わらべ歌

 わらべ歌の歌詞は難解で何やら曰く因縁のありそうなものばかりです。実際のところ多くのわらべ歌に於いて、どういう経緯からその歌が生まれ、どういう意味が託されているのかと言ったことははっきりしていません。そのためかどうか、わらべ歌には色々な解釈が求められるようです。実際に歌が成立したのと同時期から伝承されてきた起源説、民俗学的考証が通俗化したかのような説、あるいは後付の法螺など、諸説紛々で何が真実かなのかはよくわかりません。このコンテンツでは、そのようなわらべ歌の起源にまつわる噂を集めてあります。
 基本的には提供された情報をそのまま紹介するものです。管理人が分かる範囲で書き足した走り書きのメモ程度の注釈以外は、考察・解説の類は添えません。




か ご め か ご め
kagome-kagome

情報提供:美霊さん
ある男の子が歌を歌っていると、女の子が近寄ってきました。
「なに歌っているの?」男の子はとっさに言いました。
「かごめかごめって歌だよ」

その日からかごめかごめは村のブームになり、遊びも生まれてきました。
しかし、この歌にはとても深い意味があったんです。

実はこの男の子は、妊娠していた母親を何者かに路線に突き落とされてたのです。
当然、母親は死んでしまいました。
男の子は、母親とお腹の中の赤ん坊を思って、この歌を作ったのです。

まず「かごめかごめ」という部分はいいとして、
「かごのなかのとりはいついつでやる」という部分です。
訳すると「母のお腹の中の赤ちゃんはいつ出るの」
「よあけのばんにつるとかめがすべった」→「夜明けの晩に母とお腹の中の赤ちゃんが線路に落ちた」
「うしろのしょうめんだあれ」→線路に落とした奴は誰だ
・・・という意味です。
 
管理人注
 日本最初の鉄道は明治5(1872)年、新橋-横浜間に開通。「かごめかごめ」の成立時期は、一説に江戸末期〜明治初期。もちろん、もっと古いものだとする説もある。





と お り ゃ ん せ
toryanse

情報提供:tomoさん
子供のお祝いに天神様に行く、行きは良い良い帰りは怖いというフレーズのある童歌は、子供を間引く意味が隠されていると聞いた事があります。



情報提供:カエルの子さん
『声に出して読みたい日本語』にちょっと訳みたいなのが書いてあって、それは貧困の時代に、間引きというか口減らしのために、天神様のある山に行って子どもを殺したって感じで書いてありましたね。



情報提供:あやめさん
私は関所の関税ことを歌った歌だと聞いたことがあります。根拠は不明。



情報提供:北階段さん
私が聞いたのは
この歌は
被差別部落在住者が
やんごとなき用事のため外に出たい
なんとか脱出は出来たが
戻るときに見つかったら死刑だ

というようなものでした

管理人注
 この他には「川越城内にあった三芳野天神へお参りに出かける歌で、城内の警備が厳重だから怖いのだ」という説も。解釈は色々のよう。






ド ナ ド ナ
Donay Donay

情報提供:切理庵さん
童謡ドナドナについて。
あの歌は、強制収容所に送られていくユダヤ人のことを歌った歌だともいわれています。

管理人注
 ドナドナは1940年前後に作られた歌で、いわゆる「わらべ歌」とは少し趣が異なる。意外にも作詞者には諸説あるが、やはりユダヤ人が絡んで生まれた歌であることは間違いなさそうだ。

 日本に持ち込まれてからは何度か詞の改変が行われている。
ドナ ドナ ドナ ドナ 子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ 荷馬車が ゆれる
 上記が現行版。教科書などにはこの歌詞で掲載されているようだが、初期に「みんなのうた」で流されていた頃の歌詞は以下のようなもの。

ドナ ドナ ドナ ドナ 悲しみをたたえ
ドナ ドナ ドナ ドナ はかない命
 悲劇性の強い歌詞だったため、訳詞者が表現を婉曲的に改めたらしい。オリジナルでのこの部分は、「ドナドナ」をひたすらリフレインする。一見するとスキャットのような「ドナドナ」は、この歌の古いバージョンにおいては「Dona Dona」ではなく「Donay Donay」となっていることがあるらしい。ドナドナの子牛をユダヤ人の「見立て」であるとする論の中では、これをユダヤ語の「Adonay」という単語と見、「主よ」と言う呼びかけの意味であるとする解釈が多いようだ。