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005all

 Subject: 中学英単語100 005all
    Date: Mon, 18 Oct 2004 11:20:00 +0900 (JST)
    From: mag2 ID 0000139181


     ┏━┓☆2002年度からの学習指導要領で定められた┏━┓
     ┃┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃
     ┃┃ 中学校で必ず教えなければならない英単語100 ┃┃
     ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┃
     ┗━┛毎週月曜日発行  第5回  20041018┗━┛



5.all



<発音>――――――――――――――――――――――――――――――――
★[⊃':l オール]

  本当は[c]の180°ひっくり返った文字の[⊃]は、くちびるを丸め、
 やや[ア]に近い感じで[オ]と発音します。

  [⊃:]の[:]はのばすという意味です。日本語の「ー」にあたります。
 今回は、口を大きく開き、くちびるを丸くして、口の奥で、「オー」といえば
 いいでしょう。

  [l]は、舌の先を上の歯ぐきにつけて発音します。音を舌の左右から出し
 ます。ペロンと突き出すように、上の歯の裏側をすべらせるとも聞いたことが
 あります。

<品詞と意味>―――――――――――――――――――――――――――――
★[形容詞]

☆(1)すべての、全部の、あらゆる

  She is liked by all the students in her school.
           「彼女は学校のすべての生徒に好かれています」

  all は、形容詞なんですが、名詞と冠詞などの間に割り込みません。
  (×)the all students   his all family
  (○)all the students   all his family


  every も all と同じような意味を表しますが、違いがあります。

  every の後には単数名詞がきます。   every student
  all の後には複数名詞がきます。   all (the) students

  all の後には、単数名詞がくることもありますが、中学生の方は、試験で 
 students の s を落として間違えてしまうケースが多いので、上のように断定
 的に書いてしまいました。

  every には、「名詞のうちのどの1つでも、どの1人でも」という意味があ
 るので、単数扱いをするんです。

  (×)Every student like her.    All the students likes her.
  (○)Every student likes her.   All the students like her.

  上の説明は、正確ではありませんが、中学生が勉強していく上では、問題が
 少ないと思います。
  (現実には every four years「4年ごと」など、複数名詞も来ます。また、
   「〜のどの1つも」により近いのは、any です)

     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★[代名詞]

☆(1)すべてのもの、すべての人、全部

  All of the students like her.
             「生徒全員が、彼女のことが好きです」

  内容は、数行前の英文と同じですが、of the students が形容詞句となって、
 後ろから代名詞all を修飾しています。「生徒たちの全員が」という意味です。
  all が、the students を受けて、〔複数扱い〕になっているので、動詞は
 like となっています。all が単数扱いならば、likes となるはずです。


  All (that) you need is love.
             「あなたに必要なすべては、愛です」
            --->「あなたに必要なのは愛だけです」

  歌の題名や歌詞の中によく出てくる文句です。この文の that は関係代名詞
 です。you need が形容詞節となって、後ろから代名詞all を修飾しています。
  関係代名詞that は、省略可能です。中3の後半で習います。
  こちらの例文は、all が〔単数扱い〕なので、動詞が is となっています。
 複数扱いならば、are となるはずです。

  all は数えられるもの複数を受けることもできますが、数えられないもの全
 部を受けることもできるわけです。突き詰めて行くと、もっと詳しい解説をし
 ないといけなくなるので、この辺でやめておきます。
  たくさんの例文を見ていくうちに、all の感覚が身に付くということもあり
 ます。それで不十分ならば、高校の参考書や専門書を読んでください。


  We all miss you. 「私たちはみんな、あなたがいなくて寂しいです」

  all を副詞としてもいいんですが、we=all の【同格】というふうにみなし
 て、代名詞とすることが多いようです。
  同格(どうかく)とは、同じ内容のものを、違う語句で表現したものです。


 >allを使った表現<------------------------------------------------

● after all 結局、やはり(afterのところで、すでに紹介済み) 

● first of all まず第1に

● not〜at all 少しも〜ない、まったく〜ない

  I am not crazy at all. 「私は、ぜんぜん気が狂ってなんかいません」

  Not at all.(Thank you. や Thanks.などに答えて)「どういたしまして」
 =You are welcome.

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     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★[副詞]

☆(1)すべて、まったく、すっかり

  It is hot here all through the year.
               「ここは1年中ずっと暑い」

  all が副詞句through the year を修飾しています。

 >>allを使った表現<<--------------------------------------------

● all over〜 〜中、一面に

  He is known all over the world. 「彼は世界中で知られています」

● all right  いいよ、だいじょうぶ、正しいよ =OK; okay

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That's all.  次回は am です。
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(※注)
 That's all. は「それは、すべてです」→「それで、すべてです」
        →「はい、おしまい」という意味になります。

 That's all for today.「今日はここまで」というのも、授業の最後によく使
 われます。

▼あとがき▲

 例文として紹介したのですが、The Beatles(ビートルズ)の歌に、“All  
 You Need is Love”があります。なぜか、古〜いビートルズの歌本がここにあ
 ります。この本では、『愛こそすべて』と邦訳されています。ただし、歌詞の
 日本語訳はなく、ギターのコードつきの楽譜となっています。

 この歌は、コーラスが何か歌いながらフェードアウト(音がだんだん小さくな
 り、やがて聞こえなくなる)するのですが、そのフェードアウトの歌詞を  
 “Love is all need.”と聴き取っていました。文法的にはおかしな文ですが、
 「歌詞だからどうでもいいんだろう」と、長年そう思い込んできました。よく
 考えれば、意味もおかしい。通じません。

 その本を見たら“That is all you need.”となっていました。that は love 
 を受けていると考えられます。that を love と入れ替えると、“Love is  
 all you need.”になります。題名の主語と補語がひっくり返っただけのこと
 なんですね。

 解釈しなければならないものとして、真剣に聴いていれば、文法的におかしい
 ことに気づき、you の聞き漏らしに気づいたかもしれません。文法の勉強もリ
 スニングの役に立ちます。

 あれ〜、こんなようなことを他のメルマガで読んだぞ。(*。*)?
 ありました。
 『英語学習厳選Q&A』 http://www.mag2.com/m/0000108005.htm
 など、Linkage Club 発行のメルマガの、号外のようなやつです。

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