「茂木様・・・大変です!【ジロウ】様が・・・【ジロウ】様が・・・!」
「えっ!?【ジロウ】さんがどうしたんです!?もしもし!【ぜんぞう】さん!!」

心不全で死亡した【あやしろキク】の調査を【ぜんぞう】に依頼された私立探偵茂木茂夫は、ある事故で記憶を失った。
死人蘇りの伝説が残る【みょうじん村】で、やがて茂夫は莫大な遺産を巡る複雑な事件に巻き込まれる。

【あやしろ商事】の社長、【カンジ】が【どぞう】で殺され、事件は殺人へと発展した。

そして今また茂夫に執事からの電話が何かを告げた。【カンジ】の弟【あやしろジロウ】に一体何が・・・?

茂夫は再び【みょうじん村】へと向かったのである!

*みょうじん山*
あわてて駆けつけた僕を【みょうじん山】で待っていたのは、変わり果てた【ジロウ】の遺体だった!なんてことだ・・・!!

「なぜ・・・【ジロウ】が!?」

遺体の状況は縊死・・・首吊り自殺の状態だ。しかし、【ジロウ】が自殺するわけはない。僕は、触らないように注意しながら縄の結び目を調べてみた。
やけに念のいった結び方だ・・・二重三重に括ってある。これは・・・?詳しい事は、僕じゃすぐにはわからないな・・・。
おや、あそこに警官と一緒にいるのは【くまだ】先生だ。

「【くまだ】先生!」
「おう、茂夫くん。見ての通り大変な事ぢゃ!」
「【ジロウ】さんの死因は一体・・・?」
「うむ、見た限りでは、首吊りによる窒息ぢゃな。死亡時刻は昨夜の午前0時から、1時ごろ。第1発見者はけさここへ散歩にやってきた【ぜんぞう】ぢゃ。」
「【ぜんぞう】さんが・・・。」
「しかし、ロープの締め方にえらく念が入っているのう。確実に死にたかったのか・・・。」
「それには僕も気がつきましたが・・・まさか自殺なんて・・・。」
「とりあえず、【ぜんぞう】たちに用事があるなら声をかけてきてやる。わしは病院に戻るから、そのついでぢゃ。」
「すいません、よろしくお願いします。」

やがてやってきた【ぜんぞう】さんは憔悴しきっていた・・・無理もない、立て続けに人が死んだんだ・・・。

「な、なぜこのようなことに・・・!」

そしてそれは、続けてやってきた【アズサ】も同じようだった。

「【カンジ】兄さんの次には【ジロウ】まで・・・一体どうなってるのよ!」
「失礼ですが、夕べの午前0時ごろは何をしていらっしゃいました?」
「な、何よ!あなたに言う必要はないわよ!」
「・・・・・・。」
「屋敷にいたわよ!・・・【カンジ】兄さんも【ジロウ】も、【アキラ】が殺したのよ!今度は私を狙っているんだわ!」
「その【アキラ】さんと会っていた、という人のことですが・・・。」
「な、何よ!あなたに言う必要はないでしょう!?・・・不愉快だわ!あなたに話すことなんてもう何もないわよ、失礼するわ!」

【アズサ】さんは怒って行ってしまった・・・しょうがないなぁ。今度は【ぜんぞう】さんに聞いてみよう。

「【ジロウ】さんを発見されたのはあなたですね?【ぜんぞう】さん。」
「・・・は、はい。さようです。・・・あの時は驚いて、声も出ませんでした・・・。夕べ、忘れ物を探しに戻ってこられた【ジロウ】様は容疑も晴れ、ホッとされておられましたのに・・・。」
「最も、探し物は見つからなかったようですが。」
「忘れ物・・・何か、他に気がつかれた事は?」
「そういえば、【ジロウ】様がお帰りになられる前、【カンダ】様からの電話を【アカネ】が取り次ぎました。」
「【カンダ】弁護士からの電話が?」
「はい、【アカネ】でしたら屋敷におりますが・・・。」
「じゃあ、話を聞いてきます。」

僕は、【あやしろ家】の屋敷へと向かった。

*居間*
【あやしろ家】の居間で、【アカネ】さんが待っていた。

「夕べのことなんですが・・・【カンダ】弁護士から電話が?」
「はい。確かに【カンダ】様からの電話を【ジロウ】様に取り次ぎました。」
「失礼ですが、夕べの午前0時頃はどうしてらっしゃいました?」
「【ジロウ】様が帰られた少し後に、【アズサ】様も出かけられましたので、一応戸締りをして1人で部屋にいました。」
「・・・・・・・!?ちょっと、電話をお借りします。」

*・1・6・っと・・・。【カンダ】弁護士、今度は話をしてもらえるかな・・・?

「はい、【カンダ弁護士事務所】でございます。【カンダ】はただいま不在ですが。」
「夕べ、【あやしろジロウ】という人がそちらに伺いませんでしたか?」
「来客なら、確かにございましたが・・・えっ!?その方が自殺!?」
「あの、私でよろしければお話をうかがいますので、こちらにいらっしゃってくださいませんか?」
「よろしいんですか?早速うかがわせていただきます!」

【カンダ】弁護士に会えないのは残念だけど・・・何か重要な情報が聞けるかもしれない!僕は、【カンダ弁護士事務所】に向かう事にした。