貸金データ入力用  快速入力シート CellMover Ver.1.0
(2009.03.07 〜 2009.03.20)


     貸金残債務及び過払金の計算方法(裁判実務用:法律実務家の快速仕事術)
       先に取引データのみ入力し,コピペで計算ソフトにより計算処理する方法

1 データ入力とパソコン
  消費者金融等の金銭消費貸借の取引履歴に基づき,残債務又は過払金を計算する場合,Excelを利用して計算する場合が多いと思います。
  利息制限法所定の制限利率で計算する場合には,@年月日,A借受金,B返済金の3つの事実データさえ入力すれば,その後の利率の設定,利息の算出,充当計算等の処理は,法的な判断と計算処理であり,パソコンが自動的に処理してくれて便利です。

2 パソコンの不都合
  しかし,問題は上記の3つの事実データの入力で,Excelを利用した場合,セルに@年月日,A借受金,B返済金の数値を順次入力して[ENTER]キーを押していくと,カーソルはどんどん右方向に進んでしまいます。そこで,キーボードからマウスに持ち替えて,次行にカーソル(入力位置)を移し,また冒頭から右方向に,キーボードから@年月日,A借受金,B返済金の数値を入力していかなければなりません。こうした作業を繰り返すのは,煩瑣で負担が大きく,取引データ量が多いとなおさらです。

3 パソコンの自動制御と入力の能率化
  この快速入力シートCellMoverは,Excelシートを使用しながら一方向のカーソル(入力位置)の動きを自動制御し,@年・月・日,A借受金,B返済金,C利率の4つの基本データの入力を容易にし,最後の項目を入力すると自動的に改行して,次の冒頭データに移り,連続的に入力できるように工夫したものです。
CellMover

4 快速入力シートの特徴
  この快速入力シートは,データ入力が専門ですので,日数や利息,充当関係を計算することはできませんが,データ入力後は,もう一つ別のExcelで残債務又は過払金計算の専用ソフト(Excelシート利用)を立ち上げ,その所定欄にコピー&ペーストして利用することができます。
  それらの専用ソフト上で入力作業をするよりは,この快速入力シートを利用した方が作業が一段と効率化される可能性が高いと思われます。
(Excel2000,2003で動作確認済み。他は未確認)


    操作方法と利点
1 カーソル(入力位置)の自動制御
  シートの[(1)データ入力部]下部の@年月日,A借受金,B返済金,C利率の欄に,基本データを左から右に利率の項まで打ち込んだ上で[ENTER]キーを押します。すると,カーソルは次行冒頭の年月日の年欄に自動的に改行ジャンプし,入力作業がスムーズに行えます。

2 前入力値の自動入力
  年・月・日欄については,年欄で[ENTER]キーを空打ちすると次の月欄に移動し,ここで数値を入力すると,年欄には自動的に数値が代入されます。翌年も自動的に切り替えた数値が代入されます。日欄は,入力が必要です。
  日欄まで数値が入力されると,直前に返済額,利率がある場合,その数値が自動挿入されるので,修正があれば修正し,なければ[ENTER]キーの空打ちをして進めていきます。最後の利率の欄で[ENTER]キーを押すと,次行にカーソルが移動し,入力が促されます。
  年欄については,西暦又は和暦での入力が可能です。ただし,和暦の場合,数値冒頭に「H」[S]等の年号符号は付けず,数値だけを入力します。

3 短縮入力
  借受金,返済金の金額欄では,数値の直後に「s」又は「\」「+」を付けて[ENTER]キーを押せば千単位で「000」が入力され,「m」又は「/」「-」を付けて[ENTER]キーを押せば万単位で「0000」が入力され,一層の作業の効率化が図られます。
  他にも[ENTER]キーに近い位置のキーを利用して入力しやすくしていますので,お試しください。

4 利率の自動設定
  利率については,最初の借受データを入力した場合,その金額に応じた利息制限法所定利率が自動的に入力されます。
  その後の利率の変更については,設定変更操作が必要です。

5 日付順自動ソート
  取引データは,入力後,[日付順ソート]ボタンにより,日付順に自動的に並び替えることができます。途中に取引データを挿入しても,また,最後に以前の取引データを追加しても,また,途中データを削除しても,可能です。途中の行の年月日欄が空の場合には,ソートされません。

6 カーソルの制御と解除
  取引データの入力方向は,「左から横へ」のほか,「上から下へ」の移動も可能です。冒頭にある方向切替えボタン[今→:↓に変更]によって操作します。
  当初は,[(1)データ入力部]の枠内(A-F列)のセル内でのみ,カーソルの移動が可能です(他のセルでの入力は受け付けません)。
  [移動規制中]のボタンを押すと,入力範囲の規制が解除され,すべてのセルが操作可能になります。
  再度,方向切替えボタンを押せば,[(1)データ入力部]の枠内で,「左から横へ」の自動改行の移動又は「上から下へ」の移動のみが可能になります。

7 年月日形式の変換
  [(1)データ入力部]に取引データを入力後,[(1)の変換]ボタンを押すと,その下部に,年・月・日欄のデータ(21/3/1)が日付データ(H21.03.01)に自動変換されて表示されます。さらに[(2)の変換]ボタンを押すと,その下部に,日付データが年・月・日を区分したデータに変換され表示されます。
  当初から[(2)の変換]欄に取引データを入力しても,日付データを年・月・日に区分したデータに変換することができます。この場合は,[セル規制中]ボタンを押し,規制を解除します。

8 データのコピー&ペースト
  [すべて選択]のボタンを押すと,入力済みの取引データ全部が範囲指定(反転)しコピーされた状態となり,このまま他の箇所へのペースト(貼り付け)が可能になります。
  範囲指定の点滅(コピー可能)状態は,[選択解除]ボタン([すべて選択]ボタンの反転)を押すことで可能です。

9 基本はExcelの表操作
  以上の操作上のルール以外,行の挿入,削除,コピー,ペースト,数値の連続入力等の操作は,通常のExcelの操作と変わりありません。

[注] 直接裁判実務に携わる法律実務家のためのツールとして提供するものであり,営業として専らデータ入力作業に従事する方の使用はご遠慮ください。

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