スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 |
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 (2002/米) Star Wars Episode II: Attack of the Clones 製作総指揮 ジョージ・ルーカス 製作 リック・マッカラム 監督 ジョージ・ルーカス 脚本 ジョージ・ルーカス / ジョナサン・ホールズ 原案 ジョージ・ルーカス 撮影 デビッド・タッターサル 美術 ギャビン・ボクエット 音楽 ジョン・ウィリアムズ 衣装 トリシャ・ビガー 出演 ユアン・マクレガー / ナタリー・ポートマン / ヘイデン・クリステンセン / クリストファー・リー / サミュエル・L・ジャクソン / イアン・マクダーミド |
クーマ | さてさて「エピソード2」です。 |
カズ山 |
あの〜、僕って旧三部作の世代だしね、最初の「スターウォーズ 新たなる希望」
(すなわちEP4、当時は単に「スターウォーズ」)で映画を見始めたようなもんだからさ〜。 スターウォーズシリーズについては冷静になれないんよ。 |
クーマ | 客観的に評価できないということですかな? |
カズ山 |
う〜ん、まぁそう。 それにスターウォーズってシリーズはさ、特にEP1から始まるプレクェル三部作はね、その他のいろんな映画と並列に語れるものでもないのでは?とも思う。 |
クーマ | どういうこと? |
カズ山 | だってさ、これっておおむねファンのお祭りみたいなもんじゃない。 |
クーマ | ああ、言い切りましたか。 |
カズ山 |
あはは。でもさそのファンは世界中にいる。 EP2のタイトルが公表されたとき「Attack Of The Clones」っていうそのまんまなタイトルにみんなひっくり返ったよね。 そのときマーク・ハミル(もちろんルーク・スカイウォーカーを演じた俳優)がなんて言ったか知ってる? |
クーマ | 「細かいこと言ってンじゃねぇよ、どうせおまえら観るんだろ!」(笑) |
カズ山 |
ま、そういう言い方だったかどうかは知らんケドね。 つまり作品の出来がどうであれ、世界中のファンはみんな観る。 だってさ、アナキンがダースベイダーになることは世界中の人が知ってるんだよ。 まだ作られてもいないEP3の結末はみんな知ってるんだ。 プレクィル三部作はそれにむかって突き進んでるんだよ! |
クーマ | ああ、でも「タイタニック」とかも誰もが知ってる結末に突き進む映画だったじゃないスか。 |
カズ山 | だからつまんなかったジャン! |
クーマ | ・・・ああ、言い切りましたか。 |
カズ山 | あのねあとね、ルーカスってさ、スターウォーズに限らずだけど特にスターウォーズでは人物描写に興味ないでしょ。 |
クーマ | えと、アナキンとアミダラが恋に落ちてしまうくだりはものすごかったですね。 |
カズ山 |
アミダラもアナキンを想っていたというのはまぁいいとして、それでもアナキンへの想いを封じていたのが、たぶんどっかで気が変わるんだよね。 でもその気持ちの変化はどこで起こったのか全然わからない。 |
クーマ | あの変なチキンみたいなのに乗るのが上手だったから? |
カズ山 | 小粋なテーブルマジックに惚れたんじゃないか? |
クーマ |
だいたい避難したナブーの湖水地方がリゾートっぽかったから、つい開放的に ・・・って日本のOLのバカンスかい! |
カズ山 |
まあとにかくさ、アナキン・アミダラ恋物語についてはほんとに最初から描くつもりが無いよね。 二人が後にルークとレイアをもうけることになるのも世界中の人が知ってるんだし、 だいたいスターウォーズの主な登場人物ってスターウォーズサガを転がすために配置されたコマ以外の何物でもない。 ルーカスとしてはそんなことよりも描くべきことが他に山とある。 |
クーマ | それはなんなの? |
カズ山 |
ディティールじゃないかね。 最初の「スターウォーズ」が公開されたとき既にスターウォーズサガは全九部からなる物語の第四部なんだって話は伝わってたよね。 まぁいまでは全六部になっちゃたんだけどそれはいい、 ともかく旧三部作が「ジェダイの復讐」で完結したとき、世界中のファンはプレクェル三部作(つまりEP1,EP2,EP3)の大筋はもう知ってた。 |
クーマ |
クローン戦争のなかでジェダイ騎士団は壊滅し、共和国はフォースのダークサイドに落ちたものどもによって崩壊、銀河皇帝のもと悪の帝国が宇宙を支配する。 クワイ・ガン・ジンなんてキャラは知らなかったけどオビ・ワンの弟子だったアナキンはダークサイドに引き込まれ、オビ・ワンと対決! その後、銀河皇帝の右腕ダースベイダーとなるが彼には二人の子供が居た・・・という。 |
カズ山 |
ルークとレイア、「新たなる希望」だね。 まぁメッチャ普通の話だよ。でもどうやらそれを大きく覆すようなことにはならないでしょう。 むしろ基本の筋を変えるとファンが怒るしね。 この良く言えば神話的、悪く言えばあたりまえなプロットが動かないならあとやることは「で、それはどんなふうだったの?」ってところしか無いわけだ。 ルーカスがやりたいのはまさにそこだと思う。 みんなが観たいのもそこ。 |
クーマ | アナキンってどんなやつだったの?とか、若い頃のオビ・ワンってどんな活躍したの?とか。 |
カズ山 | ジェダイ騎士団ってどういうものだったの?とか、コルサントってどんな星なの?とか。 |
クーマ |
3POとR2の出会いは?ジャバってほんとに大物なの?ボバ・フェットの正体は? でもアナキンがアミダラとどういうふうに恋に落ちたの?ってのは描かないんだ(笑) |
カズ山 |
めんどくせぇからな!(爆笑) でもEP3はみんなが一番観たい「アナキンはどういうふうにダースベイダーになるの?」というのが描かれるんだよな。 どう考えてもテンション下がりそうな結末だけど結局はそれが観たい。 |
クーマ | 「どうせおまえら観るんだろ!」ですね(笑) |
カズ山 | 正直なところさ、僕はEP5「帝国の逆襲」の後半戦あたりから「ありゃ?なんじゃこりゃ?」と思い始めてはいたの。 |
クーマ | それってどのへんなの? |
カズ山 |
惑星ホスの攻防が済んで反乱軍が逃げるでしょ、そのへんから徐々に。 ルークが惑星ダゴバに行くとヨーダが出てきてさ、それがセサミストリートのマペットと同じ動きをしやがる。 「これがジェダイマスター?まさかライトセーバーは使えないよな?」ってね。 |
クーマ | 使ったけどね!! |
カズ山 |
びっくりしたね!! でもまぁ、ある意味ムリヤリじゃん!(爆笑) CGIの進歩があったから出来たんであって、まさかルーカスも「帝国の逆襲」の時点でヨーダにライトセーバー持たせることは真剣には考えてないだろ。 まあヨーダはいいさ、いいキャラだったから。そのあとの小惑星帯のミレニアムファルコン大活躍も満足。 そのあと惑星ベスピンに行くとなんか恋愛映画になりはじめる。別にそんなのみたくねぇよと中学の僕は思ったね。 あとルークとベイダーによる、はじめての本格的なライトセーバー対決、これがかったるいチャンバラでさ。 でもって衝撃の告白。 |
クーマ | 「ルーク!私はお前の父なのだ!」ですね。 |
カズ山 |
僕はね、「はぁ?なんだそれ?」と思ったの。 もちろん話がそういう方向に流れてくのはわかってたよ。 でもさ、なんかどんどんミニマムな内輪の話になってくじゃないか!って思ってたの。 「スターウォーズ(星際戦争)」だろ? でもまだいいよ。 問題は「ジェダイの復讐」だ! |
クーマ | な、なにがいけなかったんでしょう?やっぱアレですか・・・ |
カズ山 |
イウォークに決まってんだろ! いくら森林地帯のゲリラ戦とはいえ、帝国軍あんなんに負けるかぁ? あの程度だったら反乱軍っていつでも勝てるんじゃないかぁ? まぁでもさ、ラストには映画史上初(たぶん)の宇宙戦艦の大艦隊戦があって、超グレードアップしたデススター突入作戦があって、それはそれは燃えるんだけどもね。 |
クーマ | まだなにか・・・ |
カズ山 | レイアが妹ってなんなんだよ!ていうか「はぁ?だからどうした!」って思ったね。 |
クーマ |
たしかにさらに話がミニマムになっているかも・・・ しかしまぁルークとベイダーの運命の対決を一層盛り上げると思うのですが、まだなにか・・・ |
カズ山 |
そのルークだよ! おまえ何やってんだよ! 負けかかってんじゃねぇよ! 頭巾かぶったじじいの電気にやられてんじゃねえよ! オヤジに助けてもらってんじゃねぇよ! かっちょわりぃ〜 |
クーマ | 不満? |
カズ山 |
不満。 ルーカスはさ、スターウォーズをどんどん「お伽話」にしていくでしょ。 スターウォーズはまさに「戦記映画」として始まったはずなのに。 それはね、僕にとってはSFがいつのまにかファンタジーになってしまったってことなの。 僕にとって象徴的なのがね、「ジェダイの復讐」のラストでオビ・ワンとアナキンとヨーダが出てくるでしょ。 あれがさぁ・・・あれって幽霊だよ。 幽霊が出てきてにっこり笑ってるSFなんてあるか? |
クーマ | スターウォーズはSFでなければならないと言ってるように聞こえますが・・・ |
カズ山 |
あのさ、「スターウォーズ(EP4)」が世に出た瞬間はね、あれは紛れもなくSFだったんだよ。 いまとなってはもうあまりにも見慣れてしまって忘れてしまったかも知れないけどね、 例えば、タトゥーインのルークがR2-D2を整備してるときにさ、思いがけずレイア姫のホロメッセージが再生されるというシーンがある。 |
クーマ | 「助けてオビ・ワン・ケノービ。あなただけが頼り・・・」ですね。 |
カズ山 |
そう、あのシーン。 あの再生されるホログラム映像の最後にさ、レイア姫が横を向いてからスイッチを切る仕草をするじゃない。 |
クーマ | R2のカメラに向かってメッセージを録画してんですよね。 |
カズ山 |
そう!そしてそこにストームトゥルーパーの一群がやってきて、レイアはそれに気付いてそちらを見る。 で、あわてて録画のスイッチを切るんだ。だからそこまでのシーケンスが録画されちゃってるわけ。 |
クーマ | 細かいね。 |
カズ山 |
そうだよ!細かいの! そういう部分って普通の物語ではまぁ無くてもいいんだけどルーカスはこだわったの。 なぜなら「スターウォーズ」はSFだから! 理詰めで考えれば当然描くべき描写、SFのセンス、SF思考でなけりゃ気付かないような演出が随所にあったの! オレ達はそこにシビレたんだからさ!! |
クーマ | 興奮すんなよ、つばが飛んでんだろ! |
カズ山 |
ああ、ゴメンゴメン(フキフキ) やっぱ冷静にも客観的にもなれん・・・ |
<SF考証> 挙げればいくらでもあるけど、細かいところではデス・スターの宇宙艇発着ポートとか。 ミレニアムファルコンがトラクタービームに捕まってデス・スターに強制着陸させられるところで、デススターの発着ポートは宇宙空間に向かって開きっぱなしになっている。 エアロックもなにもないのだが、なかでは普通に人が歩いているし呼吸もしている。 でもよく見ると発着ポートのゲートの縁が発光しているのがわかる。 つまり発着ポートのゲートはなにか電磁的なシールドで閉じられているのだと解釈できるだろう。 細かい。 |
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カズ山 |
EP1「ファントム・メナス」はやばかったでしょ、やっぱり。 見直すうちにいいシーンに浸って「ああ、やっぱいいな」って思うんだけど、基本的にはかなりヤバイ。 |
クーマ | ガキ向け。 |
カズ山 |
そう!さすがにブランク長かったからね。 ルーカスだって新たな客を掴まなきゃビジネスとしてヤバイだろうってのは充分わかってた。 なんつっても「ファントム・メナス」以降はルーカスのルーカスフィルムによるインディペンデント、ざっくり言えば自主映画だからな。 |
クーマ |
子供に受けるように作られてますよね。 そうでなきゃなにもアナキンがあんな子供の時代から話を始めなくてはならないわけもない。 ちょっと無理あるし。 |
カズ山 |
ガキ過ぎてアナキン主人公では話を進められないのでクワイ・ガン・ジンってはじめて聞くキャラが登場する。 すごく格好いいんだけどね。 アナキンはどっかに主役っぽい見せ場がないといけないのでポッドレースのシーケンスがあるけど、あれってさぁ。 |
クーマ |
あってもなくてもいいんだよね。 っていうか全然別のプロットに交換可能。 |
カズ山 |
ルーカスがカーレース野郎だっただけだよね。 でもさすがにEP1中で一番格好いいところだよ。 SFレースものとして一本立ち出来そうなくらいの気合いの入りようだったけどさ、全体の構成から明らかに浮いてる。 あと、グンガン族とバトルドロイド軍の大戦闘もなぁ。 もうひとりも人間が居ない。 っていうかあそこってCGキャラばっかりじゃん、下手すると実際に撮影したのって草っぱらだけなのか?と思ったら・・・ |
クーマ |
EP2のメイキング映像見るとホントに何もない、セットのひとつすらないブルーバックのスタジオでみんな演技してますね。 役者はやりにくいだろうなぁ。 |
カズ山 |
ユアン・マクレガーはあちこちで「つまんね」とかのブッチャケ発言をしてますね。 ルーカスが役者の演技とかあんまり重要視してない証拠だな。 ていうかやっぱり描くべきことが他に山とある。 EP2「クローンの攻撃」はそれを徹底的にやったよね。 |
クーマ |
やっと「エピソード2」の話になるんだ(笑) 結局どうだったのよ? |
カズ山 |
大満足! あのね、「スターウォーズはSFであるべき」と言ったけどさ、プレクェル三部作がこういう方向に行くんならそれはそれでいい。 |
クーマ | こういう方向ってなんですか? |
カズ山 |
デジタルだね。 デジタルを使って見たこともない映像、空想でしかあり得ない映像を現実として見せる。 もうそこではね、ストーリー上の理屈としても「あり得ない」ってのも含んでしまってる! EP2のラストのバトルドロイド軍団とクローントゥルーパー軍団、巨大メカ入り乱れての戦闘シーンはもうものすごくカッコ良く、 観客が充分満足できるだけたっぷりと見せてくれたでしょ! でも共和国側があんな大部隊をいつの間に送り込んだのかは全然理解できない、理屈には全然合わない。 ビジュアル的にはSF的なんだけどもこれはもうSFにはなり得ないね。 でも、ルーカスが作りたかった「イメージ」、ファンが見たかった「映像」はもう全部作りましょう!ということ。 そのためにはデジタルが必須だったし、デジタルを手にしたいま、ルーカスは徹底的にそれをやるんだという決意を固めたと思う。 |
クーマ | デジタル? |
カズ山 |
あり得ない映像をつくり出す技術。 もちろんコンピュータグラフィックスのことでもあるし、EP2から撮影が全てデジタルカメラになったよね。(ヴィドックの項参照) そういうのも全部含めて自由自在に映像をつくり出すことのできるインフラのことを「デジタル」って言っちゃいましたけどね。 だからさぁ、スターウォーズはいよいよ「ルーカスの空想のビジョンを具体化することだけが主な目的の作品」になったと思うのよ。 これはね、完全に撮影技法=テクノロジーに依存するという非常に特殊な映画。 俳優も脚本すらも全てはビジュアルを形成する素材、CGモデルやミニチュアと同じひとつの要素に過ぎないんだ。 その意味でスターウォーズ以外のどんな映画とも並列には語れないんじゃないのかなぁと思うわけ。 だってそこまで割り切った映画って他にあるか? |
クーマ | それってつまりなんだ、その・・・単なる「見せ物」だと? |
カズ山 |
うん。 映画史上最大最高の純粋な「見せ物」なんじゃないか? 最初の「スターウォーズ 新たなる希望」つまりEP4にはね、テーマがあった。観客へのメッセージがあったんだよ。 ルークは宇宙のド田舎タトゥーインのそのまたド田舎で大学にも行かせてもらえず、たぶん俺は一生このド田舎で暮らすんだろうな〜って嘆いてる青年でしょ。 それがふとしたきっかけで宇宙を覆す大冒険のヒーローになる! つまり「夢は叶う!勇気を持って飛び出せ!」っていうテーマがあるわけ、「フォース(力=あなたの潜在的な力)を信じてな!」ってこと。 |
クーマ |
そうだよね、だからみんなルークに感情移入したんだよね。 等身大の主人公だった。 |
カズ山 |
でもそういうテーマはどんどん薄れてく。 ルークは結局どこにでもいるヤツじゃなく、宿命られし者だった。 スターウォーズサガはあまりにも普遍的な神話の様式に近づいていく。 |
クーマ |
もう等身大じゃないか。 ベイダー=親父と対決する話と読みとるにもあまりに普遍的すぎ、薄っぺらすぎ。 |
カズ山 |
これがプレクェル三部作に入ってからさ、ことにEP2になるとね、もう現実を投影するところなんて無いだろ? だいたいヘンだって、ジェダイは私欲に走ってはいけないし、名声を求めてはいけないし、怒ってもいかん、恋愛も禁止。 そんなんアナキンじゃなくてもグレるって! でもそれじゃあ暗黒面に落ちますよって坊主の説教じゃん。 |
クーマ |
しかも脚本はかなり群像劇の体裁になってきてますね。 というか史劇?あ、大河ドラマか。 |
カズ山 |
物語全体をざら〜っと観ていくしかないよね。 でもそれでいいんだと思うよ。 それで全然面白いんだからさ! |
<デジタル上映> EP2から完全にデジタルカメラによる撮影になったことで「クローンの攻撃」は最終リールまでフィルムが介在する事が無くなったようだ。 各映画館に配給されるフィルムはデジタルデータからテレシネされたものなわけ。 だがEP2公開に合わせてデジタル上映が行われる劇場もある。これがモノスゴイらしい! 画面の鮮明さ、ディティールが全然違うという。 ことスターウォーズについては映像の追及に特化した作品であるため、デジタル上映を観ずして真のEP2を観たとは言えないらしい。 フィルムで観た僕たちは「クローンの攻撃 劣化版」を観たに過ぎないようだ。 なんでもデジタル上映を観た後、多くの人が頭痛に襲われると聞く。画面のあまりの情報量の多さに脳がオーバーヒートしてしまうらしいのだ! ヤリ過ぎだろ!ルーカス。健康のためデジタルの見過ぎに注意しましょうってか! でも観てぇ・・・ |
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ニーワ | ウィッス!アタシも観てきたニャ! |
クーマ | あ、ニーワ!あんたも観たのか! |
ニーワ | だって話題作はおさえなきゃでしょ〜が。 |
カズ山 |
そういう基準なんだ・・・まあいいや。 で、どうだった? |
ニーワ |
なんかCGとかいろいろあって面白かったニャ! あの「・・・・・・ギュィィィ〜ン」って隕石壊すヤツが妙にスキ! |
クーマ | サイズミックチャージ!あれはクーマもスキ! |
カズ山 |
でもさぁ、EP2って展開がすごく駆け足になってるしね、政治的陰謀を暴いてくストーリーだからけっこう難しくなかった? 結局陰謀はひとつも阻止出来ないんだけどね(笑) 僕は途中でちょっと話に着いていけなくなったところアリ。 |
ニーワ | そう?そんなこと無かったけどニャ〜。 |
カズ山 |
オビ・ワンが惑星ジオノーシスに行くとさ、ドゥークー伯爵が現れて共和国からの分離主義者たちを煽動して武装蜂起しようとしてる。 オビ・ワンの通信を受け取ったジェダイ評議会はそれを阻止しようとするんだけど・・・というのがあってさ。 結局軍隊が必要だってことになって、元老院はパルパティーンに非常時大権を認めて共和国軍を創設する。 |
クーマ | やっぱりこいつ!全部ジャージャーのせいだよ!(笑) |
カズ山 | だね。(笑) 構図としてはドゥークー伯爵と分離主義者たちってのが悪役で、それをジェダイとヨーダ率いるクローントゥルーパー部隊がやっつけるんだけど・・・ |
クーマ |
実はドゥークー伯爵はシスの暗黒卿と通じていて・・・ あのドゥークー伯爵が持って逃げた設計図、デス・スターだよね! |
カズ山 |
結局、アミダラ暗殺計画も、分離主義者の武装蜂起も、それにかこつけたクローントゥルーパーによる共和国軍設立も全部仕組まれていたという・・・ パルパティーンが実権を握り、強大な軍隊を手中に収めて帝国をつくりあげるための自作自演・・・ すべては最初からシスの暗黒卿=パルパティーン最高議長が表でも裏でも糸を引いているのだ・・・という話だったけどさ。 そのへんの説明まで駆け足なんでね、ちょっと途中でストーリーが見えなくなったんだけど。 |
ニーワ |
ふ〜ん、パルパティーン議長って変な髪型の偉いオッサンでしょ。 あれってシスの暗黒卿?なに?ダース・シディアスか、あれ同一人物なんだ。 |
クーマ | わかってないジャン! |
カズ山 |
・・・え?いや?ちょっと待って・・・ そういえば「シスの暗黒卿=パルパティーン」っていうのは、いままでのスターウォーズシリーズの劇中では明言されてないんだっけか? |
クーマ |
え?あ〜そうかも? 旧三部作を観てたファンにはあまりにも当たり前の事実なんだけども・・・ だいたい同じ役者が演じてるしね。 あ、でも・・・ということは? |
カズ山 |
もしかしてオフィシャルな立場からは、映画本編では「まだその正体は明かしていないぞ」っていうことになるのかな? 「シスの暗黒卿=パルパティーン」はマニア情報ってことになるの? |
クーマ |
あう!なるかも。 じゃあ、EP2って陰謀の黒幕が誰だったのか?ってのは謎のまま終わったのか! そんな説明は無くて当然? ストーリーはわからなくて当然だってことになる? |
カズ山 |
それ、EP3で明かされるの? え?じゃあこれって重大なネタバレってことになるの??? |
・・・マジでそうなのかよ?ルーカス! |
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2002 08/10 |
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