ライブレポート
〜再びCandy Dulferの巻 其の二





2006/10/12
2nd show
@ Blue Note Osaka





キャンディさんのライブ、二日目。この日は仕事絡みのセミナーがあったので「有給くれ!!」と言い出せず(苦笑)、同行者ヤマちゃんが整理券をゲットしに行ってくれる事になりました(ありがとう)



前の日はジャパン・ツアーそのものが初日だったからなのか、演者・観客共に「両者探りあい」みたいな雰囲気がわずかに感じられ、アタシだけでしょうか、なんだか消化不良...... (;´Д`)ノ



このままキャンディさん達に大阪を去られてしまったら、絶対に「もう5日ぐらい便通がないんです」っていうぐらいのキツいモヤモヤが残っちまう!!!!



........決して品のいい表現ではないけれど、本気でそう思ったアタシ(笑)



というワケで、この日は最初からアグレッシブ体勢で挑む事に決めていました。



「今日はアタシが導火線になる!!」



静かに聴きたい、という方には非常に申し訳ないんですが、この手のライブに関しては『煽って踊って、騒いでナンボ』というポリシーなので.....(;´Д`)



狙い目は『Life of the Party』.....この曲以降はバラードがないから、そのまま突っ走れるだろうと、勝手に作戦を立てていたAmandaさん(←野球監督かよ・笑)この日は相席等々の都合で、ラッキーにも最前列センターをゲットできたんです。



ふふふ、最前列.....これも何かの『お告げ』かしらねぇ。
恥ずかしがってて煽りができるか!!




と、『Life of the Party』を機に率先してスタンドアップ。扇子だのオモチャだのと、手持ちの小ネタを武器にハジけまくり(笑) それをいいタイミングと思ってくれたのか、他のお客さんたちも徐々に立ち上がり始めました。たまたま相席になった方々も、めちゃめちゃノリが良くて、一緒になってスナップしてくださったり、周囲を巻き込んで『Sax-a-Go-Go』や『Pick up the Pieces』でコーラスやってみたり、前日とは比べ物にならんぐらいのハイテンション。



キャンディさんも、自然発生的に巻き起こったコーラスに
「Say whaaaaat????」と答えてくれたり、「もっといけー!!」みたいなカンジでアタシがパタパタやってた扇子に顔を近づけてくれたりで、至近距離のライブだからこそ得られる一体感のようなものを味わう事ができました。後方の席がどうなってるか気になって、チロッと後ろを向いたら、ほとんどがスタンディング状態。斜め後ろの席にいた友達も、すっかり興奮して満面の笑みを浮かべていました(うんうん、そうでしょそうでしょ!!)



そーっスよ。やっぱね、ライブはこうじゃないと♪



アンコールの直後、ステージから手を差し出してくれたキャンディさんとガッチリ握手しちゃいました。その時のまっすぐな視線には、長岐に渡って女性サックス界を引っ張ってきた人だけが持つ事を許される、独特の風格とカッコ良さを感じました。



セットリストは前日と全く同じだったので、これについては前日のレポートを参考にしていただくとして、こちらのレポでは、アタシが密かに発見したコトとか、感じたコトを中心に、ちょっと違った角度から書いてみようと思います。



まず今回のライブ、もちろんキャンディさんもカッコ良かったんですが、なにより実はAmandaさん。。。。。。



ベースのロンダさんに目がクギ付けでした(←浮気者!!!・笑)



めっっっっっっちゃカッコいいのね〜〜〜〜〜(激惚)



カナダ出身のロンダ・スミスさん。背丈160cmぐらい.....外国人女性としてはかなり小柄なんですが、あのオーラっちゃーアナタ!!! もう信じられんぐらいクールやし♪


もっとも、今回はキャンディさんが主役だったので、主役のサポートという立場に徹してプレイも控えめ。他のメンバーと比べると、ソロを取る回数も格段に少なかったので、もっと前に出てきてくれても良かったなぁ、って、ちょっぴり残念。ぜひぜひ次回は、もっといっぱいベケベケやってるロンダさんを見たいです。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)゜・*:.。..。.:*・゜゜・*



そしてキャンディさんですが、今回もセルマーではなく、インダービネン製のサックスを使ってはりました。アタシもようやく細かいトコにこだわりが出てきたのか、「セルマーよりベルが大きいなぁ。そやからあそこまでバリバリ鳴りまくるんやなぁ」とか、そういう部分にも目がいくようになりました(笑) それだけでなく、


「やっぱりマイナーペンタトニック(スケール)は必須アイテムなんやなぁ」


とか、


「めっちゃ息入れてるよなぁ。アタシ、もっと息入れんとアカンねんわぁ」


とか、


これまでとは違った聴き方をしている自分がいたのに、ちょっと驚いた
( ̄▽ ̄!)



今までってアタシ、トータル的にしか音楽を聞いてなかったんです。「全体的にこういう音楽。だからこういうふうな展開なんだ」みたいなカンジ。でも今回は、やや細かいトコにまで五感が働いてたなっていうのが、自分でもわかりました。「ここでこういうテクニックを使って、あそこであんな風に吹く。このフレーズ、イケてる。マネできそうかも?」とか。



もちろん、音楽そのものにも集中していたけど、より多面的に音楽を見ていたとでも言うのか.....いつの間に.....ってカンジなんですが、これもまた成長の一つかなって、思ってみたり(そういうコトにしておこう・笑)そういう意味では、いつもと違って新鮮な気持ちでライブを楽しめたし、今から改めてCDを聴いたら、今までに気づかなかった面白い発見ができそうな気がします。



あと、ちょっとだけ個人的な欲を言うと、もっとキャンディさんのサックスが聞きたかったかなあ、とも思いました。もちろんボーカルもいいんだけど、彼女のサックスにホレたアタシとしては、『Everytime』みたいな、ひたすら吹きまくるバラードをもう一つぐらい聞きたかったかも.....やっぱりね、今でこそ女性サックスプレイヤーっていっぱいいるけど、彼女はその元祖みたいな存在だと思うし、そんな彼女の
「これでもか!!」ってぐらいのアツーいヤツ、聴きたいじゃない(笑)



キャンディさん自身、サックス・オンリーな音楽だけでなく、いろんな音楽要素を取り入れてみたいと思っているだろうし、いろんな人とセッションをやったりしていくうちに、新しい音楽に刺激を受けたりするのはしごく当たり前のコト。なので、そのうちまたなんか「あっ」と言わせてくれるような音楽が世に生まれてくるんじゃないかと、アタシは楽しみにしているトコロです。



そんなこんなで、大興奮のうちに終了した大阪ライブ。例によって、後でキャンディさんのトコロへ遊びに行きました(笑)



「ちわ〜〜」
「ハイ、アゲイン!! 」



この日は、『チェルシー・和風テイスト』を各フレイバー1つずつ、メンバー人数分に小分けラッピングしてプレゼント。実はアタシ自身、ラッピング後に試食したんですが....




アズキ味がなんだか、ミョーに濃い!!
大丈夫か、こんなん渡して!?!?




若干「ヤバ........」と思ったんですが、今さら仕方がないと、観念して献上(キャンディさんごめーーーーーん!!!!)



「あのね、これ、和風テイストのチェルシーなんやけど.....ちょっと味キツいかも........」
「全然ダイジョーブ!! 日本の味、スキやから♪ ありがとねー!!」



いや、マジでキツいで......クチに合わんかったらホンマにゴメン(;´Д`)ノ
でも、黒糖味と抹茶味は美味しかったから....っつーコトで........



昨年のライブ後も、オランダ語でキャンディさんと盛り上がっていた同行者のヤマちゃん。今回も何やら仕込んできたらしく



「Hoe gaat het?」
「Erg good!! Wow, you speak good Dutch!!」
「えー......『いっく へっぷ........やぁう............りー..........』
ふわぁっっはっはっはっ!!!
(↑ひとりウケ・笑)



一体何を言いたかったのか、「はぁぁ?なんて!?!?」「Say one more time?」と、同時に聞くキャンディさんとアタシ。



「Ik....heb..........jou..............lief!!」



あー、なるほど!!



必死に喋るヤマちゃんに向かって、オンナふたり「あーあーあー、それ!!」と、ニヤニヤ顔。そう、これってオランダ語で「I love you」なんです。キャンディさん、自らの胸に手を当てて「Bedankt!!」と、丁寧に返してはりました(通じてるんやん!!・爆笑)



で、その後、「なんか飲みモンでもどお?」と、お誘いをいただきました。



「echt!?」(=マジっすか!?)
「Yeah, come on!!」




楽屋へ通じるドアを抜けたすぐそこは、キッチンとつながっていました。「へー、これキッチン?」と、忙しそうに動き回るキッチン・スタッフに気を取られていたアタシをウルコさんが見つけ、「Amanda〜〜ぁぁぁ!!! そんなトコで......はいはいー、もっと中へ入りなはれ!!」と、腕をつかまれ、ズルズルと楽屋へひきずってかれたAmandaさん(爆)



「ちょっと待ってーや、めっちゃ緊張してんねんて!!」
「ええからええから、はいこっち!!」




そんなカンジで入り込んでしまった楽屋には、あのチャンスさんとロンダさんが...... (((( ;゜Д゜)))



「あーーーーーー!! You’re SO COOL!!!!」



思わず大声が出てしまったっス(笑)



「あー、前回も来てたオランダ語のコかいな!! ライブ楽しんでくれた?」と、チャンスさんも話しかけてくださって、なんかスゴく嬉しかったデス。チャンスさん、大きなクマさんのぬいぐるみみたいでした♪



「何か飲む? コーラとか......」



と、アタシ達にすすめてくださったキャンディさん。ちょうど『○○ください』といった、「レストランでの会話」の章をオランダ語テキストで覚えたばかりだったので、すかさずトライ。



「water, graag!!」(お水プリーズ!!)



キャンディさん、ちゃんとお水を出してくれたよー(´∀`) 「きゃー、通じた!!」って、めちゃ盛り上がってました(笑)



「昨日よりハジけてたよねぇ、今日のライブは」

「そだねー。やっぱり最終日って、盛り上がるからね」

「なんかね、アタシどうしようかなって思ったんスよ。結構みんな控えめやったから、『うわー、いつハジけよっかな』って(笑)」

「(笑)うんうん。でも、座ってても踊ってくれても、私はどんなスタイルでもいいなって思ってるのね。みんなノッてくれてるなっていうのはわかるから、全然OK。Amanda、東京は?」

「......行けないんだな、これが(泣)」

「あらー、寂しいやないの」

「そやねん、I miss you all!!」

「じゃあまた次のツアーかぁ。来年やね」

「ホンマに?来年来てくれんの?」

「うん、場所さえ取れればね、私達は来たいって思ってるし」



ホンマに来てくださーい!!!(祈)



と、そんな事を話してるうちに、ライブ用の器材や、プライベートのものが入れてあると思われるキャスター付きのケースが、次々に運び出されていきました。



「そか、明日は名古屋だもんね」

「うん、朝早いからねー」

「ハードスケジュールですな〜」

「まあね。でも名古屋で2日ライブしたら、1日オフがあるから。
テッパンヤキに行くの



テ......鉄板焼きっスか.........( ´∀`)
英語でも『テッパンヤキ』って言うんだ(笑)




「他には何食べた?」

「そだねー、スシとかサシミとか、あと、コリアン・バーベキュー(=焼肉)とか......」

「お好み焼きは?」

「オ.....コノミ.........何それ? 魚?お肉?」

「うんとね、メインは小麦粉やねんけど、ジャパニーズ・ピザってカンジ。大阪名物なんスよ」
「へーぇ、じゃあ次回はそれだな!!」



ふふっ、来年みんなで食べに来てください。
『ぼてぢゅう』とか、ソースがコッテリで、スゴいですから〜(ニヤ)



そんなカンジでいろいろオハナシさせていただいて、他にもウルコさんやトーマスさんと記念写真を撮ってもらったり、彼らから『来年』を意味する『volgend jaar』を教えてもらったり、なんだかすっかり長居状態( ̄▽ ̄!)



でもって、あのロンダさんとも記念撮影していただきました!! 「あのーぅ、いいですか?」って、思い切ってお願いしたら「Sure!!」って、めっちゃ気軽にOKしてくださいました♪ライブの時、ちょうどアタシの席がロンダさんの真ん前だったので、ハジけまくっているのが見えていたらしく、「アナタ、スゴかったわよー」と(笑)



「いやー、ロンダさんこそ、めっちゃカッコ良かったっスよ!!!」
「いやいや、アナタこそ」




って、何を謙遜しあってるんだか '`,、'`,、(´▽`) '`,、'`,、



そんなカンジで、今回もまたまた楽しませていただきました。みんなホンマにありがとう。気軽に接してくださったその心遣い、とっても嬉しかったデス。アタシ、サックスでは、まだまだアンブシュアとか、すんごい基本段階でツッかかっちゃったりしてますが(苦笑)、改めて「サックスやるぜーぇぇぇ!!」って気になりました。みんな、ぜひぜひまた日本へ遊びに来てくださいっ☆



今回もセットリストをいただいてきました。今回はキャンディさんの字ではないのですが.....誰が書いたんだろ?