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説明書

■ 防波堤など足場の高い釣場の必需品、落としタイプのタモとスカリの機能を併せ持った 極めて便利な「タモスカリ」について提案します。
末尾に、このアイデアを簡単に実現する方法を紹介していますが、紹介の順序は、少し複雑な試作1号から始めます。

試作した開閉網枠を市販のスカリへ取り付けたものです。以下、その詳細を説明します。

1.構造【図1】

試作品は、針線で作ったフレームに伸縮性のナイロン網を張ってタモの側面を形成し、 フックを介して市販のスカリへ取り付ける。その結果、スカリの上面がタモの底面となる。
ロープはフレームの3個所から、それぞれ網を通して吊り下げられるように取り付け、これを上下させると、 フレームが開閉して落しタイプのタモとして作用する。
なお、フレームにはスムーズな開閉を図るために、バネを設けている。

2.使い方【図2〜3】

海へ投げ入れた状態は、従来のスカリと同じく海上を漂う。但し、上部に取り付けたタモは開いて外縁は没している(図2)。
魚を取り込む場合は、網内へ魚を導いて後、ロープを引くとフレームが立上がりながら閉じるので(図3)、 魚を囲い込むことが出来る。この時、スカリをも持ち上げる必要がないので軽い力で行える。
囲い込みまでの操作を終えたら、両手を使ってユックリとスカリ共々引き上げれば良い。
手元に引き上げてからは、魚から針を外しスカリ開口部の紐を緩めて魚をスカリに入れ、 再び、開口部を紐で閉じて海へ落とす。
このようにして、魚を玉網からスカリへ移す操作もしないで一連の作業が完了する。
従って次回からは、針掛かりすれば魚を「タモスカリ」へ導くことに全神経を集中することが可能となる。
即ち、従来は針掛かりして釣竿のコントロールをしている最中に、落としタイプのタモを海へ落とすタイミングについて 気配りを要したが、その必要は無い。
更に、魚を取り込む際のロープを引く操作も、フレームのみを立ち上がらせるだけで済むので、軽く行うことができる。
従来の落としタイプのタモを用いる場合は、落としタモ全体を上下上下させるために「タモスカリ」に比べると負担が大きい。

■ 以上で「タモスカリ」の提案説明を終わります。
スカリを愛用している磯/波止釣りのファンは、竿付きの玉網を携帯している。そして、足場の高い場所も考えられる釣行では、 落としタイプのタモも必ず携帯する ・・・・ このように、状況に合わせて釣りを楽しむには荷物が増えてしまいますが、 この点、「タモスカリ」は便利です。試作品は、着脱可能にしています。


お待たせしました。今回試作した2号は、簡単です。こちらで紹介しています。

 


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