扁桃腺で悩んだら

 頻回に扁桃腺を腫らして熱を出す―。扁桃腺がいつも大きいが大丈夫か―。医療機関で扁桃腺をとったほうがいいといわれた―などで悩んでいる方に、現在の扁桃腺治療についてご紹介します。

 扁桃腺をとった方が良い時(扁桃摘出術)

  1. 睡眠時無呼吸症候群
     夜間睡眠中に10秒以上の呼吸停止が頻回にあるときに「睡眠時無呼吸症候群」といいますが、上気道狭窄によるときが多く、特に子供で扁桃肥大が著明な時にでます。

  2. 習慣性扁桃炎
     頻回に扁桃腺を腫らして、のどの痛み、発熱を繰り返す時です。1年に4回以上、2年以上にわたるときは手術の適応になります。

  3. 病巣感染症
     扁桃腺に慢性炎症があって、扁桃以外の他のところに病気がでることを病巣感染症といいます。具体的には、皮膚科の疾患、掌跡膿胞症、胸肋鎖関節過形成などです。手術するかどうかは、扁桃誘発試験といって、扁桃を刺激して病巣が悪くなるかどうか確かめて決めます。

 上記以外は基本的には、手術しないで治療するときが多いのですが、ケースバイケースですので、医師と相談してください。