Ken Smith P.A.P.A. (Ken Smith Pre-Amp / Practice Amp)




全ての楽器の為に
 P.A.P.A.は、多弦楽器製作の先駆者としてだけでなく、エレクトリック楽器はもちろん 、コントラバスやチェロなどの弦楽器にも造詣の深いKen Smithの長年の経験を反映してハンドメイドで製作されるプリアンプ兼、プラクティスアンプです。
 アウトボードプリアンプは、すでに多くのメーカーより市販されており、存在自体は珍しいものではありませんが、その構造上、独特のキャラクターや設計段階において固有のキャラクターを与えられてしまい、もちろんそれは決して悪いことではありませんが、例えば、ジャズベーススタイルのベースにはマッチするものの、Ken Smithのような構造の楽器には不向きであったり、その逆も起こりうるわけですが、P.A.P.A.ではDIP Switchにより、それぞれの帯域を楽器に合わせてベストな状態に補正することを可能にしており、定番の既製のプリアンプのようなサウンドを作ることはもちろん、より好みに応じたカスタマイズもできます。
 また、P.A.P.A.が特徴的なのは、他のアウトボードプリアンプがいわゆるパッシブの楽器のみをターゲットにしているのに対し、アクティブサーキットを搭載している楽器や、多弦ベースに対しても有効かつ、音楽的に機能するように設計されているところも大きな特徴です。
 具体例としては以下のようなものがあります。

1. それぞれのEQをブーストせずとも、アンサンブルにおいて自然に聴き易い音色になりえる為、音色を変えること無く、程よくベースのサウンドを力強く押し出す。
2. ベース単体では気持ちのよいドンシャリサウンドが、アンサンブルでは聴こえなくなってしまうことがありますが、良いAsh材を用いた楽器がそうであるように、基本のテイストを維持しつつ、ライブにおいて本当に必要とされる中域を自然に付加してくれること。
3. Ken Smithの良く知られている長所の一つは、全エレクトリックベースの中でも最高のLow-B弦の明瞭度と、他の弦との違和感の無さですが、その感覚は本体内蔵のものを完全な形で引き継いでおり、フォーカスされた聴こえるLow-B弦を確実に楽器に与えるます。
4. Electric Bassのみならず、Contrabass/Double Bassとの組み合わせにも威力を発揮するように設計されている、ベースプレイヤーの為のPreampです。

 Practice Ampとしての機能にも注意が払われており、そのナチュラルで脚色の無いキャラクターにより、少しの時間を惜しんで練習したいプレイヤーにとってはもちろん、本番前のウォーミングアップに関しても非常に心強い味方となります。

 アウトボードプリアンプの企画自体は、6,7年前から存在しておりましたが、ついに現実のものとなりました。
 実際に本機を試してみますと、長い時間と膨大な労力による試行錯誤が、演奏家の音楽の為の結果へと100%以上の形で具現化しており、長年業界を先導してきたKen Smithならではの、その楽器同様、安心してどこでも使うことのできるものとなっています。







FRONT VIEW
INPUT & OUTPUT
 
USED AS A PRACTICE AMP
USED AS A PREAMP FOR DOUBLE BASS

BACK VIEW & DIP SWITCH :
 好みに合わせ帯域設定を、Bass, Middle, Trebleそれぞれに4段階で設定することが可能です(DIP SWITCHの設定につきましてはこちらにございます≫GO)。