Alleva Coppolo Sold Out Gallery Alleva-Coppolo Sold Out Gallery 01
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#544 SD4-LB 初入荷のStandard 4です。 LG5やLM5等、新興メーカーながら、大ベテランメーカーの楽器に1歩もひけをとらない5弦を製作しているAlleva-Coppoloですから、4弦という基本の良さは予想はしていましたが、それを十分すぎるほど裏切ってくれました。 KSD Brooklynでも良い材を使うことによる結果への確信は得ていましたが、まさにその典型で予定調和のような楽器でもあります。 力強く、爆発的な推進力のある生鳴りをそのままアンプを通しても増幅してくれ、中低域が速いアタックとともに、ガツンとではなく、ガッツンと来てくれます。 もちろん短時間のチェックでは分からない事ですが、このタイプの楽器は、弦が中々死なない傾向をもっている事が多く、かつて所有していた、実際に1年もの間、全く弦がへたるそぶりを見せなかった1963年製の楽器をすぐに思い出しました。 ヴィンテ−ジ楽器のセットアップに近づけて弾いていると(弦高は高めになりますが、それでも全く弾きにくいという感覚はありません)、それ自体の良さに圧倒されてしまうという、あまり味わう事の出来ない非常に珍しい経験をさせてくれる楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Lake Placid Blue (Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#503 LG5-FG アタックのスピードは速く、まとまった、上から下まで非常に優れたバランスを持つ楽器です。 通常Vintageを指向し、成功しているAlleva-Coppoloの中では、ややModernな感覚を備えた珍しさを感じる楽器ですが、チェックの際に、思わず感嘆の声を上げてしまった楽器です。 Jazz Bass Styleの楽器は、世界中にあり、特にこの日本でも多く存在していますが、その動機としては、自分の方がもっと良いものを作れるのではないか?というものもあるかもしれませんが、このAlleva-Coppoloという楽器がもっと早く市場に登場していれば、そのいくつかは思いとどまったかもしれません。 スマートで引き締まったトーンを基調としながらも、Alleva-Coppoloの特色である古い音色も同時に網羅しており、我々が良く言うところの"Steroid on Jazz Bass"という表現がぴったりな楽器です。 1音出した瞬間に全て納得の、個人的に大好きな楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Surf Green (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#502 LG5-DR |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Dakota Red (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#466 KBP4-SB "鳴る"という表現には様々な見解の存在や、弾き手の感覚や経験に拠る表現の為か、今ひとつ当を得ず、酷いケースでは単なる売る為の常套句として使われている場合も見かけますが、もしVintageの本当に良い個体が持っているViberationを指すのであれば、このKBP4は、それがある楽器と言えるでしょう。 Toneの加減で全体の音量感が変わってしまう事もなく、丸く弾力のあるトーンは、かつて所有していた私から申し上げますと、まさにそのもののサウンドに他なりません。 近年人気が出て来ているP Styleの需要に合わせて、様々なメーカーが応えていますが、どうしてか?と聞かれると正直困ってしまうのですが、それらとは一線を画していることは容易に分かる楽器です。 良質の材料の選択に心血を注いだ結果、Neckは頑強で新しい楽器ならではの良さがありますが、雰囲気に特有の脆さが見事に盛り込まれており、実直で力強さを感じます。 弾きやすさはあるのですが、弾き手に決して媚びている感じがなく、それだけに仲良くなれた時には間違いなく一生添い遂げてくれるであろう、そういう素晴らしい楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Sunburst (Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Passive |
#373 1600 (Spalted Maple Top) |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Spalted Maple Top on Alder |
COLOR | Natural (Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#455 LG5-PB 一見、同スタイルの楽器とそう変わらず普通の楽器のようですが、触って驚き、音をだして驚愕する雰囲気のある楽器です。 4弦の感覚をそのまま5弦にもちこむことは、特にJazz Bass Styleの楽器には求められる事ですが困難を伴うことは良く知られています。しかし、それを苦もなく成し遂げてしまっているのが、Alleva-Coppoloです。 Ken SmithのLow-B弦のイントネーションの良さに比肩し得る数少ない楽器であり、No EQでも十分に欲しい音が出てくれる膨大なポテンシャルを秘めていることも瞬時に理解でき、4月に入手した私自身のLG5も最初はこういう感じだったことを思い出させてくれる楽器です。 Alleva-Coppoloは、かねてよりこの日本のメーカーでは作れない、もしくは出てこない楽器だと感じていましたが、このLG5を通じてその理由が漠然とではありますが、徐々に見えて来たように感じます。 バランス良く、安心できる楽器作りの難しさは重々承知していますが、楽器作りとは本来こういうものであり、こうすべきなのではないかと真剣に考えさせてくれます。 奇をてらうことなく、真摯に情熱を傾けて最良の楽器を製作しているのが、Jimmy Coppoloです。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | African Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Piano Black (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#383 LM5-TR Ashのサウンドは、相対的な比較によりドンシャリと評されますが、あくまでそれは相対的なものであり、実のところ、もう一方のAlderをも凌ぐ中域の力強さを備え、その特徴が前面に押し出されている楽器がこのLM5-TRです。 指弾き、スラップ、ピック弾きの何れでも気持ちよく、特にEやLow-B弦をはじいた時の心地よさは格別です。 AshとMapleを組み合わせた楽器の中には単体では迫力と派手さが強調され、その時点では良いものの、アンサンブルでは全くその役割を果たさないものもありますが、本当に良質のAshを適切に用いた場合には、ベースという楽器に必要とされるべき中域がしっかりと存在し、腰砕けのキャラクターとは無縁のものとなります。 Alleva-Coppoloという楽器をそろそろ10本近く見る事となっていますが、このスタイルながら、当たりはあってもハズレがないのは、やはり良い材にこだわっているからでしょうか。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | Transparent Red (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#385 LG5-SB Jazz Bass Styleを持ちながらも、気兼ねなく使えるLow-B弦や、4弦ベースに存在するような気持ちの良いはじけるE弦を持っている楽器を探す事をあきらめてしまっている方には一度は弾いていただき、ぜひとも驚いていただきたい楽器です。 同スタイルの楽器製作に傾倒している他のメーカーの努力をせせら笑うかのような強力なB弦やE弦は、まるで鋼をたたいているかのようなガツンとしたもので、GやD弦に関してはAlderとRosewoodの組み合わせ特有の色のある甘いトーンを持っているという、'両立'に優れた、ありそうであまり無い楽器です。 楽器の地力がある為か、もちろんベストなセットアップというものがあることが分かりますが、どのようなセットアップを施しても弾き手と聴き手を楽しませる音を生み出せる事は興味深い現象であり、結果、厳しい現場にける不確定要素によるバランスの欠如に対しても大変な強さを持っているように感じます。 Alleva-Coppoloは、かねてよりこの日本のメーカーでは作れない、もしくは出てこない楽器だと感じていましたが、このLG5を通じてその理由が漠然とではありますが、徐々に見えて来たように感じます。 並列化されたクオリティに重点を置く事はもちろん非常に重要な事ですが、良い楽器作りという行為には、明確な主義・主張の上に立脚した、材の見極めと製作技術の融合が化飾るべき要素なのではないかと感じます。 強烈なイデオロギーやアイデンティティは、一見、特定のプレイヤーのみの支持を集め、対して、癖の無い楽器であればあるほど、より多くの層にアピールすることができるようにも見えます。しかし、その力の持つ説得力が魅力的であればあるほど、長い時間弾き手に愛され、また世界的に知られる楽器となっているのが現実です。 Jimmy Coppoloは文字通り"踏み出した"製作家であり、それをコピーという次元からフォーマットとして昇華させた、後継者と評しても良い人物なのかもしれません。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Sunburst (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#379 KBP4-SB Vintageを彷彿とさせるではなく、そのものである、と言っても全くの偽りがない楽器です。 古い楽器を模した楽器製作に傾倒しているメーカーはもちろんたくさんありますが、正直ここまでの楽器を製作されてしまうと、そのほとんどが言い方は悪いですが'紛いもの'ではないかと思えるような代物です。 自分自身かつて'68のプレシジョンベースを所有していましたが、はっきり言って、その何倍も良いと確信させる素晴らしさがあり、ネックのトラスロッドの状態を気にしなくてはならないストレスとも無縁の存在です。 素晴らしいVintaga楽器は、新しい楽器に比して多少の不便は感じるものの、これでしか出来ないことがある!と常々感じさせてくれる大きな魅力に満ちあふれていますが、この楽器を製作しているJimmy Coppoloは、それが、どのような理由によって具現化されているかを体系的にとらえているようで、まさに"分かっている、卓越したセンスを誇る稀代の製作家"の一人であると言えます。 Vintageの質感をもった楽器を探されている方は少なからずおられると思いますが、安心して持ち出すことのできる、それこそ代品と呼ぶには不適当な本物が、Alleva-Coppoloのおかげで、適正価格で入手できる時代になったようですし、現存するVintage楽器は経年変化で良いサウンドを得るようになったか、それとも当時から良かったのかという疑問に対する決定的な回答を持っている楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Indian Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Sun Burst (Nitro Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
#380 KBP4-SG "深い造詣を誇る"という言葉がまさに彼の為にある。という表現を筆頭に、いくつもの賛辞を持って評価しても足りないような素晴らしさに満ちあふれた楽器です。 Vintageを志向している楽器は、最近ではそのねじれた需要に応じて多数存在していますが、Alleva-Coppoloを前にしてしまえば、それらは途端に、あくまでそれらでしかないことが暴露されてしまいます。 あまりに大げさな表現は慎むべきですが、それが分かっていてもこのようなコメントを述べさせてしまうのは、Jimmy Coppoloのきわめて高い修理技術の蓄積と、環境によって育まれた経験によって生み出される集大成が、Alleva-Coppoloという楽器を通じて感じ取る事ができるからかもしれません。 素晴らしい音楽と厳しい環境、そして多くの優れたミュージシャンが当たり前のように同居するNYという場所で起こりえる出来事、その一つ一つが彼にとって得難い経験となり、また、現場での需要に対する最適な形での回答を常に求められた結実とも言える楽器製作哲学が昇華されたのがこのAlleva-Coppoloです。 世の中に存在する数多くの楽器の中で、本質的に必要なものが何であるかを最良の形で明示できる楽器はそう多くはありません。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Indian Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Surf Green (Nitro Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
#382 LM5-NT 気兼ねなく使えるLow-B弦を持っていることは、今では多弦ベースにとって当たり前の要素となっていますので、あえて言及する必要はないのかもしれませんが、その条件を前提とした上での採点で100点満点を常に与えることの出来る楽器は、Ken SmithとDingwallであり、そしてこのAlleva-Coppoloです。 Bridge Pickupの力強さは、一般的なJazz Bass Styleの楽器と一線を画すものですが、それこそが、2 Volumeのバランスをどのように設定しても、またどういうアンプでも常に70年代の楽器の本当に良いところを維持し続けます。 また、多弦になった途端にE弦が4弦楽器のそれと大きく異なってしまうという意見も聞かれますが、作り方によってはそうならないという好例でもあります。 重量はわりと軽量な部類に属すると思いますが、音色にはそれが反映されておらず、重い楽器ほど音が良い、と言われる方にも1度手に取っていただきたい楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | Natural (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#381 LG5-OW ともすればAlderをBody材に使用した楽器に対する価値観を変えてしまうかもしれない、文句のつけようのない完璧な1本です。 ハムバッカーピックアップのような力強さと厚みを備えながらもジャズベース然としたサウンドは、シングルコイルの特徴である繊細で美しい音色から、脆弱さのみを取り払ったものとなっており、ベースプレイヤーの多くを確実に魅了すると確信させてくれるものだと思います。 自身LG5を使用しており、Alleva-Coppoloに共通する、古い楽器が持っている、その音楽的な抜けの良さは怖さもありますが、責任を要求し、それに確実に応えうる為に、腕のあるプレイヤーであれば場所を問わずに、それを遺憾なく発揮することが出来るでしょうし、逆にこれからの方にとっては上達する為の近道になり得るとも言えるでしょう。 また、知りうる限り最高のLow-B弦のクオリティを誇っているのはKen Smithですが、同じ34"でそれに比肩しうるものがあります。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | African Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Aged Olympic White (Nitro Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#304 LM5-OW 強烈にまっすぐに突き進んで行くトーンは迷いの無い、大変にいさぎの良いものです。 AshとMapleの組み合わせ特有の、タイトで明るい音色を突き詰めたものが、この楽器には多分に備わっており、また、4弦の感覚をもったものが少なくなるということで、5弦に抵抗のある方も納得されるようなバランスを持っています。 Low-Bは、良い意味で、それこそ36"の楽器が持っているような潰れてしまう事のない明瞭さがあり、楽器全体としては34" Scale、Bolt-on特有の切れ味が良く、暴れる質感を備えています。 音色はクリアーでこれ以上無くヌケの良いものを基調としていますので、演奏者の粗はある意味でやすいでしょうから、手練のプレイヤー向けの楽器かもしれませんが、それゆえに手放せない1本となる可能性は非常に高いと言えますし、真の意味での実力を養いたいプレイヤーにとっては、Ken Smithがそうであるように、これほど最適な楽器は他には無いでしょう。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | Aged Olympic White (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#272 LM5-TO 初入荷ながら、楽器として大変実用的で、NYを活動拠点にする名うてのミュージシャンのフィードバックが活かされている、即現場で使える楽器です。 このAlleva-Coppolo(アレバ・コッポロ)の何よりも素晴らしいところは、優れた道具として必要な要素以外の全てのものを極限まで削ぎ落としているということです。 私自身90年代前半に製作されたニューヨークの楽器を5、6年メイン楽器として使用していた時期があり、その楽器の良さの理由を熟知していますが、その頃の感覚が如実によみがえってきましたし、フェンダージャズベースの良さを理解している今では、さらに近い感覚を持っていると言え、ある意味決定打と言える1本です。 一見、日本製の楽器に見られるような緻密さは無いように思えましたが、実際は相当に凝った作りになっており、実際に手に取り、音を出してみると、驚きを通り越して驚愕の楽器と評さざるを得ない、私の楽器製作における重要性の認識をある部分で根底から覆させられる存在です。 この楽器を扱わせていただくきっかけになったのは、現在Jamiroquaiで活躍するPaul Turner氏の紹介でしたが、Vintage楽器に精通するPaulを唸らせ、実際にステージで何度も使用しているだけのことはある、と感服させられるもので、SLEEK ELITEのラインナップに加えさせていただけて本当に良かったと感じています。 ナットを見ると、それぞれの製作家がどういうコンセプトでその楽器を製作しているかがある程度推測できるのですが、このLM5は、最近の楽器には珍しくわりと高めのセットアップが施されています。弦高はやや高めで弾いてほしい、というJimmy Coppoloの主張が伺えますが、にもかかわらず、ローアクションの楽器同様の弾きやすさを誇り、結果として、弦高の高い楽器特有の生音の大きさに起因するダイナミクスと、弾きやすさが両立されているという絶妙なところをついている楽器となっています。 これからの入荷も楽しみですし、ハンドメイドならではの人間くさい甘さが心地よく感じられる楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | '59 Burst (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#315 LG5-ES 見た目からは想像できないかもしれませんが、オーソドックスでありながらも、究極的に研ぎすまされた"極上のトーン"を持つ楽器です。 良質のAlder材ならではの気持ちの良い粘り方、それでいて弾き手の意思を程よく誇示する太い中域、アンサンブルのボトムを十分な雰囲気で満たしながらも、明瞭な音程を提示すること等、世界中の音楽に貢献している、数多く存在するエレクトリックベースの中でも"こうであったら良いのに"、もしくは"こうであって欲しい"と思われる要素のほとんどを音楽的に備えている様は、筆舌に尽くし難いものがあります。 絶妙なセンスによってアレンジされたテイストは欠かざるべき本質に満ちあふれており、それはまるで隔世遺伝に例えられるような、違ったアプローチを持ちながらも、寸分違わぬ中身を持っていると感じさせてくれるものです。 新しい楽器は、環境に変化に対応するため、当然再生領域の拡大を指向するものが多く、それは決して謝ったアプローチではありません。しかし、そうであっても、本当に必要とされるものは、"良い音"というフィルターを通して考えた上では、今も昔も変わっておらず、それについては、決して誤解してはならない決定的な部分と考えられます。 塗装方法は、周知のように、楽器製作の上で非常に重要な要素でありますが、真に良質な材と練り込まれたコンセプトに即した金属パーツの採用の上では、あくまで個性の一要素にしか成り得ないという事を良い意味で示しています。 エレクトロニクスに関しては、歴代最良と思われるものを搭載しておりますが、そうでありながらも、それに頼らない内面の強さを備えています。 Alleva-Coppoloは、市場にとっての新顔ではあることは事実ですが、外見ではなく、本当に大切なのは何であるかということを見透かす事により、奇跡と呼んでも過言ではない、その何倍もの経験を経た製作家の作り出す楽器に比肩し得るプロフェッショナリズムを体現し得る希少な楽器なのではないかと思います。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | African Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Purple Sparkle (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#292 LM5-PB 'Beyond the Vintage'と評するに十分なトーンを持っている素晴らしい楽器です。 近年、Stevie WonderのベースプレイヤーであるNate Wattsや、Ethan Farmer等、世界で最も忙しいベースプレイヤー達がこぞって高い評価をし、エンドースメントビジネスとは無縁のAlleva-Coppoloを自ら購入しているわけですが、楽器を手に取ればその理由は容易に分かるでしょう。 投機目的もあり、高価になりすぎてしまったVintageの楽器の完全なDuplicateとしてだけでなく、それ以上に現代の音楽シーンにマッチした、それ以上の存在足り得る'温故知新'を体現する、数多くの楽器に触れて来た私も十分に唸らさせられるトーンとフィールを兼ね備えています。 "材の良さ"の重要性は、Ken Smith等の素晴らしい楽器を通じて十分すぎるほど理解していますが、このAlleva-Coppoloもその点には異常とも思えるようなこだわりがあり、切り出されてから30年や40年経過した材の使用は、現在、店頭に並ぶ数多くの楽器の将来と比較した時に、差がつく大きな要因となるでしょう。New Yorkという土地で、そのような良質の材の確保には相当な労力を要するでしょうが、譲れないポイントであると、Jimmy Coppoloは語っています。 Jazz Bass Styleを採用している楽器の中には、両方のピックアップをミックスすると、音ヌケが悪くなるものもあり、その場合はブリッジピックアップ側にバランサーを傾ける事で解消すると思いますが、楽器によってはブリッジピックアップのパワー不足ゆえか、貧相なサウンドになってしまうことがあります。しかし、Alleva-Coppoloは、センターでもクリアーな質感を十分に持っており、高域が不足しているのも関わらず、音がしっかりと前に飛んでいく という良いVintage楽器の真骨頂がそのまま味わえる数少ない楽器です。 軽量な楽器ですが、それが良い意味で全く音に載っていない、突き刺さるようなLow-Bと薄めのネックによる抜群のプレイアビリティを誇る、本当に素晴らしい楽器です。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | African Rosewood |
BODY | Ash |
COLOR | Piano Black (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#298 LG5-SL 'Out of This World'、この楽器を受け取ってすぐにJimmyにメールをした際に書いた一言です。 数多くの楽器を見て、実際に触って来た中で、この一見普通の楽器であるAlleva-Coppoloは、ある意味衝撃的な存在であり、また新しく、より深い世界を垣間見せてくれるものです。 実際にスタジオやライブで使用してみた感想ですが、高域は殆ど存在していないにも関わらずしっかりと抜けてくれる、Vintage楽器のような質感を持ちながら、それでいてKen Smithのように、自身の耳にはもちろん、共演者や聴き手にも確実にその音価を届けることのできるという、得難い特性に満ちあふれているものです。 製作者のJimmyと何度も話う中で、彼の楽器製作に対する造詣の深さは、歴史ある製作家のそれに一歩もひけをとらず、その秘訣を楽器に多分に盛り込むノウハウを持っているのではないかと感じましたが、それは彼自身の生み出した"解答"に触れる事で確信となりました。 良質の材を使う、ということは良い楽器製作において大変に重要なことですが、それ以外の製法の部分において、Jimmyは大変な工夫をこらしており、それがこの一見普通の楽器であるAlleva-Coppoloを特別すぎる楽器としているのだと思います。 でき上がったばかりの楽器ではありますが、ネックの質感は、最近出会った66年のそれと早くも同じ類いのものとなっています。また、季節が良い、のかもしれませんが、微動だにしないネックにも随分助けられているように感じます。 Alleva-Coppoloでは、だいたい35年から40年ほど自然乾燥を施された材を使用しているようですが、良い楽器を作る上で不可欠な要素であり、それがもっとも大切なことである事を改めて強く認識しました。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | African Rosewood |
BODY | Alder |
COLOR | Sonic Blue (Lacquer) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |
#273 LM5L-TO LM5のレフティ仕様です。 ヴィンテージの楽器の良いところはたくさんありますが、その一つに高域が無いものの、アンサンブルでしっかりとした抜けの良さがあり、かつアンサンブルの程良いところに納まるというものがあり、これは世界中のメーカーが苦心に苦心を重ね目指しているところだと思います。その中で、このAlleva-Coppoloは、もちろん困難があったと思いますが、そういう他のメーカーの苦労を尻目に、皆がやりたい事を軽く現実のものとしてしまっている楽器を製作しています。 実物を手にとるまでは、Celinderのような洗練されたデザインでは無いように感じましたが、弾いていると、随所に見られるハンドメイド特有の質感とあいまってそれらが可愛く見えてくる不思議な楽器であり、かつ肝心な音の良さは、誰も文句のつけようの無い、大きな柱のような力強いものとなっています。 一見、日本製の楽器に見られるような緻密さは無いように思えましたが、実際は相当に凝った作りになっており、実際に手に取り、音を出してみると、驚きを通り越して驚愕の楽器と言わざるを得ない、私の楽器製作における重要性の認識をある部分で根底から覆させられる存在です。 良い楽器を製作する上で考えるべき事は無限にあると思いますが、"音の良さ"、ただこの一点を中心に据えて楽器製作を行うとどうなるか、という実験の成功例がこのAlleva-Coppoloに他ならず、製作者のJimmy Coppoloがひたむきな努力家であり、良質の楽器に対して抜群の嗅覚を誇っていることが楽器を通して伝わってきます。 |
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NECK | 1pc. Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | '59 Burst (Poly) |
PICKUPS | Alleva-Coppolo Homemade |
PREAMP | Alleva-Coppolo Homemade |