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バックナンバー2006年6月号
第20回 ハイタブ (ドイツ)
W杯ドイツ大会にちなんで(笑)北ドイツのヴァイキング時代の商都ハイタブHaithabu(ヘゼビューHedeby)の紹介です。 「北欧写真館なのにドイツ?」と思うかたもいらっしゃるでしょうが、かつてハイタブのあったシュレスヴィヒはユトランド半島の付け根、デンマーク国境に近い町です。かの時代にはデンマーク領でした。デーン風に言えばヘゼビュー。私はこちらの名前のほうがなじみ深いです。この旅でもデンマークから陸路国境を越えました。 Ribe(第18回参照)からバスでVojensへ行きPodbilgへの列車に乗る。そこからHamburg行きのドイツ鉄道に乗り換えシュレスヴィヒSchleswigへ。このへんの経路はあまりにマイナーなのか、旅行ガイド(たとえば「地球の迷い方(仮名)」とか)には載っていません。詳しい地図での下調べが欠かせません。 |
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博物館の外観です。 さほど大きな博物館ではありません。 ハイタブの発掘は20世紀初頭から始まり、成果を集めた博物館が開館したのは1985年だそうです。 |
船が展示されています。 正直、ノルウェーやデンマークのヴァイキング博物館を見てきた者にとっては少々物足りない感じもします。 あれだけ栄えた商都なんだから、もっといろいろ出てもよいのに、とか思ってしまいました。しかし2つの大戦をはさんで約80年続けられた発掘作業には敬意を表さないではいられません。 |
博物館の眼前に広がる潟です。 昔日の面影やいずこ、といった静かな風景ですが、かつては多くの船が行き交い多くの人々でにぎわったのでしょう。 いまは博物館以外なんにもないぞ。(^^; |
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ヴァイキング時代ハイタブは中継貿易の町として栄えました。 ユトランド半島の西側から東のバルト海に抜けるのに、船で半島をぐるーっと回っていくより(しかも海が荒れる難所だったらしい)、わずか16キロしかない半島の付け根の陸路を行くほうがずっと楽だったわけです。それゆえここが商業都市として発達したのです。河川を通り船荷と(たぶん)船も担いで行くのはヴァイキング商人のお得意のワザ。 |
博物館付近で「ヘゼビュー」の道路標識を発見。 ちなみにタクシー運転手のお兄さんに「ハイタブ」ってどう発音するのか実際に言ってもらいました。(だってなんだか不思議な語感じゃありません?) ちょうど「ワンダフル」を英語で「ワンダホー」(?!)と発音したときとリズムが似ている。「ハイタブー」となるようです。…わかります?(^^;;; |
さて、このあと私は市街に戻るためにオソロシク歩く羽目に。 だって、バスとかなさそうだったし、あったとしてもすンごく待ちそうだったし、天気が良くて景色がきれいで、なにより疲れていてまともな判断力が欠乏していたせいで…はぁ、いったい何キロ(10何キロ?)でしょうか、湾をぐるーーっと回って数時間ただひたすら歩いたのでした。途中迷って人家の庭に入り込んじゃってアセって逃げたり、横を自転車の小僧に颯爽と追い抜かれたり。 見えているのにいっこうに着けない市街。博物館の人にタクシーを呼んでもらうべきだった。疲労による気の迷い、歩けそうに思えてしまったのです。とほほ。 |
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見ごたえがあると聞いていたゴットルフ城。 中は博物館だそうですが、そんなワケでたどり着いたときには閉館時刻を過ぎていたのでした。 ちょっと失敗の巻。(^o^; |
訪れた日・・・2003年7月10日