めまい

 めまいは、色々な原因でなります。体の平衡機能を障害されると起こります。
 体の動きを感じる内耳や、視覚の異常でも起こりますし、平衡感覚を統合する小脳,脳幹の異常でも起こります。中枢の機能を十分発揮するには、心臓などの内臓機能も重要ですし、自律神経も大事です。

 以下は、耳鼻咽喉科関連の代表的なめまいです。

  1. メニエール病
    ぐるぐるまわる回転性めまいが特徴です。めまいとともに耳鳴り、難聴
    もおきます。めまいは、少なくとも30分以上続きます。
    めまい発作は、繰り返すのが特徴です。普通、めまい発作が軽くなるのと
    同時に耳鳴り、難聴も軽くなりますが、発作を頻回に起こすと、難聴、耳鳴りが残ってしまうこともあります。薬剤で発作を抑えるのが普通ですが、難治の場合、手術もあります。
    ストレスを避けるなど、生活上の注意も必要です。

  2. 突発性難聴
    名前のとおり、突然に難聴、耳鳴りが起き、かなりの場合めまいも伴います。
    普通発作は一回限りです。できるだけ早く治療をしないと、難聴は回復しないこともありますので、注意は必要です。点滴注射、内服、頚部の神経ブロック酸素療法などで、治療します。

  3. 発作性頭位性めまい
    内耳で体の動きを感じる部分(前庭)にある耳石の異常です。頭を動かした時に、めまいを感じます。じっとしているときは、めまいは治まっています。
    中には、頻回に繰り返すこともあります。難聴、耳鳴りは伴いません。内服やリハビリなどで、治療します。

  4. 聴神経腫瘍
    聴神経にできた良性腫瘍です。内耳道から小脳にかけてできますから、症状は、難聴、めまい、耳鳴りなどです。腫瘍ですから症状は進行性です。治療はもちろん手術が原則ですが、ガンマナイフという手段もあります。 

 上記以外にも、めまいを起こす病気は色々ありますが、めまいは、内耳、小脳脳幹部頚部、など色々な部位からの原因で起こりますので、はっきりした原因を調べるのが重要です。