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闘病記・手記


母の思い

人は誰でも自分の命、幸せ、そして夢を託されてこの世に生まれてくると思います。
親、特に母親は子供の幸と健康な身体と心を願って、この世に送り出したいと思い、そして送り出したと思います。私もそうです。娘にとって最良の子育てをしたと思いたい。
けれども今の娘の体の痛み、心の淋しさを、癒してあげられない悲しさ、もどかしさを誰かに聞いていただきたい。

今、娘を思い見ると私は頭の下がる思いがします。痛みと不自由さと周りの人たちとの格差にも耐え、ひたすら医学の進歩を願いながら、現在の自分を見つめ、この世に生かされていることを感謝して今日一日を精一杯過ごしていることが母にとって一番うれしいことです。
私が娘にどれ程励まされていることかわかりません。
娘が私の生きる原動力となっています。二人でこの思いを共有できることは大変うれしいことです。

娘は15歳の頃から足が痛くなり、赤く腫れ象の足のようでした。重い足をかばいながら通学しました。
○県、○県、○県、東京と数多くの整形外科を受診しました。先生から話される言葉は、「大人になれば良くなるのでは」とか「薬で様子を見よう」とか「少し我慢してください。そのうち良くなる」とか言われて、親も娘も無意味な月日を過ごしてきました。今悔やまれて娘に申し訳ない気持ちで一杯です。
いつも、今日この病院では、この先生には明るい良い言葉がいただける、今度こそ助けていただけると何度思ったか分かりません。
痛みに耐えられず、死を何度か考えたと、40歳を過ぎて聞かされ、娘にかける言葉もなく涙するばかりでした。

3年前○市のE大学病院を受診した時、医師からの冷たい言葉に側に居た私は震えて先生の言葉を覚えていません。本人の悲しみはいかほどだったでしょう。今考えても悲しみと悔しさが増すばかりです。
娘は私には何一つ愚痴ること無く、ただ痛みに耐えて、今は同じ病気で苦しんでいる人達と痛みを分かち合ってお互いに励ましあっています。

最近になって線維筋痛症という不治の病名がつきました。
娘に病気と戦える勇気と希望を持たせてくださったのは、1年半ほど前、F大学病院のG先生に出会えたことです。先生に、自分の痛み苦しみ、思いを聞いていただくことができ、自分の病気と本気で向き合えるようになりました。

ベッドの上で天井を見ての一人暮らし、食事も思うように取れず、自由に歩くこともできず、人並みに洋服も着られず化粧もできず、あれも出来ず、これも出来ずの日々の生活、悲しいだろう、苦しいだろう。この思いを親子で胸に畳み込んで今は医学の進歩を心から願っています。
何とかして全身の痛みを少しでも和らげてあげたい、この思いはひと時も心から離れません。40数年間、私の娘に対する思いは途切れることなく頭の中を通り続けています。
希望と、夢を持って、今日も明日も明るく強く生きてください。我が娘よ有難う。母より

◆手記
 ・50代女性の場合 痛みとの共存に至るまで
 ・40代女性の場合
 ・20代女性の場合
 ・30代女性の場合 原因不明の痛みはありませんか?
 ・線維筋痛症患者に関わって:看護師の手紙
 ・30代男性の場合:幼少期に発病した例
 ・15歳男性の場合
 ・50代女性の場合


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