#386 Mark IV 5 String Fretless
　High-C Setup、16mm Narrow String Spacingによるカスタム楽器です。
　メーカー推奨の弦間ピッチを変えてしまうことは、楽器によってはバランスを崩してしまい、あまり良くないものとなってしまうこともありますが、それぞれのモデルを量産するのではなく、１本単位でハンドメイドでそれぞれの楽器を丁寧に製作しているVeilletteには当てはまらず、この楽器もベテランの職人／演奏家による温かみに溢れる手放せない個性を持った楽器となっています。
　全ての弦がバランスの良い出音を維持し、細いHigh-C弦も十分な太さと、そして豊かな低域を伴った美しさを持っています。
　経験豊富な製作家に対するカスタムオーダーは、その個性と確立されたコンセプトと干渉してしまうこともありますが、Veilletteに関してはその心配は一切無く、お客様からいただいたリクエストを常に的確かつ上質なものとして楽器に織り込んでいます。

#355 Mark IV 4 String Fretless
　 '青'とMaple Topの組み合わせには、美しいと感じさせるものが少なくありませんが、このMark IVも例外ではありません。
　伸びやかで解放感のあるトーンも見た目同様の美しさがあり、アタックの瞬間から丸く艶のあるトーンがまっすぐに伸びて行きます。
　ローアクションでもしっかりとベースらしい質感を失わないサウンドキャラクターと、ブブラートがとても良くかかる、弾きやすく歌いやすい楽器です。

#357 Mark IV 5 String Fretless
　 力強く、まさにベースと呼ぶに相応しい楽器です。
　このスタイルの楽器の多くは、音楽やアンサンブルを選んでしまうことも少なくありませんが、Citron製のMagnet Pickupとの併用で幅広い音楽への対応を可能にしており、これはJoe Veillette自身が現役のミュージシャンであり、自分自身が弾きたい"音楽的に使える楽器"の製作に心血を注いでいるからに他なりません。
　Morado指板のふくよかなMid Rangeと、Spruceのアコースティックでレンジの広いトーンの組み合わせの妙がある、弾いていて一切の制約を感じない、力強さを感じる楽器です。

#137 Mark IV 5 String Fretless Double Pickup
　ピッチがとりやすいということは、良質のフレットレスベースの共通点ですが、この楽器のそれもずば抜けていると言えるでしょう。
　もちろんそうなっている要因はいくつかあるのですが、究極的なローアクションながら、弦高の高い楽器特有の、力強く張りと粘りのあるトーンが出てきます。
　Citronのハンドメイドピックアップの存在は大変に大きく、音量や音圧のあるアンサンブルでは、存在することが難しいアコースティック感のサウンドもしっかり生き残ってくれます。
　歴史ある製作家の手によるクオリティの高い音楽的な楽器です。

#108 Mark IV 4 String Fretless
　鮮やかで品のあるAmber Finishが大変美しく感じられる楽器です。
　シンプルで使いやすいサウンドでありながら、一流の楽器製作者のみが楽器に盛り込むことの出来る奥深さを持っています。
　プラグインしていないサウンドは、他のVeillette同様温かみのあるものですが、この楽器はそれがそのままアンプから出力されるだけでなく、特有の"強さ"を兼ね備えています。
　プレイアビリティも良好で、無駄なバズの無い、気持ちの良いサウンドです。ブラックナイロン弦を使用する楽器の大半が弦高が高く、決して弾きやすいと言えないものが多いのですが、Veilletteを一度でも弾けば、それが真実でないことはすぐに分かるでしょう。

#107 Mark IV 5 String Fretless NAMM 2006
　伸び伸びとした解放感のある、自然なトーンが魅力的なフレットレスベースです。この楽器のトーンは、とにかく深すぎるくらい深く、シンプルで濁りの無いものです。
　手作業により丁寧に施されたDeep Redを纏った美しいルックスと、ブラックナイロン弦を採用している楽器としては、他の追随を許さない、驚異的な弾きやすさが特徴的な楽器です。　

#265 Mark IV 7 String Fretless
　Black Nylon弦を楽器のコンセプトの一部としては、大変珍しい7弦という楽器ですが、それだけの存在でなく、楽器として大変高度なレベルでの完成度を与えることが出来ているというのは、Veilletteの面目躍如というところでしょう。
　このスタイルを持ち、かつFretlessということで、ともすれば使用範囲が限定されてしまうのではないかと考えがちですが、高いクオリティとポテンシャルを誇る楽器であれば、音楽の種類の違いは全て織り込み済みとして対応できるということが容易に理解できます。
　VeilletteのMark IVは、ホロウボディ構造ですが、ソリッドボディの楽器では起こりうるアンサンブル上の問題点に対する解決方法の一つを明示していると言え、長年の経験から得た経験則を活かして、自由な視点から製作される楽器の素晴らしさを持っています。

#266 Mark IV Nylon Standard
　ファットで力強いボトムと、澄んだ美しい高域のマッチングに優れ、そのバランスに立脚する、何とも言えない情緒のあるサウンドは、Nylon弦を使用した楽器は数多くあれど、ここまでの、琴線に触れるものを持つものは、中々無いと確信させてくれるものです。
　ピックアップはPiezo、コントロールはVolumeとToneのみとこれ以上なくシンプルな楽器ですが、タッチやダイナミクスに大変幅のある繊細な表現を可能にしている、無限の表現方法を可能にしている本物の楽器です。

#110 Mark IV 6 String Fretless
　コンパクトでまとまりのあるサウンドが特徴です。アコースティック楽器の特有の深さがあるものの、その一点のみに傾倒してしまうようなサウンドではなく、ディープでありながらも、はっきりとした音程感を伴う、分厚いアンサンブルでも確実に威力を発揮する"使える"音楽的なトーンを持っています。
　プレアビリティも絶妙で、卓越したセットアップ技術により、弦高やネックのシェイプ等それぞれが洗練されたものになっており、6弦ということを忘れてしまいそうな楽器です。

#069 Mark IV 4 String
　初入荷のFrettedのMark IV 4 String Bassです。
　フレットレスでは、このスタイルを持っている他のどのメーカーの楽器をも寄せ付けない高いクオリティを誇るVeilletteですが、その良さはFrettedでも変わらず、あたたかみもあり、弾いていて感動を覚えるものです。
　この楽器はフレッテッドですが、特殊なフレットの採用により、丁度フレットレスとフレッテッドの中間に位置するサウンドを持っており、Frettedですが、Black Nylon弦の特性を活かした楽器と言えるでしょう(Black Nylon弦を採用している楽器の弦高は高いのが一般的ですが、Veilletteは弾きにくさを感じることのない、驚くようなローアクションを維持しております）。
　分厚いバンドアンサンブルにおいても、アコースティック楽器の質感が十分に感じられるサウンドで生き残ることのできる数少ない楽器に仕上がっているのも、ルシアーのJoe Veillette氏が、今なお現役のプロミュージシャンとして活動を続けているからでしょう。

#160 Mark IV 4 String Fretless
　上質の材による柔らかさは、コントラバスの優美さや、大きいボディが持ちうる弾力のあるサウンドとの共通項を数多く見出せるもので、それをこのサイズの楽器に持たせているということは、やはり経験豊富なJoe Veilletteの面目躍如というところでしょうか。
　この楽器を弾いてまず最初に感じることは、安心してどこでも弾ける安定感です。
　細部までシンプルながら大変に考え抜かれた数多くの長所を持つ、丁寧に製作された素晴らしい楽器です。

#213 Mark IV 6 String Arch Top
　Arch Top構造の為、ダブルベースの表板と裏板が振動する様が、エレクトリックベースながらそのまま感じられる楽器です。
　Matching Wood Cover仕様によるNordstrand Custom DC Pickupは、スマートな印象を与え、通常のCitron Pickupとは異なった趣きを持っていますが、Piezo Pickupとの相性も良好です。
　特筆すべき点は多々ありますが、まず、このプレイアビリティには非常に驚かさせられます。High-C弦は、12フレット上で1mm、Low-B弦は、1.3mmという驚異的なローアクションですが、強く弾いてもバズの無い、おそらく世界でも有数のプレイアビリティを誇り、なおかつ低い弦高の楽器にありがちな線の細さも無く、十分な太さのある音色を生み出します。
　軽量でバランスも良く、望む音がすぐに出てくれる、ある意味常識を超えている神懸かり的なクオリティを誇る楽器です。

#152 Mark IV Nylon Standard
　"底力が感じられる"という言葉がぴったりの、力強く重厚なサウンドが特徴ですが、相反するようなクリーンで、ナイロン弦固有の澄んだ、色のあるトーンの双方を内包している楽器です。
　テンション感が絶妙で、軽いタッチでも楽曲をしっかりリードできるしっかりサウンドを持っていますが、それらは、太めながら、弾きやすくバランスのとれたネックがそのまま影響していると考えられます。

#091 Mark IV Nylon Standard
　ナイロン弦を使用した楽器特有の澄んだ柔らかさを持つ楽器ですが、この楽器が他のそれらと大きく異なるのは、楽器の内部から大きな力を感じることができることと、あわせて"強さ"を持ち合わせているからでしょう。
　ナイロン弦を使用する楽器にはホロウボディ構造が多いと思いますが、このVeilletteはホロウボディ構造でありながらあたかもソリッドボディの楽器のような、タイトでアタックのはっきりしたトーンを持っており、そこから聴こえるサウンドは、両者の良いところが上手に融合したものとして認識出来るものです。
　嘘偽りの無い、真のハンドメイド楽器だからこそ持ち得る質感は他では得難いものです。　

#070 Mark IV 4 String Fretless
　"Gules"と呼ぶのが相応しい、深みのある赤が特徴の大変美しく愛らしい楽器です。
　何年も弾き込まれた楽器のような、馴染みのある枯れたサウンドは大変滑らかで弾いていて飽きることは決して無いでしょう。
　弾き方やタッチの加減だけで、Latinに使われるBaby Bassや、Double Bassとしても、その役割をきっちり果たせる素晴らしいフレットレスベースです。

#092 Mark IV 5 String Arch Top
　通常のMark IVに様々なオリジナルのアイディアを盛り込み、大変に高い完成度を誇る楽器になりました。
　オーダー前に、最終的に持つべきサウンドが決まっていた楽器であり、その一点に向かう為に、ボディ厚の変更、サウンドホールの形状、特殊フレットの採用等々、数多くのアイディアを盛り込みましたが、その結果出来上がって来た楽器は、"雰囲気"にあふれる素晴らしいものでした。
　これもJoe Veilletteが、楽器製作のポリシーとして、特定のモデルを続けて製作する、というよりも、１本１本の楽器、それぞれと会話をするように、常に真摯な態度で楽器と、また弾き手のリクエストに向き合いながら製作するルシアーだからでしょう。

#109 Mark IV 6 String Fretless
　Mark IV 6 Stringのカスタムモデルです。程よいテンション感とバランスによって、弦の振動が指先にしっかり伝わり、それがネックはもちろんボディも含めた楽器全体の鳴りになっていることが良く分かる楽器です。
　Veilletteは、元来エレクトリックベースでありながら、コントラバスのフィールも多分に備えている楽器ですが、そのコンセプトをさらに推し進め、よりそれらしい質感を与える為に、サウンドホールやピックアップの位置など、度重なるディスカッションを行った結果の発案が、このような素晴らしい楽器を生み出す結果となりました。
　オーダーに際して、様々なリクエストを出しすぎることが、中途半端な楽器の生成に繋がってしまうこともあるのですが、Veilletteは、その豊富な楽器製作経験を最大限活かし、いつも必ず完成度の高い楽器としてまとめあげてきます。もちろん、そのいずれもが驚くような素晴らしさを有していることは言うまでもありません。
　指板上のどこを弾いても均一なトーンを持ち、それは右手のピッキング位置を変更するだけで、様々な"使える"キャラクターを持ったサウンドへと変化します。

#111 Mark IV 4 String Fretted NAMM 2006
　トーンコントロールと、マグネットとピエゾピックアップ双方のバランスだけで、様々な音色を作ることができる、アコースティックフィール満載の楽器です。
　サスティーンが長く、温かみのあるトーンは、時にはコントラバスのようにも、ラテンで使用されるベイビーベースのようにも姿を変えてくれます。
　もちろん、弾き手が望めばエレクトリックのフレットレスベースとしても機能してくれる楽器ですが、これはやはり製作者のJoe Veilletteの豊富な経験によるものでしょう。