耳が詰まったと感じたら

 いろいろなときがあります。

  1. 実際に外耳道に耳垢が詰まっているときや、プールや入浴で水が入っているとき。

     このときは、これを除去すればいいです。
     

  2. 耳管狭窄症や侵出性中耳炎のとき

     
    気圧の変化(飛行機の中や、トンネルのなかのように)や特に風邪をひいていて鼻がつまっていたりするとなりやすいです。
     簡単なときは唾液を飲み込んだり、鼻をつまんで息を吐いて耳がボワッとしてやれば(バルサルバ法といいます)なおりますがなかなか治らないときもあります。あまり強くすると急性中耳炎になることもありますので強くしすぎないでください。
     高度になると侵出性中耳炎といって、鼓膜の奥の中時腔に水がたまり耳がつまり簡単には治りません。鼓膜切開や穿刺で水を抜いたり、耳管通気法で耳管に空気を通します。
     

  3. 低音障害型感音性難聴

     
    低音部のみ選択的に障害されて、難聴をおこすと耳が詰まった感じになります。時によっては軽いめまい感を伴うこともあります。
     原因ははっきりしていません。比較的治りやすいのですが、何回も繰り返す方もいます。治りやすいといっても1ヶ月以上放置すると治りにくくなりますので早めの治療が必要です。治療はステロイド剤などの内服、時によっては注射が中心になります。
     

 耳が詰まったと感じるときでもいろいろな原因があります。
 耳管狭窄症だけではなく、感音性難聴のこともありますので、疑問に思えば早期受診をお勧めいたします。