[10.外交]

 

 自分が属している軍団だけの力では、覇者となるのは難しい。したがって、戦う相手

を選んだり、他の軍団と同盟を結び共に戦うことも必要になる。

 なお、同盟者は一体とみなされるため、ともに覇者となることも可能である。

(このときには、厳密には「盟主」が勝利者である。)

 ここではできる外交の種類を述べる。

 

 各軍団相互の関係は、以下の3通りである。

 ・ 不可侵(初期状態)

 ・ 同盟中

 ・ 交戦中

 また、これとは別に、

 ・ 各軍団に対しての「大義名分」の有無

も重要である。「大義名分」については、A軍団とB軍団が相互に持っている場合もある

(この場合は「宿敵」と呼ぶべき?)が、片方のみ持っている場合もある。

 外交を行なうと、この関係を変えることができる。

 なお、このゲームでは外交も対局により行なわれる。

 

(1)同盟

 これは軍団同士の関係を「同盟中」にする。なお、現在交戦中の場合はまず「講和」

して、関係を「不可侵」にしなければならない。

 同盟を結ぶには使者を送る必要がある。これは以下の条件のときに送ることができる。

 ・ 自軍団のレベル1以上の城と同じ盤面に、対象軍団のレベル1以上の城がある。

 ・ 対象軍団の城主の城が、自軍団の対象城主の城から飛・角のラインで当たっている

   また、そのラインの途中に自軍団より威信値が高い軍団の城がない。

 ・ 自軍団の対象城主の戦略行動ポイントがまだ1以上残っている。

 ・ 自軍団の対象城主と一門衆の2人が、次のターンの指定日時で対局可能である。

 ・ 自軍団より威信値が高い軍団の戦略行動により妨害されていない。

 使者を送ることに成功したら、まず「申し入れ」は成功である。しかし同盟が成功す

るか否かは、対象軍団側の反応による。反応は次の3種類考えられる。

 ・ 申し入れを拒否する

   拒否された場合には、対象軍団に対する「大義名分」が手に入る。

 ・ 申し入れに応じる

   応じた場合には、対象城の城主と一門衆が指定日時で対局を要望してくる。

   なお、対局が成立するためにはランクが2つ以上違っていてはならないので、対局

  が成立するように足軽衆が参加してくる場合がある。

 ・ 条件付で申し入れに応じる

  「対局でx勝すること」を条件に申し入れに応じてくることがある。(拒否したいが、

  大義名分を与えたくない」場合など)

 

 反応は次のターンに明らかになる。

 対局は「お手合わせ」とみなされる。相手のランクによって、こちらの人数が不足する

場合には、対局の都合がつく足軽衆を連れて行っても良い。

 指定日時に対局が行なわれ、条件を満たした場合には、次々のターンから同盟が結ば

れる。(無条件のときは対局が成立した時点で条件を満たしたことになる。)

 軍資金は「お手合わせ」のルールによって増減するが、申し入れた側が10×(連れて行った武将数)分の軍資金を余計に負担する。

 

 同盟している軍団同士は「陣営」となる。威信値の最も高い軍団がその陣営の「盟主」

となる。威信値が同じ場合には、その陣営には盟主がいないことになる。

 また、同じ陣営に属している軍団の、他の軍団との外交関係はすべて同じになる。

したがって外交関係を勝手に変えようとすると、陣営を変えることになりかねない。

 

 ある軍団と同盟中の軍団が、他の軍団と同盟を結ぶ場合、自分が盟主か否かで状況が

変わってくる。

 盟主の場合には、すでに同盟している軍団も自動的に同盟を結ぶ。

 盟主でない場合、盟主や他の軍団から同盟を拒否され、自軍団が同盟から抜ける結果に

なる場合があるので注意が必要である。[→15.]

 

(2)講和

 これは交戦中の軍団同士の関係を「不可侵」にする。

 同盟を結ぶには使者を送る必要がある。条件は同盟のときと同じである。

 しかし、すでにこちらが大義名分を持っている場合が多いため、申し入れを拒否される

可能性が高い。

 また、自軍団や講和を申し入れた軍団が盟主か否かで、講和の効果が変わってくる。

 ・ 両方とも盟主の場合

   陣営同士の戦争状態が解消される。

 ・ 自軍団が盟主、相手軍団が盟主でない場合

   自陣営と相手軍団の戦争状態は解消されるが、陣営全体との戦争状態は解消される

とは限らない。

 ・ 自軍団が盟主でなく、相手軍団が盟主の場合

   自軍団と相手陣営全体の戦争状態は解消されるが、自軍団が陣営から離脱する

   ことになるかもしれない。

 ・ 自軍団、相手軍団がともに盟主でない場合

   自軍団と相手軍団の戦争状態は解消されるが、相手陣営との戦争状態は解消され

   るとは限らない。また、自軍団が陣営から離脱することになるかもしれない。

 

(3)和解

 これは、お互いがもっている「大義名分」を解消する。

 使者を送る条件は(1)(2)と同様である。

 相手だけが「大義名分」を持っていても申し入れができる。申し入れを拒否されると、

こちらにも「大義名分」が手に入るため、意味は十分にある。

 

(4)離脱

 これは、同盟を解消し、陣営を抜ける。

 使者を送る条件は(1)(2)と同様である。

 陣営の、より威信値の高いすべての軍団に「大義名分」を与えるので要注意。

 なお、一門衆の城の普請と同時にこれを宣言することもできる。

 

(5)許可(お墨付き)

 特定の軍団に対する「大義名分」を手に入れるため、別の軍団に使者を送る。

 別の軍団について次の条件が必要。

 ・ 特定の軍団と同盟を結んでいない

 ・ 自軍団と交戦中でない

 ・ 自軍団や特定の軍団よりも威信値が高い

 ・ 盟主である(同盟なしでも可)

 傘下軍団であるときに盟主に申し入れる場合が多いと思われる。

 

(6)宣戦

 これは、宣言した相手軍団・陣営と「交戦中」になる。

 使者を送る必要は無いが、相手軍団や陣営に「大義名分」を与えるので要注意。

 なお、これを使用しなくても、合戦を挑んだ時点で自動的に交戦中になる。

 

 

[11.計略]

 

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