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 コマセの目的は、魚を寄せて放さないことにあると理解しています。 その意味で、今日のコマセは次のような観点において効果があります。

   ・  ’濁り’でエサの在処を知らせる。
   ・  ’拡散’させて集める。
   ・  ’臭い’で寄せる。
   ・  ’味 ’で放さない。

 残るは、音/光などで遠隔の魚を呼び込むことではないでしょうか?。このページは、其の一つ’音’について実験した報告です。


’音の出るコマセ’の作り方と使い方

 遠くに居る魚へ’パチパチとはじける(小魚がエサをついばむような擬音?)’を 伝えて仕掛けの有り場所を教え、そこへ呼び寄せようとする試みです。 安い費用で簡単に出来る方法で、やってみました。興味ある方、やってみませんか?

 以下の説明は、トップページ商品紹介の「コマセの消費量と費用」を一読されている前提で進めます。
 つまり、「コマセの消費量と費用」の1〜3項までで準備した’小分けしたコマセ’(図1:まだ海水で練っていないもの)に対して、 「音」の素材である’わたパチ’(図2)を、この後、どのように使うか?説明します。

 ’わたパチ’は、子供用の駄菓子で明治製菓が作っています。近所の店で、63円/一袋でした。 パイン味とグレープ味の2種類が販売されています。 中身を開いてみると、綿菓子の中に圧縮炭酸ガスを封入した飴粒がまぶしてあり、一掴みを口に入れると パチパチとはじけます。試しに水をはったコップに入れると、綿菓子はすぐに溶けて、飴粒が沈下し、底で あぶくを出しながらはじけます。飴粒が溶けて無くなるまで、約15分間ほど続きます。

 さて、’わたパチ’を乾燥したまま海中へ送り込んで、コマセのバラケと同時にはじけさせるか?・・・・これが、この試みのキーポイントです。 順を追って紹介します。


(1) 乾燥したコマセをペットボトルに入れて準備する。

 前掲図1に示した乾燥したままのコマセをペットボトルに移し変えます。
 何のためにこのようなことをするか?は、以降の説明で明らかになりますが、 乾燥したコマセを「フカセ籠」へ詰める際、その作業を容易にするためです。
 このような準備を終えた後、図3のように、ペットボトルに入れた乾燥コマセを 適量分、’コマセ入れ’に戻して海水を加えドロドロに練ります。

   (図3は、ペットボトルでなくマヨネーズ容器を利用した例です。)

 不足したら、其の都度、補充してください。
 併せてチヌパワーも、少し海水を加えてパサパサにしておきます。

   (図3では、チヌパワーもペットボトルに入れた場合を示しています。)


(2) 乾燥したコマセを「フカセ籠」へ詰める手順は、次の通り。

 トップページ商品紹介の「コマセの消費量と費用」にて説明した方法と異なる点は、 図4の赤字で示した箇所です。
すなわち、@とB-1〜3です。 その詳細を説明します。

● @で外籠に詰めるコマセ(ここで言うコマセは、ドロドロに練ったもの。)を、 外籠の下半分に盛ります。この理由を次に述べます。
● 当初、外籠のコマセ(@)を詰めないで、エサを入れた後に(B−1)、 乾燥コマセ(ペットボトルに入れたもの)を直に注いでいました(B−2)。 このようにすると、「フカセ籠」が海中で’開’になっても乾燥コマセのバラケが悪く、 籠内に残留することがあります。この対策が、外籠のコマセ(@)です。
 なお、乾燥コマセを詰める際、スプーンで行うと 風で飛ばされたりして苦労します。ペットボトルを使うと、簡単にできます。
 最後に乗せる’わたパチ’(B−3)は、乾燥コマセの飛散を防ぐ役割もあります。 しかし、片手で’わたパチ’を一掴みする操作は大変です。そこで、簡単な道具を作りました。 一例として、次項に紹介しています。

(3)’わたパチ’用の容器

 ’わたパチ’を片手で一掴みするためのものです。簡単に作れます。
 図5−Aは、準備する物と、その一部は加工し、一部はそのまま流用して組み立てた’わたパチ’用の容器です。 全て市販品または身近にあるものばかりを使用しています。 この中のセロテープカッターは、幅広両面テープの紙ケースに取り付けてあるものをはがして使っています。 これは、’わたパチ’を手ごろな大きさへちぎることが必要な場合に用います。携帯用の小さな櫛があれば、 それを利用してもいいと思います。湾曲に出来れば、もっと良いでしょうけど・・・。
 図5−Bは’わたパチ’の袋を開けて容器に差し入れ、その容器をパッカンの縁に取り付けて、 ’わたパチ’を一掴みした様子です。
 図5−Cは、残り少なくなった’わたパチ’を掴み易くするために、’わたパチ’袋の両サイドをハサミで切って 上辺が跳ね上がらないようダブルクリップをぶら下げて、跳ね上がりを抑えた様子です。
  ’わたパチ’が残った場合は、容器を閉じれば保管も出来ます。

 ’わたパチ’は湿気に弱いため、時間が経つとベタついて角砂糖ハサミからの’剥がれ’が 悪くなります。そのようになったら、その都度、角砂糖ハサミを良く拭いて掴むようにしてください。
 なお、’わたパチ’一袋で約4時間の釣りが出来ます。


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