1. Lucy's 2. Flirt 3. Save the Last Dance 4. As Good As it Gets 5. Save Tonight 6. Right On 7. It Just Happens That Way 8. Salt and Lime 9. Momo 10. Play 11. Remember 12. Home |
某大手レコード店の新作試聴コーナーに掲げてあった一枚のCD。そこに添えられていた、店員さんからの一言コメント.... 『キャンディ・ダルファーひとり勝ちの女性サックスプレイヤー市場に、 どこまで報えるか!!』 おっ、何だいそのコピーは!!(笑) ....と、店員さんの挑発的なコメントに見事に引っかかったアタシ(^^;) 早速チェックしてみました。おそらく今後しばらくは、各メディアにキャンディと比較するような書き方されるんだろうなぁ(←そういう自分も、思いっきりキャンディを引き合いに出して書いちゃってるんですが・笑)と思われる彼女の名前はMindi Abair(ミンディ・アベール)。フロリダ州セント・ピータースバーグ生まれ。祖母がオペラ歌手、父親がサックス&キーボード・プレイヤーという音楽に恵まれた環境に育ち、ミンディ自身も5歳でキーボード、8歳でサックスを始めたそうです。 ボストンのバークレー音楽大学(サックス専攻)卒業後、カリフォルニアに移住。じきに、ローカルエリアでジャム・セッションをする彼女の姿が注目されるようになりました。Backstreet Boys(バックストリート・ボーイズ)や、Mandy Moore(マンディ・ムーア)、Jonathan Butler(ジョナサン・バトラー)のステージでの活躍を経て、2003年2月にソロ・デビュー。ソプラノ&アルト・サックス、キーボードだけでなく、ボーカルまで披露しちゃってる太っ腹なファースト・アルバム『It Just Happens That Way』は、とても耳に馴染みやすい仕上がりになっています。 彼女のアルト・サックスの音はとても柔らかくて、一つ一つの音を丁寧に吹いてるなー、っていうのが伝わってきます。このアルバムにはド派手なホーンも一切なく、ひたすら一本のサックスがシンプルにメロディーを奏でています。いわゆる「smooth jazz」と言われるジャンルの音楽にカテゴライズされるのでしょう(←よく知られてるトコで言えば、Kenny Gタイプの音楽ね) オススメ・トラックは、1曲目の『Lucy's』 特に派手だとか個性的だというワケではないのですが、一回聞いたらなかなか耳から離れない印象的なメロディーです。特に、曲の切れ目にチョコッと挟まれている「合いの手」(!?)みたいなフレーズが、すごく耳に残るんですよね〜。 もう一つのオススメ、6曲目の『Right On』は、ちょっぴりクサめ(笑)のミディアムテンポ・チューン。ヘンな例えですが、米ドラマ『Sex and the City』のバックでかかってそうな曲です(←このドラマをご覧になってる方、いらっしゃいます?)この曲はキャンディも吹きそうなタイプだなあ。哀愁感を漂わせながら、始めはシンプルに、そして次第に盛り上がっていくサックスの音色がカッコいいです♪ 5曲目の『Save Tonight』は、Eagle Eye Cherryというグループの曲をカバーしたもので、このアルバムではミンディ自身がメイン・ボーカルを担当しています。この曲って、私がよく受けているバーベルエクササイズのクラスで使われている曲なんです。普段は超ハイパーなアレンジで聞き慣れているので、ミンディのミディアムテンポ・バージョンが妙に新鮮でした。 全体的には、さすがカリフォルニア在住だなあと思わせるような、爽やかそよ風系サウンド(←どんなんや!?)を含みつつ、R&Bの要素を絡めた曲調でまとまっています。泥っぽい匂いのするファンク・ミュージックではないので、キャンディ嬢との比較は不可能(笑) 心地いい気分になりたい時にオススメの一枚デス。 |