PanPoint ®
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「フカセ籠」の競合商品を調べました。
「カゴ仕掛け」の主たる技術課題は、コマセをどの時点(又は深さ)でバラケさせ、そのトリガーをどのような手段で
行うか?にあります。
着水時にバラケさせるには、ウキやオモリを設けた反転構造が知られています。
タナまで沈下してからバラケさせるには、沈下中、カゴの底にかかる水圧を
利用してカゴを閉じた状態にし、カゴがウキで支えられることにより動圧から静圧になったことをトリガーにしてカゴを開く構造があります。
この構造は沈下中に適度な水圧を得るため、カゴに相応の自重が必要です。
したがって、このカゴを支えるだけの浮力を持ったウキを使うことになります。
他のトリガーとしては、シャクる/水圧感知(ベローズ、ダイヤフラムなど)でフックを外す/着底させて、その時に生ずる作用を利用/・・・
が考えられます。
なお、カゴのメッシュからこぼれ落とすタイプには、特にトリガーは要しません。
以上の観点から、他社商品の’コマセをバラケさせる原理’を分類すると、以下のように考えられます。
● 原理A: 着水後、沈下中に籠のメッシュから少しずつこぼれ落とす方法。 (タナに到達した後、シャクることも可。)
● 原理B: 着水した時点でウキの浮力を利用して籠を反転させ、詰めたコマセを一気に落とす方法。
● 原理C: 着水後、カゴは詰めたコマセを保持した状態で浮遊させ、シャクることでカゴの姿勢を横向きにして、
詰めたコマセを掃き出させる方法。 したがって、シャクらなければコマセはでない。換言すれば、自分の都合で
コマセを出したり出さなかったりすることが可能。 (カゴの底がメッシュになっている。)
● 原理D: ウキがカゴを支えるまで沈下させ、支えた時点で上カゴが浮上し下カゴとの間に隙間を作って、
詰めたコマセを露出させる方法。
または、ウキがカゴを支えた時点で下カゴが開いて
詰めたコマセを一気に落とす方法。
PanPoint製「フカセ籠」の原理は、カゴの中へ詰めるコマセとは別途に外側へ詰めたコマセの詰め加減で開閉させるため、
上記原理(A〜D)と異なっています。 タナまで沈下した時点でバラケさせたい・・・感度の高いウキを使いたい・・・
が故に採用したトリガー手段です。
このような原理の違いが、それぞれの特徴を生んでいます。
使用するウキ、コマセの種類、コマセをバラケさせる位置、遠投の可否、エサ取り対策・・・等々
TPO(Time・Place・Oppotunity)に合わせて使い分けると、釣果は倍増?・・・するかもしれません。
なお、世の中には、ここに掲載していないウキフカセ釣り向きの「かご仕掛け」が、まだ々有るかと思います。
ご存知の方、教えて頂けませんか? よろしくお願いします。
お断り
● 商品概観はPanPointが書き起こしたもので、実物を完全に表現しきれていません。詳細は、メーカーのサイトにて
ご確認をお願いします。
● 特徴などのコメントは、メーカーサイトの文言、またはカタログ掲載のものを、そのまま転載しています。
ただし、 青字は、PanPointのコメントです。
メーカー |
商品名、概観、特徴 など |
(株)釣研 |
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(株)デュエル
ヨーズリブランド
(図解なし) |
遠投コマセカゴ(原理D)
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(株)ヤマシタ |
棚撒きシャトル(原理D)
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がんこ釣具(株)
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ガンコカゴ(原理B)
ウキの適合オモリの上に付ければ上層にてコマセをバラケさせ、適合オモリの下に付ければ中層/深層にてバラケさせることが可能・・・
と紹介されている。 |
(株)美咲 |
プラカゴ(原理A)
アミコマセ用に作られたこのカゴは、エサの撒き具合を
目の大きさで使い分けてください。
細目と荒目あり。 |
タルかご解説
つりたつ(販売?) |
タルかご(原理C)
釣り人本人の操作でコマセを出すことができる。(意識的にコマセを出さないことが可能) |
Nさん(長崎)
からの情報 |
平戸かご(原理D)
右側の図は、カゴがウキに支えられる深さまで沈下して、上カゴと下カゴの間にスキマが生じ、
カゴに入れていた撒餌(コマセ)とツケエがまさに出る直前を表している。
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