[1.FMって何?]
ここでの「FM」とは、恐らく現在あるサッカーシミュレーションゲームの中で、
最もリアルなものであると筆者が考えている「Football Manager」シリーズのことである。
現在「FM2009」まで発売中であり、「FM2010」は2009年10月30日
にUK版が発売予定であるが、日本語版の発売予定は未定である。
このゲームがどれぐらいリアルかというと・・・
サッカーゲームとして世の中にはいろいろなものが出回っている。
しかし、ディフェンダーのバックパスを相手フォワードにかっさらわれて、そのまま
失点したり、ディフェンスのクリアミスがオウンゴールになったりするゲームは、恐らく
このゲームだけだろう。
どんなゲームかというと・・・簡単に言うと「サッカークラブ運営シミュレーション」。
このため日本ではよく「プロサッカークラブをつくろう!」(いわゆる「サカつく」)に
たとえられることが多い。しかし、サカつくとFMには決定的な違いがある。
サカつくでのプレイヤーの立場は「オーナー」であるのに対し、FMでのプレイヤーは
「監督」である。もっとも実社会でのアブラモビッチ氏はチェルシー以外の他のクラブの
オーナーにもなることがあるかもしれないが、サカつくではそんなことはできず、自分の
創ったクラブと運命を共にすることになる。一方、監督は一つのクラブにとどまらず、
他のクラブや代表チームの監督になることができるが、FMでも同様の事が可能である。
要するにサカつくとFMは「視点が違う」ゲームであって比較の対象にはならないのだ。
さて、このゲームの特徴は、
○ 実在するリーグで実在する選手が登場する。
また、選手のデータもその選手の特徴をつかんだリアルなものである。
○ 「FM2008」までは、試合は2D(平面)上で行なわれていたにもかかわらず、
3Dを使った同種のゲームよりも試合展開がリアルであり、実際の試合を見ているかの
ようだった(想像力は多少必要だが)。
「FM2009」でついに3D(立体)に対応した。動きが若干ぎこちなく感じられる
部分もあったが、それはこれからいくらでも改善されるだろう。
× デフォルトの設定では日本、中国、ドイツの代表が「架空の」選手になってしまい、監督
に就任できない。また、Jリーグと中国のリーグで遊ぶことができない。
△ (データの多少の変更により日本、中国、ドイツの代表チームを「実在の」ものにし
監督に就任することが可能だ。また、こうするとなぜか中国のリーグが選択できるよう
になる。しかし、ライセンスの事情でJリーグ所属の選手は登場しない。※)
※ ただ、Jリーグパッチというものは存在するようだ。
○?(「FM2010」でリーグエディタ機能が搭載される予定であるため、Jリーグで遊ぶこと
ができるようになるかもしれない。)
× 「FM2008」まで、日本語版が発売されていたが、「FM2009」から日本語版が発売
されなくなってしまった。
(しかし、有志一同による日本語対応パッチが存在しており70%程度日本語化されている)
といったところだろうか。
[2.につづく]