LowEnd True-Voice Handmade Preamp


 

 近年、小型で良質のベースアンプの登場が増えてきており、それらは重く大きな機材という問題からの解放を可能にしました。ただし、それらの多くは、アンプに最高の音質を与える要素であるチューブとは異なる方式や、電源部分に従来と異なるシステムを採用することで、音質と可搬性の妥協点を探った結果の優れた産物と考えられています。
 LowEnd True-Voice preampは、 それらの小型のアンプで、3Uや4Uの大型のチューブを搭載した温かみのある音質を与えることを可能にするだけでなく、その名の通り、楽器本来の、何も味付けのされていないサウンドを再生することを目的として開発されたプリアンプです。
 スタジオやライブの現場で、複雑なEQシステムにより、アンプの音作りに苦労することは少なくないと思いますが、もし楽器をプラグインするだけでその楽器の最良の音質が得られれば、これほど楽なことは無く、それを可能にしたのがこのLowEnd True-Voice preampです。
 設計者のBrian Barrett氏はこう語ります。
 今まで数多くのアンプを試してきましたが、その何れも"フラットな音色"とは縁遠い、アンプの色をもったものがスピーカーから聴こえてくるもので、結果として、それぞれの楽器の持つ本当の音色を聴いたことがある人は少ないのではないか、と考えられたのです。
 また私の周りにいるミュージシャンの多くが、レコーディングで得られるいわゆる"卓"を通して得られる素晴らしいサウンドが、ライブやリハーサルの場でも同じように得られたら、ということを望んでいました。
 LowEnd True-Voice preampは、キャビネットのメーカーに大きく左右されない、楽器本来の音=最良の音を得ることを可能にし、それを知ることで、それぞれの演奏家が本当に出したい音(自分自身の声 / True Voice)をスピーカーキャビネットやアンプのメーカー等、周りの環境に左右されずに導きだすことを可能にします。

 LowEnd True-Voice preampは、昔ながらのポイント・トゥ・ポイントワイアリングで一つ一つ丁寧に製作されており、そのサウンドクオリティの高さは、ハイエンドアンプの概念を一変させてしまうことでしょうし、面倒なイコライジングや、場面によって作り替えなくてはならない音作りという作業から解放されるでしょう。
 6SN7というチューブを採用していますが、これは業界のスタンダードである12AX7と比較して、ダイナミクスの加減や、バランスに優れているからです。


スペック:
Front : 1/4" Input
Master Volume
Tonal Balance
Mute Switch
Top : Bright Switch
Side : Power Switch (On - Off Switch)
Back : 1/4" Output x 2
DI Out (チューブDIとしても非常に高い品質を持っています)
Headphone Jack (Type 2/Headphone Versionのみ付属)
Weight : 3 lbs (約1.5kg)