実務の友 裁判文書(裁判所提出書類)の標準的な書式、表記法
 裁判文書(裁判所提出書類)の標準的な書式、表記法
 最高裁判所は、裁判所の事件に関する記録その他の書類(以下「裁判文書」という。)について、平成13年1月1日から、日本工業規格A4判の用紙を使用し、書式を横書き(左とじ)とすることとなりました。
      ○ 日弁連:「裁判文書A4版化書式」
裁判文書表記法

1 様式
  A4版(縦置き)横書きとする(片面のみ使用。A3判の袋とじもしない。)。
  文字サイズは12ポイント、1行文字数は37字、1ページの行数は26行。
  余白は、上端35o、下端27o、左側30o、右端15〜20oとする。
  左端は、綴じしろ、2箇所でステープラー(ホッチキス)止め
  上端は受付印用のスペースとなる。
  

上端余白35mm
左端
余白
30mm
(綴じしろ)

1行37

1234567890123456789012345678901234567

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

10○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

11○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

12○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○



25○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

26○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

1ページ行数26
右端
余白
15〜
20
mm
下端余白27mm
(上図はイメージであり、A4用紙を縦置きに使用します。)

2 句読点の用い方公用文作成の要領に準拠)
  句点は「。」を、読点は「、」(テン)を用いるのを原則とする。
     (令和4年(2022)4月から改められている。)。
  「,」を用いることも、全く許されないわけではない。
  (テンでばらばらな句読点参照)

3 項目の細別公用文作成の要領に準拠)
  公用文作成の要領に準拠し、文頭に、第1、1、(1)などの符号を付す。
  その順番は、
    第1、第2、・・、1、2、・・、(1)、(2)、・・、ア、イ、・・、(ア)、(イ)、・・、
   a、b、・・、(a)、(b)、・・の順とする。

4 配字の仕方
  文頭に第1、1、(1)などの符号を付し、符号の後は1文字分空けて書く。
  符号が変わるごとに1文字分右にずらしていく。
第1 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
 ○○○○○○○○○○○○○○○・・・・
 1 ○○○○○○○○○○○○○・・・・
  ○○○○○○○○○○○○○○・・・・
  (1) ○○○○○○○○○○○○・・・・
   ○○○○○○○○○○○○○・・・・
   ア ○○○○○○○○○○○・・・・
    ○○○○○○○○○○○○・・・・
    (ア) ○○○○○○○○○○・・・・
     ○○○○○○○○○○○・・・・
     a ○○○○○○○○○・・・・
      ○○○○○○○○○○・・・・
      (a) ○○○○○○○○・・・・
       ○○○○○○○○○・・・・
第2 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○


5 数字の書き方公用文作成の要領に準拠)
 (1) 数字は、次に掲げるような場合を除き、アラビア数字を用いる。
   固有名詞 〔例〕 四国  九州  二重橋
   町 名  〔例〕 霞が関一丁目  大手町三丁目
    (注) 住居表示には「三丁目」と漢数字を使用するのが原則であるが、
    「霞が関1丁目」、「大手町3丁目」というようにアラビア数字を用いて表記してもよい。
     なお、街区符号又は住居番号は、原則どおり、
    「1番3号」のようにアラビア数字を用いて表記する。
        〔例〕 霞が関一丁目1番4号
   概 数  〔例〕 二、三日  四、五人  数十日  千五、六百人
   熟 語  〔例〕 一部分  二束三文  五〇音順  一休み
            二言目  一間(ひとま)  三月(みつき)
 (2) 大きな数字は、三けたごとに「,」で区切る。ただし、万以上の数字には
   単位(万、億、兆)を記載し、この場合「,」を省略する。
   年号、事件番号は、区切りや単位を付けない。
    〔例〕 2億4680万7531円  2万0300円
        2001年  平成12年(ワ)第12345号
     (数字の表記を考える参照)
 (3) 小数点は「.」を用い、「・」は用いない。
    〔例〕 0.123
     (「,(コンマ)」か「.(ピリオド)」か、それが問題だ。 参照)
 (4) 数字は、原則として全角を使用するが、表中の数字は、半角を使用しても差し支えない。
   この場合、三けた区切りの数字で表記してもよい。
    〔例〕 1,234,567円




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