#863 BSR5P-TW
　久々の入荷となったBSR5Pですが、あまり優先的にオーダーしていなかったことを正直公開しています。
　一度弾き始めたら、次々にフレーズが湧き出てくる、やめられなくなる開放感のある楽器であり、Dingwallを弾いてからはたいていの楽器のLow-Bの音程の良さに驚かさせられることは無くなりましたが、それでも唸らさせられるものがあります。
　Morado Fingerboard、Flat Top Pickups、3pc. Body、Wild Figured Tiger Mapleなど、こだわりの感じられるスペックを持っていますが、その全てが、瞬間瞬間に上手くかみ合うことが分かるため、思わず笑みがこぼれます。
　音符やアンサンブルの隅々まで、Ken Smithの持つ音楽的なトーンの良さが優艶に行き渡る楽器です。
(池部楽器店ベースコレクション様に在庫していただいております。)

#787 BSR4MW-FM
　Walnutのダークでエッジのあるミッドレンジと、Tiger Mapleの持つ密度のあるブライトさの組み合わせの良好さにはいつも感心させられるものがありますが、仮に、起用法や組み合わせ方法が誤ったものであるとすれば、ここまでの素晴らしさは持ち得ないのではないかとも、MWを弾くたびにいつも考えさせられます。
　行き着いたバランスの素晴らしさや、トーンの汎用性の高さは、5弦のMWで十分すぎる程実証されていますが、この4弦においてもそれは全く変わらず、逆に多弦メーカーのパイオニアとして培ってきた経験と歴史による余裕が付加されているようでもあります。
　ベースプレイヤーの一番の仕事が何であるかということを認識、そして確信させてくれる、新品ながら、何年もすでに弾かれてきた楽器であるかのような、それぞれのパーツが完璧な状態でマッチした楽器です。
(新星堂ロックイン新宿店様に在庫していただいております。) 　

#786 BSR4M-A
　Swamp Ashは、エレクトリックベースにおいては、もっともポピュラーな材で、その起用方法も様々ですが、Ken Smithでは、その良さを最大限発揮できる構造として、Solid Bodyのみに限定しています。
　アタックは軽快ながら、力感に溢れ、勇壮で重みのあるトーンは特有のものであり、F Bassがそうであるように、本当に良い、長期間シーズニングされたAshはScoop(いわゆるドンシャリ)せずに、ミッドレンジを中心に非常にレンジが広く、低音楽器にとって理想的な要素となり得ます。
　細身のネックは、一般的な体型の日本人にも非常に扱いやすいものとなっていますが、そこには、例えばナット幅何mmというような数字だけでは語ることのできない、様々な要素が結集されていることが大きな理由になっています。
(新星堂ロックイン新宿店様に在庫していただいております。)

#715 BSR5MS-W
　Ken SmithにおけるWalnutは、極端なピークを持たず、全域をEnhanceし、状況や環境に左右されない強さを楽器に与える材ですが、この5MSでは、Walnut単板特有の密度のあるトーンと、ベースプレイヤーだけでなく、多くのミュージシャンがベースというパートに求める"らしさ"を持っています。
　アンサンブルを問わず安定したクオリティを常に提供できる、このMSのような楽器の存在が普遍のものとなれば、すでに珍しいものではなくなった多弦ベースの位置づけがさらに一歩進んだものとなることは間違いありません。
　Walnutは、最良のトーンウッドの一つですが、その良さを余すこと無く堪能できるのがこのMS-Wであり、ラミネート構造を基本としているKen Smithが、その原点とも言えるコンセプトを再度世に送り出してきた完成された楽器です。
(G-CLUB渋谷様に在庫していただいております。)

#650 BSR5GNF-IH
　20年近くの自然乾燥を経た、Brazilian Walnutともよばれているシックな見た目のImbuiaを使用したFretlessです。
　"King of Fretless"とは、F BassのAC Seriesの異名ですが、もし仮に２人の王がいるとすれば、それはKen Smithです。
　Fretelessは、それ自体のトーンに十分な美しさが備わっているため、ある一定の段階を超える楽器に関しては、差異が出にくいところもありますが、それでもなお、ベースプレイヤーのみならず、音楽家の全てにアピールすることができる、強烈な、抜きん出た素晴らしさを持っているのがKen Smithです。
　Ken SmithのNickel Burner弦は、Bolt-onのスタンダードな楽器との相性の良さで知られていますが、それはFretlessでも同じことが言え、特にKen Smithの持つ芳醇な中低域とのコンビネーションは、弾き手にさらなる陶然を与えるものとなります。
　弓で弾くことは不可能ですが、アルコ奏法さながらの、弦楽器の特権とも言える音色は、アンサンブルに極上の色彩を与えます。
(池部楽器店ベースコレクション様に在庫していただいております。)