#913 Alan Caron Duplicate
　世界10本限定で製作されたAlain CaronのBN6と同スペックを持つ BN6です。
　通常のBN6とは大きく異なる楽器ですが、存在しているあらゆる部分に意味を感じます。
　GeorgeとAlainの打ち合わせに立ち会った際、その髪の毛一本ほどのやりとリが両者においてなされていることに大変な驚かさせられましたが、このAlain Caron Duplicateを弾いてみれば、十分に納得のできるものがあり、その関係の断片しか知らなくとも、多いに感じ入ることのできるものになっています。
　特徴的なものとしては、きつめのRadiusによる丸みと厚みのある指板、Split P Pickups、Basswood Bodyなどがありますが、F Bassの音というよりもAlain Caronのトーンと評価すべき音色の大きな事由になっており、それらのどれか一つが欠けても成立し得ない、絶妙なバランスの融合がなされています。
　一般的にはこの程度のRadiusを持つ楽器であれば、弦高を低くすることは難しく、テクニカルな演奏にはむかない場合もありますが、とにかく弾き易く、どんなに難しいフレーズでも、難なく弾けるように感じるのは、George Furlanettoのベースプレイヤーとしての視点を忘れない楽器製作技術ゆえかもしれません。
　Slapの音色はやや丸く、まさにAlainの音そのものであり、指弾きでは丸いユニットを丁寧に楽曲において行ける感覚のある、Set Upも含めて、本当の意味でのSignature Modelになっている楽器です。

#912 BN5-SB 2012 NAMM
　重めのAshによる貫禄のある、揺るぎのない安定感を誇る中低域を持つ楽器です。
　大まかに言えば70年代の象徴する音色ではありますが、F Bassらしいアレンジがきちっと施され、この楽器を選ぶに十分な理由を感じさせてくれます。
　粘りのあるスラップと、強烈な太さは、このBN5ならではのものになっており、丁寧に仕上げられたLacquer Finishは、スタンドードカラーとしてのSun Burstの美しさを強烈に引き立てます。
(池部楽器ベースコレクション様に在庫していただいております。)

#907 BN5-NT
　個人的に最も好きな指板材の一つであるMacassar Rosewood (Asian Ebony)を持つBN5です。
　軽いタッチでもビートやグルーブに鋭く差し込んでくるトーンは、楽曲に力強い息吹を与え、Ash特有の荒々しさが、変化球的な味付けを行っています。
　AshとMapleの組み合わせを直球勝負とするならば、ブライトさは控えめになるものの、より叙情性に富んだ音色になっています。
(BIGBOSS東京店様に在庫していただいております。)