旅の恥は書き捨て
〜 Honolulu, HI, 2005 〜

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ホノルル国際空港の「お手洗い」サイン。
ハワイアンってカンジよね♪






 *****その他の巻***** 




★未知との遭遇★

「芸能人に会った?」というのが、一番よく聞かれる質問です。残念ながら、アタシ普段あまりテレビを見ないので、若手の芸人さんをほとんど知りません。前回は偶然にも若手の芸人さんとかなりの回数に渡ってお会いしたんですが、「ふーん、で、アンタ誰?」みたいな失礼極まりないレスポンスしかできず、一緒に行ったミカちゃんに「Amandaさん知らないんですか!!!」と、語気も荒くツッコミ入れられたぐらいです(苦笑)


そんなAmandaさん、今年は十勝花子さんと遭遇しました。ハワイに着いたその日の晩、ピザ屋から出てきた時に、アタシ達のグループメンバーであるミワちゃんのお母さんが気付いたようです。どういういきさつだったのかはアタシもよくわからないのですが、ミワちゃんのお母さんはいきなり十勝さんに向かってカメラを差し出し「写真撮ってもらえますか?」と言ったのであります。『一緒に写真を』ではなく、『シャッターを切れ』という意味です、ハイ。ここんとこ、さすが関西人ですね(あれ、ミワちゃんのお母さんって九州出身だったっけか?)


十勝さんも芸人、そのへんはしっかりと押さえてくださいました。「アンタ、いい根性してるわね。あたしにカメラ渡すの?ん?」と、玄人芸人らしい本腰の入ったツッコミ!!!! いやー、嬉しかったですよぉ。一同大爆笑っす。ホンモノの芸人さんからツッコミいただけるなんて、嬉しいじゃありませんか♪


スゴみのあるツッコミの後は、みんなで記念撮影をしていただきました。もちろん、十勝さんも被写体として(笑) 十勝さんはテレビのイメージどおり、とてもキビキビした人です。アタシ達一同を街灯の下に連れ寄せ「マネージャー、光当たってる?十分?イケてる?光がないと顔がきれいに写らないから。ハイ、アンタ達こっち!!!」と、それは鮮やかな指示出しで、アタシ達をすっかりご自分のペースに巻き込む十勝さん。光をミョーに気にするあたり、アタシは「魂から芸人なんだこの人!!!」と、すっごく感動しちまったです、マジでマジで。


「じゃ、もう時間ないから行くわね」と、写真を撮るなり、ササッとその場を去ろうとする十勝さん。クルリと振り向いてアタシ達に再び声をかけてきてくださいました。


「アナタ達もホノルル走るの?」
「はい、もちろん!!」
「そう、頑張ってね」
「ありがとうございます!!」


女性だけど、なんか男気のあるカンジの(!?)方でした。さっそうとしてて、すっごいカッコ良かったですよー!!!








★映画は本当だった?★
『Must Love Dogs』(邦題『理想の恋人.com』)というダイアン・レイン主演の映画の中で、こんなセリフがありました。


「出会いの機会を探すなら、スーパーがオススメよ」


レース前の朝ご飯とハワイ土産を調達するために、現地のダイエーに買い物へ行った時の事。「お土産買ってく人リスト」を眺めながら、バカでかいショッピングカートをゴロゴロ言わせてたアタシは、お土産選びに少々グッタリしてました。


みなさんそうだと思うんですが、限られた時間の中でのお土産選びって結構キツイ作業ですよね。心底「あのヒトに買って帰ってあげたい♪」と思えるお土産探しならともかく、明らかに義理だろこれは!!っていうのをワッサリ買い込むのは、体力的にも時間的も若干ツライところ。


そんなアタシの目の前に、突然(ホンマに突然。いったいどこから出てきたんだろ)CWニコルに似たミドルエイジ(♂)が現れたのであります(CWニコルだって、なつかしー!!・笑)彼はニッコリしてアタシに話し掛けてきました。


「Looking for オミヤゲ?」
「Yeah, it’s tough」


ニコルくんは年に何度か日本に来ているらしく、日本語も少しわかるんだそうで。数日前に、ハワイ大学方面からダイエーの近所に引っ越してきたところで、家中にまだ荷物がひっくり返ってると言ってました。


「By the way, I’m Paul」


と言って右手を差し出してきたニコルくん。アタシも慌てて右手を出して握手をしました。(本名はポールさんですが、ややこしいのでニコルくんで統一します・笑)


「I’m Amanda」
「アマンダサン」
「そう、『アマンダさん』(笑)」


なんかこーゆーのって、まさに映画のワンシーンですわな!!


その後15分ぐらい、ホノルルに走りに来たーだの、どこで英語習ったーだの、楽器やってますー(ニコルくんはチェロをやっているそうな)だのといった他愛のない会話を続けた後、ニコルくんはアタシにビジネスカードをくれました。


「もしよかったら、メールちょうだい」


ビジネスカードは英語&日本語表記。なんとニコルくんは某企業の代表取締役社長さん(爆) ぎょへー、Tシャツ短パン姿でダイエーうろついてるこのニコルくんが、いち企業のシャチョサン!?!? しかもMBA持ってるし!!!!


Amandaさん、チョービックリ!!!!( ̄□ ̄!!!)!!!!


.....とりあえず、Hotmailのサブアドレス使って「シャチョサン、メリクリ!!!」ってメールしときました(笑)







  

★そしてホノルル総括★
歳を重ねるにつれて、ホノルルを走るのが楽しくなってきました。これまでは、特にレース前日になると「あー走るのヤダなーしんどいしー暑いしーしんどいしーツライしーしんどいしー距離長いしーしんどいしー」と、マイナス思考がアタマん中でグルングルンとトグロを巻いてばっかりだったんですが、ここ数年は「しんどい」っていう感覚よりも「楽しい」っていう感覚のほうが先行するようになりました。辛抱強くなったのかな、歳とったから(笑)


体力的にも以前より粘りが効くようになったみたいで、これまでは30km以降になると足ズルズル引きずらなきゃ走れなかったのに、今は35km以降もそれなりに足がちゃんと回転するようになってきてます。数年前から練習方法を変えたっていうのもあるけど、ようやくマラソンレース自体に慣れ始めてきたのかもしれません。


その代わり、胃が弱くなったけど(苦笑)


あと、ここ3年ほど連続で自己ベストが出続けているので、レースってものに対して、いろんな面で敏感になってきたような気もします。体重の増減はこれぐらいの範囲内で、とか、食べものはどうしようとか、どのシューズを履こうとか、インソールをどれにしようか、とか。これってなんか神経質すぎるかなって思ったりもするけど、なるべく故障しないように、と思うと、どうしても細かいトコにも気が回っちゃうんですよね。


でも、こういう事をやってるからこそ、自分の体に対して興味を持って管理できるんじゃないかな、とも思います。今日はカラダが重いとか、レース用にカラダが出来上がってきたなとか、そういうふうにカラダと会話ができるようになると、トレーニングも結構楽しいです。ウェストがいつもよりスッキリ見えたりすると、やっぱり嬉しいでしょ(笑)


マラソンのトレーニングって、どうしてもストイックになりがち。「速く走らなきゃ」っていう思いってねー、結構コワいんですよ。最初は順調に記録が伸びるから、純粋に楽しく走れるんですよね。けど、そのうち記録も頭打ちって言うのかな、やっぱりレベルが上がってくると、1分2分のタイムを縮めるのって、すっごく大変なんです。で、結果的に「もっと速くもっと速く」っていう、その言葉の魔力に(悪い意味で)とりつかれてしまって、必要以上に減量したり、走り込みすぎたりっていう怖い落とし穴にハマっちゃう。


『記録を伸ばしたい』と思うのは、みんな一緒。でも、その思いに勝つか負けるかは、その人の辛抱強さと平常心しだい。律さば勝ち、アセったら負け。そのへんをウマいことコントロールできるようになれば、マラソンもホントに楽しく感じられるんじゃないかな、っていうのが、この数年間のトレーニングを通じて実感してる事です、ハイ。真剣なのとストイックなのとは、まさに紙一重。マラソンって、その境界線をいかに器用に渡りきる事ができるか、っていう事への挑戦でもあるんだろうなぁ、と思います。


え、次回?


まだわかんないけど、また走りたいなー。最後の1kmがしんどかったっていう感覚、もう忘れちゃったし(笑)




チャイナタウンにて。ハワイってカンジしないな、これ(苦笑)