花粉症(5月から6月)

 スギ、ヒノキの花粉症も、ほぼ終了しました。今年は、予測通りでかなり、花粉量は少ないシーズンでした。
 今、白樺花粉症が最盛期です。白樺が生えているのは、本州では比較的標高の高いところ、東北や北海道では街路樹としてもみられます。
 スエーデンなどの北欧では、花粉症の代表的花粉です。この白樺花粉症の嫌なところは、リンゴなどの果物と共通成分をもつために、リンゴなどを食べると口腔内やのどがかゆくなったりします。
(ワンポイントアドバイスの「口腔アレルギー症」参照)

 5月中旬から松本地域では、ニセアカシヤの花粉症が始まります。約3週間ほどで終わりますが、かなり集中的に花粉が飛散しますので症状はかなり強く、患者さんはつらいようです。このニセアカシヤは多い地域と少ない地域があるようでかなり地域差があります。ニセアカシヤは、ちなみに豆科の植物です。
 同じく5月に入ると、いね科の雑草花粉が始まります。カモガヤ、ホソムギ、オオアワガエリ(チモシー)などが代表的です。もともと日本には牧草として輸入されたものが多いようです。もともとヨーロッパでは、牧場で働く人の職業病といわれていたようです。このイネ科の花粉の時期はかなり長く8月ころまで続きます。