往復書簡


『貴兄の注文書は昨日確かに受け取りました。が、お届け先及び貴兄のお名前にいささか不明瞭な点があり、再度ご注文内容の確認と共に本名、所属を明記願いたく存じます』

『先に指定した宛先で届くはずだ』

『お名前を明かせない方にはお売りできません』

『代金は払ったはずだ。つべこべ言うな』

『では代金はお返しいたします。宛先に届かなくても責任は負いかねます』

『わかった。だが、顧客の個人情報は秘密にしてもらいたい。再度代金を送る』

『君は当店製品を一度も購入したことはなく、まだ顧客ではない。君のような人間がこのような商品を買うとは意外だ。それ以前に当店に接触すること自体が疑わしい』

『そんなのはこちらの勝手だ。早く商品を送れ』

『ばらされたくなかったら使用目的を言え』

『汚いぞ! 客を脅迫する気か!』

『金を返せば客ではない。売ってやらない』

『秘密厳守だぞ。魔法薬学の教師が替わった。こいつはひどいえこひいき野郎だ。嘘だと思うならおまえたちの弟に聞いてみろ。そいつに一泡吹かせてやりたい』

『こちらの情報では、その教師は元スリザリンの寮監だということだが』

『あいつはスネイプとは違う。嘘だと思うならお前たちの妹に聞いてみろ。さっさと品物を送れ』

『どうしてもほしいのか?』

『これ以上ぐずぐずするな。代金は倍払ってやる』

『金さえ払えば誰でも言うことを聞くと思うな。それが人にものを頼むときの態度か』

『ではどうしろと言うのだ』

『お願いします、売ってください、と言え』

『・・・・・おねがいします。うってください・・・・・・』



「マルフォイの野郎、最初からそうちゃんと書けばいいんだ。偽名なんか使いやがって」
「ひどいインクの染みだ。しかも力入れすぎて紙が破れてる。よほど書きたくなかったんだな」


 こうしてペルー製インスタント煙幕はドラコの手に渡ったとかそうでないとか……。

あんなに仲が悪かったドラコにあの双子が商売だからってほいほい売るかな〜。ドラコだってW.W.W.の商品買うなんて屈辱じゃないのかな〜。
と、思っていたので突発的に書いてしまったシロモノ。
てういか、なんぼなんでもあんな結果になるなんて予想できるはずないでしょお〜〜。
しんべエのパパさんだってドクタケに歯輪銃売ったしさ〜。それが商売人てもんだって言ってたよ(本館のほうの話です、すいません)。
要するに、皆さんお願い双子を責めないで……(涙)。






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