@鬼が面山(おにがつらやま)・・・2/2

 写真を撮りながら、ヒメサユリ・ロードを歩いて行く。



 ここのヒメサユリは、朝日連峰の祝瓶山で見た花より一回り小さいような気がした。

 ヒメサユリは、飯豊連峰、吾妻山、朝日連峰、この浅草岳と守門岳周辺だけに分布する貴重な植物で、野生種は環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているという。

 その貴重な花を写真に収めながら鬼が面山へ向かって行った。

(写真:手前が鬼が面山といわれているピーク(だと思う)。右奥が浅草岳)

 急登を登り切った所で2組が弁当を広げており、他に3,4人が休んでいた。鬼が面山の標識がないので疑問に思いながらも、「ここが鬼が面ですか?」と尋ねると、「そうだと思いますよ!」とのこと。(ここが山頂で間違いなかった)
 座る場所もなさそうなので、北岳方面へ下って行った。

 10分程下った小さなピークで昼食にした。

 食事をしながら、正面に見えるピークが北岳だろうか。それとも鬼が面山の山頂だろうか、と思案する。

 当初は北岳まで行く予定だったが、食事中に足がつってしまったこともあって、先へ行くのを諦めた。

(あのどちらかのピークが本当の鬼が面山だったのかも知れない)

 そして最後まで分からなかったのが、鬼が面山という名の由来である。どこにも鬼の面に似たような山容はない。対岸から見ると鬼の面に見えるのだろうか?

 再び鬼が面山だというピークへ戻り、南岳へ向かって下って行った。

 途中から見た南岳がカッコ良い。(左の写真) あんなカッコ良いピークを登って来たのかと思うと嬉しい。

 今、その南岳の手前を歩いている登山者が見える。まるでアルプスのヤセた稜線を歩いているようだ!

 しばらくすると、その登山者が南岳のピークへ立った。

(右側の奥のピークに立っている人が見えますか?)

 南岳でまた足がつってしまい、痛くてわめいていた。痛み止めを飲んで足を引きづるようにして下って行く。今日は明るいうちに駐車場へ着けばいいと開き直った。

 駐車場にはまだ10台以上も車があった。浅草岳のテッペンまで行っている人達だろう。

【おまけ】

 我が家の庭に咲いたキスゲとヒメサユリのコラボです。


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