LSearcher  法律とコンピュータ

「法文情報」の探し方

 インターネットで「特殊開錠用具禁止法」の法文内容を探したのですが,なかなか見つかりません。
 簡単に検索できるソフトが欲しいのですが・・・

 このような質問がありました。
 インターネットというのは,世界的規模の情報網で,Word Wide Web(略してWWW。「世界的規模の[蜘蛛の巣]」の意)とも呼ばれます。
 膨大な情報の中から,欲しい情報を迅速・的確にに探し出すには,「簡単に検索できるソフト」があると便利でしょうね。

 しかし,現在のところ,欲しい情報を欲しい形で自動探索できるソフトは無理なようです。まだ,Webブラウザ(インターネットを見る閲覧ソフト=マイクロソフト社の「インターネットエクスプローラ」等)を利用して,人間の側の検索技術で賄わなければならない時代のようです。
 (ちなみに,ブラウザ(Browser)とは,「広い牧場で若芽を食う家畜」のイメージから転じた言葉で,「(本)を拾い読みする人」という意味。)

 では,Webブラウザを使って,インターネット上,最近制定された「特殊開錠用具禁止法」の内容を知りたい場合,どのようにするか。
 ブラウザの検索窓に探したいもののキーワードを入力すれば,多くのWeb情報から該当のものの検索が可能になります。しかし,そこには,若干の技術と工夫が必要のようです。
 実際にやってみましたので,それを紹介しましょう。

 まず,第1の方法として,総務省行政管理局の「法令データ提供システム」を検索してみました。実務の友のWebリンク集から入り,「法令・判例」の項の「法令データ提供システム」をクリックすれば,それに接続し,検索できます。
   (参考)法令情報提供源「法令データ提供システム」を知る
 しかし,2003年9月6日(調査時)現在,この法律は,このシステム内には掲載されていません。制定後3か月経っていますが,このシステムは,法律の制定後収録整備までには若干の時間がかかるようです。

 第2の方法として,検索エンジンを使って検索してみることにしました。ここでは,ロボット型検索エンジンで有名なGoogle(グーグル)を使って調べてみることにしました。これは,「実務の友」の[Webリンク]の「検索エンジン」の項からGoogleの検索機能を使い,直に検索をかけることもできます。
 検索窓に「特殊開錠用具禁止法」と入力して「Google」を選択し検索実行してみました。すると,「カギの基礎知識」,「国会議員の国会報告」,「ピッキング用具所持,無職男逮捕」等のWEBサイト(ホームページ)が数多く出てきました。これらの情報から,法律の正式名は,「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」であること分かります。さらに,通称「ピッキング防止法」とも呼ばれることが分かります。
 しかし,このようなたくさんの情報の中から,肝心の法文内容を探し当てることは容易ではありません。

 第3の方法として,Google(グーグル)の検索窓に「特殊開錠 法律」と入力して,検索をかけてみました。2つの語の間に全角又は半角のスペースを入れます。この入力の意味は,「特殊開錠」と「法律」の両方の語を含むサイトを検索するという設定になります。
 すると,今度は,検索結果の冒頭に同法律の表示が出現し,「RONの六法全書 on LINE」のページに,「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」及び同法の施行令があるのが分かりました。その表示をクリックしたところ,確かに,法律条文を読むことができました。また,衆議院のWebサイトにも,その法律案があることも分かりました。
 その他のWebサイトも表示されましたが,これで目当てのものを探し当てることができました。

以上の検索結果から,分かったことは,
(1)特定の法律の法律案は,衆議院のホームページに掲載されていること,
(2)最新の法律条文は,「RONの六法全書 on LINE」を探すと良いこと,
の2つの事実です。

この事実から,
「どのようにして法律(法文)を検索するか」の一般方式が定立できます。
(1) まず法律案の段階での検索はどうか。
   実際に試したことはありませんが,衆議院のWebサイトから検索することです。
   しかし,このページから探すには,やや時間がかかりそうです。
   手っ取り早くは,前記のよに検索エンジンの検索窓に,「特殊開錠 法律案」として,「法律案」の検索をかければ,見つかると思います。
(2) では,制定後の検索は,どうか。
   最新の法律条文(法文)を探すには,まず「RONの六法全書 on LINE」サイトに行けば,見つけられる確率が高そうです。
   このサイトは,「実務の友」トップページの「Webリンク」中の「法令・判例」の項から,「RONの六法全書 on LINE」を選択実行して検索すれば,検索の近道になるでしょう。

 インターネットで法律の条文内容が分かれば,そのサイトをブックマーク(「お気に入り」)に登録するか,テキスト文書としてコピーして,テキストエディタ又は一太郎などに貼り付けて保存すれば,その後の活用も容易にできます。
 「ブックマーク」とは,ブラウザにお気に入りのページのアドレスを「覚えさせる」(ブックマークする)ことです。一度ブックマークすれば,後日,ブックマークメニューから選択して、いつでも簡単にそのお気に入りページを見ることができます。

 インターネットを利用した検索方法については,「実務の友」トップページの「Webリンク」の[検索エンジン]のページにも,検索方法の説明がありますので,ご覧ください。

 以上は,インターネット時代の情報処理術(あかさたな)術のうち,「さ」=「探す」,「あ」=「集める」の「あ,さ」に関する問題でした。
 現在構想中の次期「法文検索ソフト」は,検索後の情報の活用方法に関連したもので,ここでは,情報の「か」=変え方,「た」=貯め方,「な」=なくし方等,「か,た,な」の情報の整理・活用方法についての工夫をソフト上で実現しようとするものです。


(以上2003.09.19記)



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