* 日刊ポートピア通信 *

パーポーパーポーパーポーパーポー・・・

『ポートピア連続殺人事件』

原作 堀井雄二
 開発 チュンソフト
販売 エニックス

『僕があなたの部下の【まのやすひこ】です。【ヤス】と呼んでください』
・・・それが、私の長い刑事人生の中でも最も辛く、そして悲しい事件の始まりを告げる言葉であろうとは、その時の私には知る由もなかった。

*第一章・やまかわこうぞう殺人事件*

・・・被害者の名前は【やまかわこうぞう】。ローンやまきんの社長であり、妻も子供も持たない一人者。ただ、【としゆき】という名の甥がいるようだ。

「ヤス、としゆきとはどんな人物だ?」
「彼は無職のようですね。港の近くに一人で住んでいるそうです。」
「・・・やまかわの屋敷を調べよう。何か手がかりが見つかるかもしれない。」
「はい、ボス。」

私たちは、やまかわの屋敷へと向かった。

*やまかわの屋敷*

やまかわの屋敷は神戸の郊外・・・瀟洒な住宅地にあった。2階建ての立派な西洋建築だ。彼はここに1人で住んでいたのか・・・ん?あれはなんだ?
玄関ドアの付近にキラリと光るものを認めた私は、さっそくヤスに調べにいかせた。

「どうやら指輪のようですね・・・安っぽい指輪です。誰かが落としたのでしょうか。証拠品として取っておきます。」
「よし、では中に入るか。」

*書斎*

シンプルだが質の良い家具が並び、本棚には小難しそうな本がそろっている、そして床にはチョークで引かれたヒトガタが・・・。

「ここが書斎です。こうぞうはここで殺されていました。首をナイフで一突き!ほぼ即死の状態だったようです。」
「死体は鑑識に回されています。死亡推定時刻は17日午後9時ごろ・・・また、凶器のナイフは死体の右手に握られていたそうです。自分で自分を刺したとも考えられますが・・・。」
「よし、部屋の中を調べよう。」
「はい、ボス。」

我々は手分けして事件現場である書斎を調べたが、それによって得られた収穫は予想以上のものがあった。
この部屋の中で我々が見つけたものは、【くりぬかれた本の中に収められていた鍵】、【『ぱる 117−3149』と記されたマッチの箱】、【こうぞうの写真】の3つ。また・・・。

「入り口の扉は内側から鍵がかけられてますね。この状態ではたとえ鍵を持っていたとしても外側から扉を開けることは出来ない・・・つまり、この部屋は密室だった!」
密室殺人事件か・・・そんな事件(ヤマ)は小説の中での絵空事だと長年思っていたものだったが、現実はそうじゃなかったらしいな。

*応接間*

書斎を調べ終えた後、隣接している応接間に移動した私たちを待っていたのは奇妙な仕掛けだった。

「見てください、ボス!額縁を外してみたら、その裏の壁にボタンがついていました・・・?」
「押してみろ。」
「はい・・・。???何もおきないようですが・・・。」

色々調べてみた私たちだったが、それ以上応接間では何も発見できず、しかたなく書斎へと戻ったのだった。が、しかし・・・。

「見てください!ボス、床に穴があいて、地下への入り口が口を開けています!さきほどのボタンはこれだったんだ!」
「降りて、みるか・・・。」