鎌倉随一の花の寺として有名で一年中花の絶えることがありません。紅葉の名所としても知られ、梅、水仙、つつじ、牡丹、マンサクなど四季折々の花が見られます。

文学や学問とゆかりの深い寺でもあり、毎年7月には歌人吉野秀雄の文学忌「艸心忌」が行われます。また住職は歌人山崎方代の研究者でもあり、9月に「方代忌」が行われます。

建物はほとんど大正時代以降に再建されたもので古建築は残っていませんが、古図面と発掘調査の結果に基づき、昭和45年(1970)に復元された夢窓疎石作と伝えられる庭園と、十八曲して一覧亭にいたる登坂路の遺構は良く保存されています。

庭園は、中腹の鎌倉石の岩盤に庭の約束事である滝、池、中島等の全てを巧みにえぐって橋をかけ、さらに水を貯めて滝として流す貯水池までも刻んだ岩庭と呼ぶに相応しい庭園です。

寺背の山に多くのやぐら群をふくむ境内地がほぼ全域にわたって保持されていることは貴重です。