ファイア2世 | |
![]() |
ビッグ・ファイア博士が、パガオニアという国で開かれるロボット見本市に出品するために製作したロボット。 本来は工作用ロボットのはずなのだが、指からは熱線を放射し、また全身から高熱を発する力を持っている。 さらに、その身体の回りには数多くの鳥形諜報ロボットを飛びまわらせており、それらには、平常時、戦闘時における周囲の索敵、緊急時の救援要請など、様々な行動を取らせる事が可能となっている。 もちろん、本来の用途である工作用ロボットとしても優秀で、既に仕上がっている状態のコンクリート製の噴水を粉々に砕き、それを元にコンクリートブロックを短時間で作り上げることができる。 またその身体を制御する知能回路は学習能力が備え付けられており、学習を重ねることによってその行動を徐々に最適化させることが出来るようにもなっている。 ただ、唯一の欠点として知能回路の過敏さが挙げられ、例えば一度他のロボットと戦わせ、『ロボットと戦う』ことを学習させると、知能回路を取り替えてその記録を抹消しない限り、ロボットと見ると無差別に戦いを仕掛けてしまう危険性がある。 開発者にして自前のロボット工場を経営するビッグ・ファイア博士は、このファイア2世の力をもって、大財閥ベラネード財団からの工作機械の大量受注を目論み、そのデモンストレーションとしてホワイトバッファロー山へと登らせる。 だが、学習機能のせいで、山頂へのレースのライバルである他のロボットたちを破壊してしまい、ロボット見本市に参考出品されていた鉄人28号と戦う事になる。 戦闘能力の点では互角で、双方一歩も引かずに戦い続けたが、戦いの舞台が雪山であったことが災いし、自身の熱線によって緩んだ雪庇(せっぴ:雪山などで、地面のない部分にまで雪が張り出し、ヒサシのようになっている状態のことを指す)から転落、作動不能に陥って、機密保持を優先したファイア博士の手によって自爆させられた。 |
この絵を描く際には、秋田書店/秋田コミックスセレクト版の『鉄人28号』を参考にさせていただきました。 その為、光文社文庫版などとは設定が異なる場合もありますので、あらかじめご了承ください。 |