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北欧写真館   バックナンバー2012年11月号

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第23回 ヴィスビー (スウェーデン)

ゴットランド島のヴィスビーVisbyはヴァイキングからハンザ同盟の時代まで栄えた商都です。ハンザの衰退とともに町は衰え、現在では中世の香り漂うユネスコの世界遺産。“薔薇と廃墟の町”と呼ばれ多くの観光客を引き寄せています。

毎年8月の第1週は“中世週間”。町を挙げて往時を再現し旧市街はコスプレのお祭り一色になります。ずいぶん前から一度は訪れたいと思っていましたが、やっと叶いました。(^_^)


“薔薇と廃墟”というだけあって、城壁に囲まれた旧市街のいたるところに中世の教会や修道院の廃墟が残っています。
上は聖カタリーナ教会S:ta Katarinaの廃墟。町の中心マーケット広場に面しているのでいちばん目立ちます。↑
(↑左)一番気に入ったのが聖オーラブ教会S:t Olav。すごいでしょう、ほとんど原型をとどめず樹木と同化しているんです。ここで中世のコスプレした人々とすれ違ったのだけど、なんともミステリアス。(右)聖ニコライ教会S:t Nicolaiの廃墟。他にも大小いくつもあり、中にはカフェとして使われている廃墟まであるんですよ。

そして中世週間! かの時代のお祭りもこんな感じだったのかと。城壁の上から撮ったメイン会場、コスプレする人しない人。

現地の友人によると、観光客の多くはスウェーデン国内からで外国人は少ないのだとか。アヤシイひとり旅の東洋人なんて私くらいなものかも(笑)。張り紙やお店の表記がスウェーデン語ばかりで英語が少なく、ちょっと困りました。よく観光地で妙な日本語を目にするのを思うと逆に新鮮というかなんというか。

会場ではあちこちでパフォーマンスが。食べ物を売ってる露店もたくさんあって、芝生に座って食べながらのんびり眺める人、参加する人。

←ヴァイキングの格好している家族も(笑)。お嬢ちゃんかわいい。(アースゲイルの幼児期はこんなだったかと妄想。^^;)

ひとことで“中世”といっても幅は広く、この家族のようにヴァイキングや、テンプル騎士団風、ルネサンス風などさまざまな時代衣装が見られます。

みなさんそれぞれに楽しんでますねー。
中世といえば騎馬槍試合(嬉)。→

リアル騎士の戦いぶりに拍手が沸きます。
騎士もかっこいいけど、道化のお兄さん(手前の面白い衣装の人)が見事なパフォーマンスで会場を盛り上げます。
露店ではこんな“武器”まで売っていて、その場でコスプレできるんですよ。(笑)

こういうのを買って帰らないだけの理性(?)はありました。え、いや、ほんとは欲しかったですよ、もろもろ。でも重くて持ち帰れないし税関で引っかかること必至だし、置くところないし。

なんか…物欲的収穫が少ないなぁ私の旅…。orz その代わりヤマのような写真…。^^;
(左)ただひとつ破壊されずに残った聖マリア大聖堂。Sankta Maria Domkyrka
1225年創建、いまだ現役。ヴィスビーがリューベックに攻められたとき、この教会が壊されなかったのはもともとドイツ商人にために建てられたからだったとか。

(↑右)ヴィスビー旧市街をぐるりと囲む城壁、を外から見たところ。中世だぁ〜。
廃墟…そして薔薇。
旧市街一番のビューポイントから眺めたヴィスビー。赤い屋根と廃墟、そしてバルト海。ここは「魔女の宅急便」の舞台のモデルでもあります。
<facebookアルバム> The Medieval Week in Visby   Visby cathedral of St.Mary

訪れた日・・・2012年8月4〜8日

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