センセイってスゴイと思う。サックスの持ち方さえ知らない超(×1000)ド素人の私達を、うまく楽しませながらスキルアップさせていくんだもん。 「宗像コーチ、私、もうできません!!」 「アホ抜かせ、岡!! もっぺん『できへん』言うてみぃ!! われぇ、しばくぞぉぉ!!」 なーんて『エースをねらえ!』よろしく、スポ根アニメのノリでレッスンされちゃったら、途中でリタイアする人もいるかもしんないし....(って、なんで関西弁なんでしょう、宗像コーチ??) とにかく、「アタシ、サックスに向いてないんだわ。センセイ、もう吹けません!!」ではなく、「ぎょえーっ、アタシって超ヘタっぴ〜〜〜!!(爆笑)」と、自分の失敗を楽しみながら練習できる環境を与えてくださっているセンセイに、私はとっても感謝しています。 そんなセンセイに対して、私がサイコーに感動しまくった出来事があります。 練習日記にもよく書いてるんですが、私の目下の重要課題は、アンブシュア(=吹く時の口の形)を安定させる事。どうも口がまだ感覚を覚えきっていないようで、マウスピースのくわえ方が不安定なんです。 サックスは、息を吹き込んでリードを振動させる事によって音が出る、という仕組み。つまり、アンブシュアが悪ければ、うまくリードを振動させてあげる事ができない → いい音が出ない、という事になっちゃうんですね。もちろん、なんも考えずに息を入れるだけでも音は出るけど、あまり品のない音ってゆーのかな、なんかこう、「やる気なさげな音」なんです(どんなんや!?) 単にマウスピースをくわえるだけじゃなく、口周りの筋肉を使い、ほど良いチカラでリードを支えてあげる事で、締まり&ハリのある、わんだほー!!な音が出るってワケなんですわ。 とにかく、そのアンブシュアで毎回つまづいちゃってる私。結局、こーゆー事って、理屈じゃなく、何度も繰り返す事で体に覚え込ませて慣れていくしかないんですよね。これは、私がボクシングエクササイズを指導する時と同じ。メンバーさんのアライメント(=姿勢)を何度もチェックしたところで、結局私ができるのはそこまで。あとはメンバーさん自身が自然に身につけるしかない。 正しいアンブシュアって、どんなんやろ?? と、イマイチ感覚がつかめなくて「うー....(>_<)」って唸ってた時、センセイが例え話をしてくださったんです。 ファストフードで売ってるシェイク、あるでしょう? あれって、飲むためには吸引力がいるよねぇ。でも、もしチカラが弱すぎると、口にシェイクが入ってこない。逆にチカラが強すぎても、ストローが潰れちゃって飲めない。シェイクをゴキゲンで飲むためには、ちょうどいいチカラで吸い上げないといけない。サックスのアンブシュアも、ちょうどそんなカンジ。 程よいチカラで口を閉める事で、いい音が出る.....もー、アタシ、めちゃカンドーしましたよ!! 「なるほどぉぉぉっっっ、そうかぁ!!!」 すんごく分かりやすくって、感覚がよくわかったもん(できるorできないは置いといて・笑) 今の私は、一応シェイクは飲める(=音は出てる)んだけど、ちょっとチカラが強すぎで、ストローが潰れそうな状態なんだそうです。 なるほどなるほど。シェイクの事、思い出せばいいんだぁ!! シェイクとサックス、ぜーんぜん違うモノだけど、共通項があった事に気づいて、ミョーに感動してしまった私だったのでした。それ以来、自分でアンブシュアをチェックする時は、絶対にシェイク(それもなぜか決まってバニラシェイク)の事を思い出してしまうんですよね〜(笑) しかし..... すっごくイケてる例を教えていただいたのにもかかわらず、いまだにアンブシュアが安定しないアタシなのでした(苦笑) |