早いものでこのサイトを開設してから9月1日でまる2年になります。思えば、かのふまじめ大学生さんが都市伝説について調べてみた頃、不真面目さに関しては人後に落ちないもう一人の大学生が都市伝説に関心を持ったのが全ての始まりでした。そして、それから一年余りの準備期間を経て、満を持して・・・・・・などとは口が裂けてもいえないお粗末な有様でのアップロードでしたのがこのサイトの始まりです。それが2001年9月1日未明のことでした。当時は【都市伝説のページ〜ディープ・ダンジョン2】と銘打っていたものです。それ以前に【ディープダンジョン】という100%自己満足のためのサイト(実際は開設後すぐに飽きたので運営実態は無きに等しいです)を持っていたため、“2”となっていたわけですが、最近ではこのサイトタイトルが不安の種であります。スクウェアエニックスさんに怒られたりはしないかと戦々恐々の毎日。もし関係者の方がこれをご覧になられて、何か不都合が認められましたらすぐさま対応させていただきますので、その際には是非ご連絡ください。それにしても開設当初はトップページに『都市伝説』の文言が含まれていたのに、現在のサイトタイトルは【ディープ・ダンジョンver2.1】。開設後半年あまりした頃のマイナーチェンジでトップページの『都市伝説』が消えてなくなり、以前と相も変らぬ趣味がらみのコンテンツが復活したため、何とはなしに言い訳がましいver2.1がくっついてきたものです。都市伝説サイトとしては邪道化したというか、後退しているといっても過言ではありません。そのため恐れ多くて『都市伝説系サイト』などとは自称できません。何らかの理由で拙サイトの素性を書かなければならない場合は、こう説明します。『都市伝説の事を扱ったサイト』。・・・・・・なんと言う半端さ加減でしょうか。
さて、このテキストは一応都市伝説がらみのコンテンツとして書いているものですが、今回はいつもとは違った趣向で都市伝説をめぐる話題を取り上げてみようと思います。
私がこのサイトを開設するに当たって、大きな影響を受けたサイトがあります。それが、今は閉鎖されてしまった老舗都市伝説サイト【Urban Legends/噂と都市伝説】です。私がこのサイトを開設した段階ですでに更新は停止していたと思いますが、それでもその情報の質と量に圧倒されたものでした。反面で自分でサイトを開設することになった以上、あまりに影響を受けすぎると参考にするつもりがなくても自サイトの内容が似通ってきて、所謂パクリ臭いものになる恐れがあったので、開設後はあまり見ないようにしていたものです。もっとも、さるのっぴきならない事情からどうしても参考にしなければならないことがあったのも事実です。幸か不幸か、その段階ではサイトの更新は半ば投げていました。とにかく、開設当時はUrban Legendsと内容がかぶらないよう、ソースを別のところに求めたりしていました。で、見つけたのがブルンヴァンの著書と日本の現代伝説シリーズだった訳ですが、今にして思えば結局今度はこれらの本からのネタ一辺倒でした。現在「都市伝説の部屋」で扱っている都市伝説は、いくつかのジャンルにカテゴライズされております。そのうちのいくつかは開設当初からずっと存在していたものですが、それら古参カテゴリーの中でも上位で取り上げられている(≒収録時期が古い)ものの多くは、いまだに見る人が見れば一発で日本の現代伝説シリーズから引っ張ってきたであろうことがばれるような状況です。まさに汗顔の至り。そう言えば、当サイトの開設直後の時期にUrban Legendsの管理者様にリンク許可願いのメールを出したこともありましたが、残念ながら連絡は取れませんでした。そのためといって良いのかどうかは定かではありませんが、今では私の中でUrban Legendsは文字通り伝説のサイトとなっております。都市伝説系サイトというジャンルの中で、この2年間のうちにUrban Legendsのように閉鎖されたサイトもあれば、その後新規に開設されたサイトも多くあり、たかが2年ながら隔世の感があります。
今回は楽屋ネタと割り切っておりますが、それでもわざわざネタにするほどの目立った出来事というのはさほど無いものです。空虚な二年間を送ってきたことをそこはかとなく感じてしまいますが、直近で変わった出来事といえば、8月の頭に某局で放映された某番組のことでしょうか。最初に番組制作会社の方から「怪談というテーマで番組を作ろうと思っているが、面白いネタがあったら教えて欲しい」という内容のメールを頂いた時には、正直言って軽く考えておりました。現実問題として、怪談とか怪奇現象の類いにさほど詳しいとは思えなかったので、そう言った話のことで番組制作のために情報を提供するなどという大それた行為は恐れ多いと返事をいたしたものでした。結局これといったお手伝いも出来ぬまま放送日を迎えたわけですが、私は仕事の関係で問題の番組をリアルタイムで見ておりませんでした。後にビデオで当時の様子(?)を拝見して肝を冷やしたものです。それはさておき、番組の影響は結構大きかったようです。視聴率はわかりませんが、ネット怪談という切り口で「怖い話」を取り上げたコーナーがあったためか、番組の影響はネット上で如実に表れました。【@nifty:@search:瞬!ワード】という今もっとも検索されている単語をランキングするサイトがありますが、当時そこに「都市伝説」だとか、「怖い話」というワードがランキングされたようです。また、影響は当サイトのアクセス状況にも大きく現れました。下表が8月はじめ頃の都市伝説の部屋へのアクセス数の推移です。
|
アクセス数 |
実訪問者数 |
8月3日 |
727 |
337 |
8月4日 |
1098 |
418 |
8月5日 |
5192 |
2267 |
8月6日 |
6439 |
2242 |
8月7日 |
3732 |
1319 |
8月8日 |
4076 |
1535 |
8月9日 |
3810 |
1363 |
8月3日以前の実訪問者数は1日平均でおよそ300強、アクセス数は700あまりといったところでした。番宣の影響が徐々に出始めたのか、放送の前日、8月4日の段階で訪問者数は数日来の平均値を超える400余、そして放送日8月5日に至って、訪問者数はそれまでの平均の7倍に値する2267、アクセス数は5000を超えました。うち番組の放送枠であった20時-21時のアクセス数(実訪問者数不明)が1567でした。インターネットが個人でも広範囲への情報発信を可能にしたツールであることは疑う余地のないことではありますが、これを見ると、現段階でインターネットの影響力はテレビのそれに遠く及ばないように思います。露悪的な書き方にはなりますが、テレビからは多くの情報が垂れ流されていて、その垂れ流される情報の一部に関心を持って汲み上げた人たちの動態がここに現れているのでしょう。人により個人差はあるのかもしれませんが、ネットから得る情報は、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアから得る情報の補足的なものと捉える人が多いのでしょうか。ネットで調べものの取っ掛かりを掴み、マスメディアで大局的な情報を抑えた後でネットで脇を固める小ネタを拾い集めるといった具合に。なお、8月5日前後の急激なアクセス数の変化は言うなればひきこさんバブルだったわけですが、このある種異様なアクセス動態が当サイトのYahooディレクトリへの登録という思いもかけない副産物を残したため、ここ最近の実訪問者数は1日について700〜800となっております。個人サイトの一管理人の感想としては、やはりYahooへの登録は利くな、といったところでしょうか。登録カテゴリにもよるでしょうが、Yahooディレクトリ経由の訪問者数は1日400程度となっております。さらに蛇足となりますが、サージエンジンから当サイトへアクセスしてくる方の9割まではPowered
byも含めたGoogle経由のようです。Yahooへの登録はページランキングへの大きなプラスになるとのことなので、アクセスアップのためにYahoへの登録を、というのは真理でしょう。それにしても、最近gooはちょっと元気がないですね。
なお、件の番組ではひきこさんが意外と大きく取り上げられたため、ひきこさんを検索して当サイトにアクセスする方が増加し、上記のような結果と相成ったわけですが、これは番組放送当時、幸か不幸か某最強の検索エンジンでひきこさんを検索した場合に当サイトのコンテンツが最初の表示されていた影響が大きいと思われます。マイナーながら少しづつ認知されつつある気配を感じたため、今後この話がどのように化けていくのか経過観察の意味も含めてコラムとして取り上げたのですが、自サイト発の情報がこれほど多くの目に触れる可能性は考えていなかっただけに複雑な気持ちです。自分の書いた内容に尾ひれがついて、遡上する鮭よろしくいつか戻ってくるのかもしれません。何につけ事物を観察する時の鉄則として、観察対象への影響は最小限に抑えなければいけないはずだったのですが・・・・・・。まあ、最近では拙サイトの来し方行く末に思いをいたすこともしばしばあるので、これまでの反省点を今後のサイト運営にフィードバックしていけたらな、と思います。
最後に、アクセス解析がらみの話題が出たので、せっかくだからこんなおまけを。下位コンテンツから都市伝説の部屋へのアクセス数2003年8月分です。穴だらけではありますが、どんな話が人気なのか、何ちゃって簡易人気投票のようなものとして。
コンテンツ名 |
アクセス(実訪問者)数 |
備考 |
1,ひきこさん |
1277 |
一時的なひきこさんバブルと思われる。 |
2,放送・メディアの都市伝説 |
414 |
某サイトからの直リンクの影響大? |
3,怪談話 |
151 |
怖い話は強いらしい。 |
4,死体洗い |
140 |
アップ以来コンスタントに高いアクセス数。 |
5,東京ディズニーランド誘拐事件 |
134 |
犯罪関係の都市伝説のアクセス解析の結果を受けたコラム。 |
6,学校の怪談 |
105 |
やはり怖い話は強い。 |
7,人体・医療に関する都市伝説 |
79 |
ピアスの白い糸がいまだに根強いらしい。 |
8,“達者”再録 |
75 |
例のチェーンメールの影響? |
9,犯罪関係の都市伝説 |
62 |
TDLの誘拐に対する関心が突出して高い。 |
10,ダルマ |
56 |
すでにクラシックの域に入った話。 |
11,都市伝説とは? |
44 |
「都市伝説とは」と検索して来る人が多いらしい。 |
12,その他の都市伝説 |
40 |
十把一絡げでいろいろあるから? |
|
|