9章 真夜中の決闘

ハリーは双子のフレッドとジョージが、学校の箒のことをこぼしていたのを思い出した。高い所に行くと震え出す箒とか、どうしても少し左に行ってしまうくせがあるものとか。
 双子は箒に乗るのが上手そうです。かっこいい。きっとしょっちゅう箒の話をしていたのでしょうね。

その時、双子のウィーズリーがホールに入ってきて、ハリーを見つけると足早にやってきた。
「すごいな」ジョージが低い声で言った。「ウッドから聞いたよ。僕たちも選手だ――ビーターだ」
「今年のクィディッチ・カップはいただきだぜ」とフレッドが言った。「チャーリーがいなくなってから、一度も取ってないんだよ。だけど今年は抜群のチームになりそうだ。ハリー、君はよっぽどすごいんだね。ウッドときたら小躍りしてたぜ」
「じゃあな、僕たち行かなくちゃ。リー・ジョーダンが学校を出る秘密の抜け道を見つけたって言うんだ」
「それって僕たちが最初の週に見つけちまったやつだと思うけどね。きっと『おべんちゃらのグレゴリー』の銅像の裏にあるヤツさ。じゃ、またな」
 フレッドとジョージが消えるやいなや(以下略)
 2年生から選手っていうのも十分すごいよ。「最初の週」って、入学してからってことだよね。1年のときに「忍びの地図」を手に入れてるわけだから。しかも多分それより前のことだろうな、最初の週ってことは。学校入ってまずやったことが抜け道探しって感じです。こういうとこ、ちょっとリーが可哀想かも。

10章 ハロウィーン

「ブラッジャーはロケットのように飛び回って、プレーヤーを箒から叩き落とそうとするんだ。そこで各チーム二人のビーターがいる――双子のウィーズリーがそれだ」(略)
「えーと……ブラッジャーが誰か殺しちゃったことあるの?」(略)
「心配するな。双子のウィーズリーにはブラッジャーもかなわないさ――つまり、二人は人間ブラッジャーみたいなものだな」
 いいですねえ、この呼び方。人間ブラッジャー。敵に回したくないタイプだわね。 





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