまってエスパー漫画の中ではかなり特異な位置にある作品だとは思うけど、いかんせん萩尾竹宮といった先達に比べればいかにもマイナー、しかも掲載誌はいまやボーイズラブの牙城たるウイングスというまさに知る人ぞ知るって感じの作品。それがなんだかんだいっても日本SFの頂点たる(かな?)早川入りとは。15年間ずっと読んできたファンとしてはなんともいえない感慨がある。北原文野夢の果て<1>(\840、ハヤカワ文庫JA)。Pシリーズってウイングス掲載分だけじゃないし同人誌にしか収録されていないエピソードとかもあったりするので、夢の果て以外の膨大なエピソード群もぜひここで編年体にまとめていただけると助かるなぁ。

 福島聡少年少女<1>(\640、エンターブレインBEAM C)は様々な時代・シチュエーションでの少年と少女を描いた短編集。どれも読ませるけど第四話「自動車、天空に」はかなり泣けたかも。実は表紙買い。ビームってよまないもんなぁ。けど、こんなのをちゃんと載せるってのは雑誌として幅が広いっとことよね。こういう刊誌でこの手の漫画掲載してくれるのって、他ではアフタヌーンとかしか見ないもんなぁ。・・・って最近雑誌フォローしてないからそうでもないのかも知らんが。とにかくもうすぐ2巻が出るようなので楽しみに待とう。

【見たもの】
 今年の東京ファンタでオープニング上映される(現在は「された」ですな)ってことで話題の韓国映画火山高。9月末の東京での先行上映がえらく評判だったのでいろいろ検索したら韓国版のDVD(リージョン3)の通販サイトを発見、早速購入して見た。ワイヤーワークとCGによるアクションってことで少林サッカーとの類似がいわれてるけど、すごい能力をしょうもないことに使ってしかも映像表現は派手ってことで、確かにすごく近しい感じはした。でもこっちの方がさらにばかばかしい。実写版炎の転校生という評もあるが、ちょっとマイナーだけど小川雅史風林火嶄に近いんじゃないかな〜。タイトルも似てるし。おそらく監督は両方読んだんではないかと思う。あと、ヒロインのシン・ミナ嬢のアクションはかっこいいぞ。

 無事放送が進みつつある機動戦士ガンダムSEED、世間一般の評価は厳しいようだけど私は結構楽しく見ている。主人公が「コーディネーター」であることを一目瞭然にしたコクピット描写とか戦艦同士の挟撃戦に際してランデブー位置をそろえるためにあえて逆進する敵艦とか、かなり考えたつくりになってるのがわかるシーンが結構あるし。絵柄も3作目になると流石に慣れるしな。

 先週放送のBSマンガ夜話、ちゃんと全部見たのは火曜の燃えよペンだけだったけど、ほかのも結構盛り上がってて面白かったみたい。どうも最近早寝になっちゃってて、最後まで見れないのだ・・。それにしても島本氏って各方面から評価高いのね〜。番組で紹介されてた名言、「心に棚を作れ!」もいいけど、私は「わかってはいるがわかる訳にはいかん!」のほうが好き。

 あと、ようやくDVDハリー・ポッターと賢者の石を見る。人呼んでハーマイオニーとボンクラーズと賢者の石ってのは結構頷けてしまった・・・。

【壊れた】
 ネットにつなげない最中だというのに、DVDレコーダーDVR-7000も故障。スタンバイ状態からあらゆる操作を受け付けないという完全なお手上げ状態に。実はこの症状は既にパイオニアから6月にリコールが宣言されてて、これを回避するためのファームウェアの新バージョンも無料配布されてたりする。私も先月ようやくそのファームウェアは入手していたのだけれど、これを使用するとチャンネルとかのデッキ内の各種設定が初期化されてしまうので、次回ラックを入れかえる(今月頭には実行する予定だった)ときについでに書き換えるかな〜、くらいに思ってそのままにしていたのだった。ああ〜んあと1週間くらいだったのに〜。購入から1年数ヶ月、こんなときに壊れなくてもいいのになぁ。こうなっては残念ながら私の手では如何にしようもなく、メーカー送りとなってしまいましたとさ。あ〜あ。

・・・とまぁこんな感じの半月間でしたわ。

【10月14日(月)】
 休み。朝から何もせずだらだらと過ごす。ま、たまにはそういうのもいいか<全然たまではない。

 夜、昨日放送のWWE9月特番アンフォーギヴェンの前半部を見る。冒頭の嫌米軍団を中心とした8人タッグ、こういうのってなんとなく散漫になってしまうことも多いけどケインの出番を最後までひっぱったりとかの工夫もあってそれなりに盛り上がる。嫌米軍って9月11日頃に完全粉砕されるんじゃないかと思ってたけど、新たに英国代表ウィリアム・リーガル先生も加入して更に意気盛んに。ますますアメリカ人(と実況のジム・ロス氏)の能天気さ加減を世界中に暴露しつつ快進撃中。引き続き私も応援(<最終的に勝てるはずはないんだけどな)。
 メイン戦その1のHHH対RVDは、なんと乱入したフレアーが、これまで対立していたHHHではなくRVDの方をハンマーで殴打・撃沈して、HHHと固い握手を。あららら。・・・・ま、WWEのストーリーは往々にして前後の脈絡を無視して意外性のインパクトに頼るからなぁ。次回以後どうなるか、そしてもしマイケルズが帰ってきたりしたらどう絡むのか。それなりに楽しみではある・・・・。後半以降はまた日を改めて見る予定。

【10月13日(日)】
 IZUMIさんが帰熊してきてたのでいろいろ見たりメイトまで買出しにでたり。メイトでは昨日一旦手にとったんだけど結局買い忘れてしまった満月をさがしての新OPの似非CD、THE☆SCANTY ROCK'N ROLL PRINCESS(\1,100、東芝EMI)と、昨日買ったARIAの前史にあたる(らしい)天野こずえAQUA<1,2>(各\552、エニックス ステンシルC)を購入。見たのは放送時に見逃していたので持ってきてもらったDVDあずまんが大王の1話と、買ったけど見てなかったナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて<1>
 あずまんが、こうして見ると半年の間に作り手が進歩したのがよくわかるなぁ。間の取り方が全然違う。これでも先行するWeb版や劇場版に比べれば格段にいいといわれてたことを考えると、前のはよほどひどかったんだろうな〜。今更確認のために見てみる気はないけど。
 小麦ちゃんは本編より特典映像の真・アニメができるまでのほうがすごかった。現場ではなくプロデューサーとかスポンサーとかのいわゆる権利と利益関係の解説で、業界への皮肉という部分では本編よりよっぽど毒があって、しかも描写してることは殆ど真実だったりする。製作委員会形式の利点を主人公自身が「リスクヘッジ。」と喝破してみせたところとか。前編となってたんで、次巻には後編が収録されるのだろうか。本編は普通の出来だったので買うかどうか悩んでるんだけど、この特典映像のためになら買ってもいいかも。

 F1日本GPは例によってCSフジテレビ721でリアルタイム視聴。佐藤選手の入賞はやはりめでたい。これを機に大逆転で来年のシートも手に入るといいのだけれど、そうはいかないだろうなぁ。試合としてはオーバーテイクが一回もなくて退屈だったかも。前回のインディアナポリスが結構抜きどころがあったことを考えると、やはり鈴鹿は4輪にはむいてないのかなぁとか思う。ああいう山地の中のサーキットだから今更大改修の余地なんてあまりないのだろうけれど、なんとかなんないのかなぁ。

 

【10月12日(土)】
 休みだけど組合の会議とかあって、朝から鶴屋(熊本のデパート)の新館に。改装されてから初めて足を踏み入れたのだけれど、書籍も玩具も規模的には前とそんなに変わっていなかった。

 会議とそのあとの宴会の間に時間があったのでメイトに寄る。なんとなく表紙買いで天野こずえARIA<1>(\762 マックガーデン ブレイドC)と、今月のアニメージュ(\562、徳間書店)、こないだ買ったDELETERの描画ソフトの2色/ペン画版、COMICWORKS600(\5,800、DELETER)を購入。そんなに絵なんてかかないんだけど、スクリーントーンを無尽蔵に使えるってなんかリッチな気分なのでつい。
 メージュ、キングゲイナーのページとかはそれなりに密度があって読めたけどガンダムSEEDのページはなんとなく薄いような。まぁ放送前に情報を仕入れたくないのでどうせそんなに熱心には読まないけど。大野さんもお仕事多いようだし、現場は大変なのだろうなぁ。
 そのガンダムSEEDの2話、起動すると色が変わるとかだんだん福田色がでてきはじめたかなって感じ。主人公のキラくんの能力が突然発揮されるという部分は彼のヒーローらしさを印象付けた上に、ぱらぱらとマニュアルをめくっていた旧作との差異が明瞭に出ててよかったかも。1話よりかなり好印象。

【10月11日(金)】
 本屋でいろいろ買ったり。週刊ワールドウエポンの4、5号(各\560、デアゴスティーニ)、J Ships9号(\1,333、イカロス出版)。Jシップスをみると、もうすぐ50年ぶりという国際観艦式があるらしい。護衛艦隊はもちろん、ウラジオから巡洋艦ワリャーグとかまでくるんだとか。みたいなぁ〜。いいなぁ首都圏在住の人。

【10月10日(木)】
 午前中に、注文してたトランペッターのミンスクが入荷したとの連絡があったので、昼休みに自転車で模型屋さんに行って確保。1/700空母ミンスク(\3,600、中国トランペッター社)。中国製とあなどるなかれ、最近のトランペッターの出来はものすごくて、国産だけど20年以上前のアオシマ版とはディテールのレベルが全然ちがう。
 これ、作りかけになってるアオシマ版の部品取りにするつもりだったのだけれど、これならアオシマのは途中廃棄にしてこっちを最初から作った方がいいかなとも思う。昨年現物をみてきた深セン港でも係留状態を再現してるようだし(取材したんだろうなぁ)。
 けど、日本中を震撼させたあのウラジオ廻航時のインパクトを再現したいという気もやはり強いので、やはり当初予定どおりにアオシマ版ベースでいくことにする。

【10月8日(火)】
 帰ったらコミックスウェーブから封書が。先日通販を申し込んだCD「ほしのこえ」サウンドトラック(\1,600、CoMix Wave)だった。本編中では何回も聴いてたテーマ曲THROUGH THE YEARS AND FAR AWAY、あらためて音だけ聞いていい曲だと再確認。ほしのこえをみて泣いたという人の何割かはこの曲に乗せられてしまったという部分があるかもしれないと思う。主題歌をうたうLowさんの声、なんとなく聞き覚えがあるなあと思ったら谷村有美さん(<現アップルコンピュータ社長夫人(^^))ににてるのだな。

 あまりにいろんなところで誉められてたので、BS2でイギリスのドラマ海の勇者ホーンブロワーの第2話を見てみる。18世紀、英国海軍の若き士官の物語・・・ってスタトレのカーク船長のモデル(というか物語そのもののモデル)として有名ですな。波乱万丈の物語も帆船の内外の描写も主人公のかっこよさもなかなか。毎日2時間という強行放送でなければちゃんと全話みたいところだけど、明日も同じ時間にTVの前にいられるかどうかは不明。みられたら見たいなぁ。

 CG illust Ver.2.1によるイラストはなんとか完成。ほんとはもっと描き込むべきなんだろうけどまぁ習作なのでこのへんでということで。機能的にはもっとCGっぽいかちっとした線と美しいグラデを駆使した作品も描けるのだろうけど、どうもまだ紙の代用っぽい使い方しか出来ない私。ま、ぼちぼちかなぁ。近日illustrationコンテンツにこそっとアップロードの予定。

【10月7日(月)】
 引き続きイラスト描きを。とにかくペンの動きが軽いのがありがたい。これでもっと画力とかレイヤーやらを駆使した描き方の知識とかがあればすごいのが描けるんだろうなぁ。

【10月6日(日)】
 何を考えたか午後に映画帝都物語のビデオを引っ張り出してきてみる。あまりに唐突な展開に(いきなり15年経ったりね)、林海象ってほんとに才能ある作家なのかなぁとこれ見るたびに思うんだけど、でも何となく最後まで飽きずに見られることはみられるので、やっぱりすごい人なのかなぁとか思ったりもしたり。
 ごった煮過ぎてなんともいえない映画なのだけれど、西村晃氏と学天則のシークエンスは結構好き。あと、森鴎外が妙にヤな感じのおっさんなところも。

 さて秋の新番組ビデオをいくつかみる。東京からはずいぶんおくれてやっと福岡まできた天地無用!GXPは黒田=ワタナベというある意味豪華な組み合わせ。1話だけではなんともいえないけど絵のほうが奥田氏なのでなんとなくデュアル!をみてるような気分。奥田氏のお姉さんキャラって結構いいよね。ボンバーマンジェッターズはお話は普通なんだけど演じてるキャラクターがアレなのでバランスが妙にくずれててそこがおかしかったり。見た目かわいいというのもちょっと強い。そして話題のシスタープリンセスリピュア、あれだけ何もないお話で30分持たせてしまうというのはかなり神業なのではないかと思う。特に後半部。おそらくは枚数的にも相当な縛りがあると思われる中、止め絵を駆使してなんとか以上のレベルで持たせてるのはさすが宮崎氏というところかも。・・・・こういうのが好きかと聞かれるとそうでもないので次回は見ないかもしれないけど。

 CG illust Ver.2.1を試して見る。手書きでイラストを描く事に特化してるので結構軽いし、紙をぐるぐる回して描けるというのも楽でいいなぁ。ちょっとためし描きでもしてみよう。

【10月5日(土)】
 (日本での)一昨日放送分のSMACKDOWN!を見る。今日のメインは人気タッグチームビリー&チャックのリング上での結婚式。もちろんアメリカ人もこれがギミック=お芝居なのは百も承知なのだろうけど、男同士の結婚式(しかも人気プロレスラー同士だ)が全国放映されるということで結構メディアでも話題になったらしい。「らしい」というのはその「報道された」という情報自体がギミックなのかもしれないという疑いが捨てきれないからなのだけれど。
 式自体は、宣誓の段になって両人が「ギミックなのにここまでやるとはおもってなかった」というメタな告白であっさり破談(^^)。それを番組上で言ってしまうとは大胆なことするなぁWWE(しかもその台詞もまたギミックなわけで)。
 しかし最大の見所は、異様に年をとってて言葉もおぼつかなかった地元の地方判事氏(立会人)の正体だった。宣誓書を持つ手もわざとらしくふるえてて、WWEって年寄りをいじめるネタって結構伝統的にあることだしでただじゃすまないだろうとは思わないでもなかったが、だんだん言葉が明瞭になってきたかと思うといきなり顔面をばりばりと破く・・・と、中から現れたのはRAW支配人エリック・ビショフの顔!その前のRAWで、この結婚式がメディアに注目されてたのでビショフが対抗意識をもやすという描写があったけど、ここまで凝った妨害をすることへの伏線だった訳ね。ごくろうさま。その後会場はRAWがわのレスラーも乱入して大混乱、ビショフさんの思惑通りにぶっつぶれてしまった。
 しかしまさかカリ城を実写でやるとは想像もしなかったな〜。映画とかならまだわかるけど、公開放送中だよ?見事な特種メイクだな〜わからないもんだな〜。さすがWWEだな〜。

 さて本日スタートのガンダムSEED。確かに最初のガンダムをトレースしたような雰囲気もあるけど、それよりもサンライズとしては同じようにガンダムの再話を目論んで果たせなかったドラグナーのリベンジという意味合いもあるかもしれない。ガンダムから23年、ドラグナーから15年。さて今度はどうだろう。とりあえずホワイトベース(にあたる白い戦艦)がちゃんと動画で動いていたのをみて23年の時間を感じたり。トゥーンシェードだったけどね。福田監督は年少の対象者を意識したつくりはうまい人なので、それなりにウルトラマンの視聴者を取り込んでくれるんではないかなぁと期待。

 そのままキングゲイナーになだれ込む。だんだんキングゲイナー色が明快になってきてて楽しく見られる。結局みんないい人だしあんまり人死なないし。初期のザブングルよりさらにキャラクターの力が抜けてていいなぁ。今のところ唯一毎週心から楽しめる番組。

  午前中に龍田から回収してきたTVQの秋の新番ビデオをオープニング部分だけ見る。なんかボンバーマンがいい感じだったり。「火!火!英語でファイヤー!」って歌詞はだれが書いたんだ。話題のシスプリは後半部の監督がなんと宮崎なぎさ氏で、案外あなどれないかもしれないとか思う。

【10月4日(金)】
 夕方から久しぶりに参加の梶尾真治氏を囲む会。少し時間に余裕があったので買い物少々。ヤフオクで値が上がっているらしい初回限定版ちょびっツ7巻(\2,500、講談社)をみかけたのでなんとなく購入。よく考えるとちょびっツのコミックスを買うのは初めてだったりする。自局ネタ応援第2弾で1/144ストライクガンダム(\300、バンダイ)も。描画ソフトのCG illust Ver.2.1(\5,500、DELETER)ってのも買ってみる。なんかopenCanbasに近いものなのではないかという気もするけど、ま、試して見ましょ。

 さて宴会、いきなり梶尾氏に「みましたよほしのこえ」と声をかけられる。娘さん夫婦(「ガンパレード・マーチ」の中心スタッフ)も一緒に見て、一家揃って絶賛だったそうだ。それぞれが物語とかCG作品(ゲーム)とかのプロである人たちなのだから、それを一人の人間が作ってしまったということのすごさは、我々一般人以上に強く感じてるのかもだなぁ。
 昨日のタニグチリウイチ氏の日記を見て気になってたので、「そいえば韓国からすごい映画が来るそうで」と振って見たら「火山高でしょ、みたいですねぇ」とちゃんと返ってきた。さすがその辺の情報は早いお方だ(^^)。

【10月3日(木)】
 松文館社長逮捕の報に少々危機感を覚える。一部には漫画化本人のほうは事情聴取のみだといううわさもあるけど、いずれにしろわいせつ図画販売の疑いがついに写真でなく絵にかけられた訳だから。該当作は読んでないけど(エースファイブコミックスってどうも好みとちがうのだ)、ネット情報によれば編集段階での修正がされてなかったということらしいのだが、今年に入ってそういう事例はかなり増えているらしい。

 今回の摘発にあたって、警視庁は識者などにも意見を求めた結果わいせつだと判断したと発表してるけど、事実上そこんとこは取り締まる側の恣意でどうにでもなる訳で。ほんとに該当作が他の漫画に比べて飛びぬけてわいせつなのかどうかは残念ながら今となってはわからない。だとするとこれから大量な摘発があるかもしれないし、見せしめ一件だけで終わるのかもしれないし・・・。5年くらい前だったら、見せしめだよね今回も、位で見過ごしちゃうかもしれないけど、今は児童ポルノ法との関連が当然考えられるだけに以後の動きを注視せざるを得ない。

 ・・・にしてもやっぱ該当作を読んでみたかったな。警察の判断基準の妥当性については、ブツを見てみないことにはなんとも言えないもんなぁ。

【10月2日(水)】
 朝から先日ヤフオクで落としたDVDフィギュア17<1〜13>(値段は内緒、バンダイビジュアル)が届く。けっこうしたけど今の中古市場価格からすれば少し割安、というくらいのところ。AT-Xのオンエアで確か6話くらいまでは見てるはず。続きを順次見よっと。千羽さんの絵の美しさを一番の楽しみに。

 昼休みにメイトまで足を伸ばしてYUGおひるね(\1,500、ワニマガジン)と軌跡 Production I.G1988-2002(\3,600、角川書店)を購入。前者は単にかわいいから、後者はこういうスタジオ事の年譜って結構資料として使い勝手がいいから。まだぱらぱらとしか見てないけど、黄瀬和哉氏のまとまった発言は初めて読んだような気がするし、江面久氏の最近の仕事の情報がわかったのも収穫だった。江面さんって、私が唯一ちゃんと金出して買った18禁アニメ妖獣教室外伝2・3のキャラデザイン・作画をなさった方。この手のには珍しいあまり飾り気のないデザインがよかったのだ(このリンク張るためにネット検索したら「シリーズ屈指のクオリティ」って評価されてた。やっぱりこれは例外的な出来だったのね)。I.Gではアフターエフェクトによる画面効果の専門家として作業されてるみたい。もちろんそれはそれで重要な仕事なんだろうけど、私はもう一度アニメーターとしての氏の仕事をみてみたいなぁ。失礼な言い方だけど、なんかもったいない。
 あと、また出てた18禁ガチャ、御魂〜忍〜(\500、ミレニアム)を2個ほどまわす。よくできてんだけど、表情の幼さと体のつくりのバランスは前作顔のない月のほうがよかったような。まぁもともとのキャラクターがそういうデザインなんだからしょうがないといえば、なんだけど。

 「ほしのこえ」を聴けを読了。作品本体よりも、作者の製作態度とか作品を取り巻く環境、世間の動きなどを中心にまとめた評論集。アニメ、漫画、CG各界の第一人者がほしのこえをどう受け止めたかという部分を垣間見ることが出来るという一点だけでも、読む価値のある本。
 私はもう新海氏の今回の仕事にはただ感服するばかりで、作品自体についてどうこういう事はなんか憚られるような気さえしてしまってる情けない状態で、またその評論についてどうこうと言うのも気が引けるのだけれど、一つだけ、東さん、今回はハズしましたねということはいっておきたい(^^)。東浩紀氏は例によってほしのこえもデータベース論の上で作られてると主張してて、この場合萌え要素はキャラクターのデザインなどではなく、あの美しい背景から受ける懐かしさとか切なさと言った部分に現れているといってる。でも、それなら過去すべての世の中の文学的創作物はみんな萌え要素集合体ってことになっちゃわない? 氏のデータベース論は、それを共有している一部の人の間で強力に動物的な反応(=萌え)を惹起しうるという点に特徴があるのであって、こういう風景からくるなつかしさや感動といった「だれもの心をうごかしうるもの」、あるいは「万人すべてに共有されてるデータベース」といったものまで論を広げちゃうと、データベース論はポストモダンとして現れた新しい手法ではなく、過去から連綿と続いてきた文学的手法すべてが実はデータベースだったとという自己矛盾が発生しちゃうような気がするけど。
 そういった部分についても実は巻末の対談とかでちゃんとオーツカ某氏がつっこんでるし、東氏の直後に配された斎藤環氏もふれてたりする。・・・読んでてなんか東氏が袋叩き状態になってるようでちょっとかわいそうな気がした(^^)。

 <10月4日追記> でもひょっとしたら東氏は、この本が自分に求めているものが何かを承知してて、あえてエンタテインメントとして拡大データベース論をぶち上げて見せたのかもしれないという気も。だとしたら東氏、相当な役者ですなぁ。

【10月1日(火)】
 台風。定時に家に戻って(別に風が吹いたからではない。熊本は秋晴れ)ずっとニュースをみたり。確かに結構な風のようだけど、鉄塔が倒れたとかいうすごいところにすぐに中継が出られる筈もなく、派手な映像は明日以降になりそうだと判断して(<不謹慎)早めに寝る。買い物もなし。


さらに前の物欲日記

戻る