#124 BSR5TN-CM
　究極的なバランスの良さと弾きやすさ、良質の材に由来する安心感を伴った、あたたかみのあるサウンドキャラクターを持っているBlack Tigerです。
　Ken Smithは、デッドスポットとは無縁の、信頼性の高い安定したネックに定評がありますが、このBlack Tigerも弾いている最中にそれが良く伝わり、弦楽器の要はネックであることを認識させてくれます。
　確立したキャラクターを持っていますが、ピックアップのバランスや、弾き方次第で様々なベースらしい音色を生み出しますが、特にネックピックアップを中心に、ブリッ時ピックアップを補助的に使用することで得られる、滑らかで太いサウンドは唯一無二の、琴線にふれるものです。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Gold

#142 BSR5TN-CM (Black Tiger)
　抜群の安定感を誇るBlack Tigerですが、この楽器はそれに加えて良質のベースならではと言える、落ち着いていて、浮ついたところが全くないところも大きな魅力として感じられる素晴らしい楽器です。
　どのポジションを弾いても立ち上がりが速く、均一なトーンを持っており、これはバンドアンサンブルの要たるベースプレイヤーにとって、大きな助けになることは間違いありません。
　通常のBlack Tigerの良さに加えて、強力な太さが感じられます。
(池部楽器リボレ店様にて在庫していただいております。)

#086 BSR5GN-TQ (White Tiger)
　Black Tigerで聴くことのできる音色とは対照的なトーンキャラクターを持つWhite Tigerです。
　Alder Bodyの楽器に近い、ダークで粘りのあるサウンドを持ちながら、多弦べ−スには不向きな特性を持つ、Alderの弱点を見事に補完することに成功している楽器です。
　根本的には広がりのあるオープンなものでありながらも、そうであっては困る領域ではコンパクトにまとまっているという相反する要素を高いレベルで融合しており、新品ながら弾いているととてもしっくり来る楽器です。
　Low-Bの安定感の創出の為に34"よりも長いスケールを採用するメーカーが増えていますが、Ken Smithを弾くことで、スケールの長さが音色に影響することがあっても、Low-Bのクオリティには無関係であることは容易に理解できるでしょう。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Gold

#158 BSR6TN-CM (Black Tiger)
　特筆すべき限りなく美しいトーンは、Neck-thru構造という特性を十分に活かしきった結果であり、生音でも十分にヴォリュームのあるサウンドは、やはり長い時間、自然乾燥を施されたTone Woodを使用しているからでしょう。そして、この点における近道はないと感じさせてくれる楽器です。
　新品とは思えない安心できる感覚がすでに備わっているのですから、この楽器を所有される方によって育って行く、この楽器の将来の姿を想像することは、難しくありません。
　深いところまでボディとネックが鳴っており、一つ一つの音を丁寧に弾くと、小刻みにボディが震えているように感じます。
　Ken Smithは、"我々は毎年多くの楽器を送り出して行くが、お客様にとっては、それぞれが大切な１本になることを考えると、手抜きをすることや、精度の低い楽器を作ることは許されない" と以前語っていたのは、今でも私にとっては印象深いことの一つですが、この6TNもその言葉に嘘や偽りが一切無いことが分かる楽器です。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Gold

Hand Rubbed High Gloss Catalyzed Lacquer
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

#143 BSR5TN-CM (Black Tiger)
　力強い中低域と、風鈴を思わせるようなきらびやかで澄んだ高域が美しく感じられるBlack TigerらしいBlack Tigerです。
　それらは、ある意味相反する要素でもありますので、同時に兼ね備えた音色を持った楽器を製作するのは難しいことですが、このBSR5TNにはまさにそれがあり、余裕が感じられます。
　音程感はLow-B弦はもちろん全ての弦とポジションにおいても明瞭で、E弦とLow-Bを使うフレーズを弾いても、それぞれがナチュラルに繋がる為、極めて滑らかに感じられます。
　楽器の鳴りが新品ながら非常に良好で、それを反映してか、アンプを通さなくてもやや明るめの、十分に音量のあるトーンになっており、クリスピーで軽妙なサウンドが特徴です。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Chrome

#153 BSR5GN-FH
　Ken Smithでは、トータルなサウンドコンセプトを考慮し、数種類のMahoganyを使い分けていますが、Bolivian MahoganyをCore材に使用した楽器は、African Mahoganyのものよりも少し重くなりますが、その分通常３ヶ月から半年程弾き込んだ際にでてくるような、中低域の太さと、色気を備えたサウンドキャラクターを最初から持つようになります。
　"本物の楽器製作"を標榜するKen Smith工房ならではの、厚みがあり、深いところでしっとりと鳴るこの楽器は、パッシブでも十分と思えるもので、Ken Smithが語る"アクティブサーキットはあくまで保険であるべきで、あくまで大切なのは材の良さ"ということが多分に感じられる楽器です。
　それゆえ、サーキットのEQのかかり具合も、パッシブの延長線上にある、極めて自然なもので、大変効果的な味付けの出来る楽器です。
　シリーズ／パラレルスイッチによる多彩なサウンドと、右手のタッチがボディを突き抜ける感覚が相まって、これでなくてはならない！と感じさせてくれる楽器です。

#155 BSR5MW-TW
　ボルトオン特有のパンチのあるサウンドが、Walnut Coreのタイトさと、ふくよかでリッチな質感を与えるTiger Mapleによって、大変良い方向へと向かっていると感じられる楽器です。
　 Morado指板に、グラファイトバーの無い3ピースネックは、ボルトオンの楽器の"らしさ"を強調し、この5MWを、良質で、使いやすいハムバッカーピックアップのベースにしています。その為、割とくせがあり、音作りに苦労しそうなアンプとの相性も良さそうです。
　弦高をそれほど低くしないミュージシャンセッティングでも、大変弾きやすく、ゴーストノートを織り交ぜたパーカッシブなフレーズや、単音でアンサンブルを支えるバラッドなどでも大変効果的に響いてくれると思います。
　楽器本体のサウンドも素晴らしいものですが、アクティブサーキットを少し組み合わせることで、驚くようなサウンドを得ることができ、新しい18Vのプリアンプの存在が大変効果的と感じられます。
　実際にはそうでもないのですが"Ken Smith=重い"というイメージを持たれている方は、この楽器の軽さには驚かれるでしょうし、また楽器は重くないとしっかりとしたベースらしいサウンドが出ない、と思われている方にも驚異的な楽器であると思います。
　ボディよりもネックが先に反応してくれる為、サウンドの立ち上がりやスピードの速い楽器です。

#120 BSR5EG-EQ
　Macassar Ebony Topの楽器は、感動させられるような美しい倍音に加え、長いサスティーンを持っていますが、それらが長いだけでなく、自然な響きと減衰を伴っています。
　Wester Quilted Maple Coreの良さが非常に良く感じられる楽器で、従来のKen Smithとは違った意味での鯔背で、レンジの広すぎない、聞き慣れた良質のサウンドと呼べるエレクトリックベースらしさがあるところも大きな魅力です。
　弾き手はもちろん、一緒に演奏している、フロントプレイヤーも気持ちよく音楽に集中させてくれる楽器はなかなかないと思います。
　この楽器は私のリクエストで、従来のセットアップよりもかなり低めの弦高(アクション)になっていますが、相当な力で弾いても、不必要なバズのでない、洗練された弾きやすさがあります。
　これも非常に高いクオリティを誇り、やみつきになるようなしっとりとした深い鳴りを持つ、安定した狂いの無いネックを持っているKen Smithという楽器ならではでしょう。

Hand Rubbed High Gloss Catalyzed Lacquer
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Hand Rubbed High Gloss Catalyzed Lacquer
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

#144 BSR5TN-CM (Black Tiger)
　エレクトリックベースがアンサンブルにおいて音楽的に響いてくれるかどうかのポイントの１つに、どのような中低域をもっているか、ということが挙げられますが、このBlack Tigerは、その点においてまさに必要とされる要素のみを持っていると言えるでしょう。
　その部分は、ベースという楽器単体で弾いていると分かりにくいところもあり、また強すぎてしまえば、癖の強い楽器ともとられることもありますが、このBSR5TNは、それが耳障りではなく、程よい絶妙なバランスを保っており、単体でも良さが十分に分かるものになっていますし、アンサンブルにおいてはその良さが何倍にも増してくれることが分かります。
　ネックの形状は、楽器奏者としてのKen Smithのノウハウが多分に詰め込まれたものになっており、これほどストレス無く弾ける楽器も珍しいと思います。
　セットアップも、普段のKen Smith同様、弾き手にこの楽器をどのように弾けば一番良い音が出るのかを自然に導きだしてくれるような、高い弦高でも低い弦高でも、不必要なバズやノイズの無い大変に優れたもので、常に"楽器"としてプレイヤ−を確実にサポートしてくれるでしょう。
　一般的なエレクトリックベースの製作家としては稀な、チェロやコントラバスにも造詣の深いKen Smithならではの、良質の材料のみを使用して丁寧に製作された楽器です。

#121 BSR5EG-LW
　Mapleのブライトさを、さらに研ぎ澄ませたような質感と、温かみのあるトーンを持つ軽量なLacewoodと、タイトではっきりとしたキャラクターの、Walnutを組み合わせた楽器ですが、それにとどまらずさらにしなやかさと色気を伴っているのは、このKen Smithオリジナルの時間と手間をかけて仕上げられたラッカーフィニッシュによるかもしれません。
　Ken Smithは、一流のプロの演奏家が持つような、常に安定したクオリティを誇っていますが、この楽器のように、それに立脚した上での幅広いサウンドキャラクターの差があることも、やはり材の特性や個性を活かしきる為の、熟慮された構造や制作方法がきちっと楽器に反映されていることの照明になるでしょう。
　その為、弾き手が望む全ての要素を持ち得ているのでしょうし、弾き手が音を通じて、何かを表現したいと願った時に確実に応えてくれるのだと思います。

Hand Rubbed High Gloss Catalyzed Lacquer
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

#127 BSR5GN-TN
　ギターメーカーとして世界最高のTiger MapleとWalnutのストック量を誇るKen Smithに、1000本に数本あるかないかの木目を持つもの、といわしめる程の大変に美しいTiger MapleをTop材に使用している楽器です。
　強烈に主張するものではありませんが、この楽器の、ベースらしく落ち着きのある安定した音色は、アンサンブルを決して邪魔せずにきっちり支えることができ、かつ常に居場所を音楽的に誇示出来る絶妙なものです。
　アンサンブルで抜けの良い音色を持つ楽器にもいろいろありますが、Ken Smithは、加えて程よい弾力と温かみを兼ね備えており、これはやはり真に良質の材を使用した楽器ならではの特性でしょう。　
　アンサンブルに良く混ざるMahoganyの良さが感じられる楽器です。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Ken's Secret Sauce)

Gold

#085 BSR5EG-TQX
　究極のオイルフィニッシュとも言うべきDouble Coat Oil Finishを採用し、またBodyに元々は25周年記念モデルに使用する予定だった秘蔵のストックを使用した楽器です。
　このDouble Coat Oil Finishは、通常のオイルフィニッシュであればひと月ほどかけてゆっくり仕上げていくところを、その倍以上の時間をかけて、さらに丁寧にフィニッシュされています。一見すると、通常のオイルフィニッシュとの区別はつきにくいのですが、その触り心地は絶品で、得難い感覚をこの楽器に与える一つの要因になっています。
　Ken Smithのサウンドの完成度はすでに広く知られたものになっていると思いますが、Ken Smithという楽器を何本も弾いていると、その１本１本のキャラクターに確立されたクオリティーに立脚した上での差異があり、Tone Woodを活かしきる技術にはいつも頭が下がります。
　2005年より登場したWestern Quilted Maple Coreにより、それまでのKen Smithの持っているサウンドのバリエーションは大きく広がったといえるでしょう。
　Western Quilted Mapleは、元々日本からの特注で製作された、Alderを使用した楽器が非常に素晴らしく、また多くのベースプレイヤーに馴染みの深いトーンであったことをふまえ、Ken Smithならではのノウハウを投入した結果Core材として新しく選択されるようになったものですが、これがKen Smithの持つ素晴らしいNeck Pickupのサウンドとの相性が非常に良いものとなっております。
　Quilted Maple Coreを使用した楽器は、ある種従来の典型的なKen Smithサウンドの対極に位置するものとも言えますが、これもTone Woodに造詣が深いKen Smithならではでしょうし、その楽器製作に対する真摯な姿勢の現れでしょう。
　この楽器のキャラクターは、市場に数多く出回っている最近の楽器とはひと味もふた味も異なる、ベースらしく、そしてベースという楽器に最も必要とされるしっかりとした太く揺るぎのない、十分な存在感のある低域をもっています。
　抜けの良いサウンドは概ね硬質なものですが、この楽器は"木の楽器"のみが持ち得るやわらかさを有しながら、しっかり前に出て行きます。その為、自らの存在をアピールすることを可能にしながらも、決してアンサンブルを破壊することなく、音楽的に貢献できる楽器です。
　また、Neck-thruの楽器ながら、上品すぎず、程よい暴れ方をする、音楽的なトーンを持っている、あらゆる意味で"Genuine Musical Instruments"と呼ぶに相応しい楽器です。

Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
　　　　　over Stradivari Gold Oil (Custom Double Coat)